シニア勢にミスが目立つなか、やはり絶好調の彼がやってくれました。「ロンバルディア杯」→「JGPカナダ杯」→「USインターナショナルクラシック」という順番で、日本人選手のみ見ていきます。「フィギュアスケート速報」さんもどうぞ。
坂本さん。49.91の9位。冒頭の3Fで転倒。後半のループからのコンビネーションが2Loにパンクしてコンボ抜け。前半のスピンもバランスを崩していたし、ちょっとおかしかったですね。怪我の情報は聞いていないので、調整が遅れているということなのでしょう。穏やかな曲調のデイヴィッドのこのプログラムと、かわいらしい衣装&髪型は、彼女にとっての新たな挑戦だと思うので、ぜひ1シーズンかけてモノにしてほしいです。
山下さん。55.33の5位。冒頭のコンビネーションのセカンドがダブルに。後半の3Fで転倒・アテンション・URがあり、得点もやや伸びませんでした。あまりにうるさいヴォーカルが実況スレでは不評でしたが、宇野選手の2シーズン前のピアソラもそうでしたが、樋口コーチはこういうのを選ぶんだよなぁ・・・と。
友野君。75.47の5位。冒頭の4Sがバシっと決まっただけに、3Fの転倒でのコンボ抜けは残念でした。ただ、そこから崩れることなく、3Aも良かったし、スピン・ステップともに取りこぼしもなく、やはりスケーターとしてのレベルは確実に上がっているなと思います。ミーシャのこのプロももっと良くなることでしょう。
宇野選手。104.15の1位。良くも悪くもこれが宇野選手のスケートという感じ。表情・上半身の振付もいつものスタイルですが、3Aの後の手拍子パンパンの所は面白いと思いました。
青木さん。54.81の8位。ジュニア合宿での宣言通りに、冒頭の3Lzからのコンボにセカンドループで挑戦したもののシングルに。シングルになると点数が入らないので、スコアの伸び悩みは仕方の無い所。実際、練習でどれぐらいの確率だったのか不明ですが、まだ上位を狙える位置にいるので、フリーでこのチャレンジを続けるのか、手堅くセカンドトウで行くのか要注目です。
住吉さん。55.07の7位。青木さんとともに「エデンの東」。ステップ中のまさかの転倒と、コンビネーションのセカンドトウでも転倒があり、緊張で固くなっていたのかな?と想像。青木さんと同様、まだ諦めるポジションではないので、フリーも全力で上を目指して頑張ってもらいたいです。
鍵山君。75.60の2位。1位の樋渡君とは1.21点の僅差なので、ジュニア合宿での発言の通り、当然優勝を狙っていることでしょう。ジャンプの上手さと安定感は、今季JGPで台乗りをしている3人の先輩よりも上ではないかと。振付と上半身の所作はまだ子どもっぽさがありますが、もしかりにフリーでもジャンプをノーミスで決めきるようなことがあれば、佐野、本田、羽生と続いてきた、日本男子の「ジャンプの名手」の新たな後継者と言えるかもしれません。
三宅君。63.43の8位。昨季SPのキャラバンでも感じたんですが、全体的にもっさり感のある彼のスケーティングと所作に、テンポの速い曲調が合っていませんね。ジャンプの踏切時のフォームも含めて、山本草太君に似た雰囲気を感じるので、もっとフィットする曲はあると思いますが・・・。もちろん、「若いうちから表現の幅を広げる」という意図があるのかもしれません。3Aの失敗よりもスピンの方が気になったので、スピンをもう少し頑張ってほしいです。
佐藤君。56.34の9位。ライブではなく動画で見たので、先にスコアを見て、「何が起こったの?」と驚いていたら、3つのジャンプですべて転倒があったので、仕方ないですね。最後の3Lzではかなり激しく転んでいたので、怪我をしていないか、ちょっと心配です。「このSPが、合宿で語っていたマッシモ振付のやつか・・・」と、たしかにこれは新境地。ぜひ完成させてもらいたいです。
次の五輪に向けての最初のシーズンということで、意欲的なプログラムばかりで、見ていて楽しいですね。これが五輪シーズンになると、持ち越しプロの再登板だったり、いわゆる「フィギュアスケートの定番曲」が使用されることも多いので、今季はとくに、選曲や衣装の「奇抜さ」に注目してみるのも面白いなと感じます。
では、また明日!
Jun
コメント
junさんお久しぶりです。Twitterフォローありがとうございます!
いろいろトラブルに見舞われて心配でしたがブログ再開できてよかったです。
かおちゃん大人びてきましたよね。課題はたくさんありそうですが
今季のプロは両方とも好みなので頑張ってモノにしてほしいです。
特に指先の使い方とか所作も見た目と同じくらい大人びて洗練されれば
更にトップに近づけるんじゃないかと思います。
山下さんのSPは私もボーカルがうるさく感じました。
確か村上さんにもああいう曲使ってましたよ。私とは趣味が合わないですw
昌磨は、TRが薄くてビックリしました。振り付けも似たような動きが多くて
冒頭はほぼ昨季の焼き直しじゃないかと思ったくらい。
GPSには手直しされてることを願います。
ジュニアは追い切れてないんですが、鍵山君いいですね。
ジャンプが綺麗なだけでなくスピンも上手でオールラウンダーになる素質がありそうですね。やっとこさ後継者候補が表れて嬉しいです。これから要注目ですね!
kanonさま
坂本さんの所作に対する「注文」は私も同感です。・・・ですが、まだそこにメスを入れる余裕は無いというのが現状かもしれません。
今日、山下さんの蝶々夫人の方も見ていましたが、蝶々夫人だってヴォーカル曲なんだから、SPはヴォーカル無しにしたら?と思うのですが、もっとうるさいコテコテの選曲にするところが、樋口コーチの感性という所なんでしょうね。独特だなぁと。
宇野選手はこのSPは右手が主張していますね。昨シーズンまでは「両手で語っていた」印象でしたが、今季はそこが「新基軸」ということなのでしょう。
鍵山君は、ジャンプも上手いけど、踊れるスケーターでもあり、本当に将来が楽しみです。須本君も島田君もウカウカしていられないですね。
花織ちゃん、あの笑顔が見れなくて、心配していたんですが、フリーで力を出せたようで良かったです。
真瑚ちゃんのSPは可憐ですがまだちょっとジュニアっぽいかなと思いました。
宇野選手、冒頭の振り付けで見るのを止めようかと思った既視感でした。OP後だから冒険すればいいのに、と思いました。良くも悪くも→相も変わらず、ではメダリストとしてどうなんでしょうか。滑り自体も友野くんの方が好みです。
鍵山くんのジャンプ、綺麗ですよね。年齢的にも幼さは残っていますし、そこは一位の選手と差があるかなと思いますが、とても期待しています!
ととちゃん さま
宇野選手が「同じであること」は、きっと本人もコーチも分かった上でのことで、潔いぐらいの開き直りっぷりだなと。「開き直り」という点では、実はエテリ組の今季のプロに通じるものがあって「ジャンプさえ跳んでいれば文句ないでしょ?」という所が「共通の思想」なのかもしれません。
鍵山君は、須本君、島田君と比べると、三者三様、キャラもプログラムもまったく違っていて実に面白い。これ、全日本はどうなっちゃうの?といまからドキドキです。
樋渡君、シニアに上がってるかと思いましたがJr.でしたか?流石の演技でした。Jr.を見た後佐藤君のスケートをみると安定していてシニアは違うなあという感想。今季のショートいいですね!ヘアースタイルもスッキリして好印象。もう岩手大学の院生になったようで、南部美人のスポンサーもつきましたし頑張って欲しい。佐藤君は、肉離れと捻挫をしていたみたいですね。かおちゃんも、怪我か熱で練習できなかったか、時差ぼけか?何かあったのでしょうね。シーズン始まったばかりですしこれからですね。ショートの衣装も演技も女性らしさを出していい感じ、でも苦戦しているかも知れませんね(笑)
今更ですが昌磨君のジャンプは高さ、幅、ランデイングの流れは今季もゼロのようですね。結弦君やボーヤンとは言いませんので、菜那ちゃんや川畑さんを見習って欲しい。加点は貰えるのでぶきっちょな選手のジャンプを矯正するのは止めてるのか?表現の宇野選手と随分前から聞きますが、腕をロボットのように動かしているのは変わらず、エキシは振付け師を変えたんだからせめてショートも変えて一歩前進して欲しかったなあ〜。
日本の男子Jr.が面白くなって来ました。私、Jr.男子に興味深々で観てます。ここに、駿君入りますから、ただ駿君は鍵山君のような表現は弱い感じ、ジョニー・ウイアーに弟子入りして欲しい…。壷井君もいましたね。
三宅君のもっさり感は音楽的センスがどうなのか?長野のアイスショーで私も感じました。トップ選手になるには身体能力だけでなくイロイロと難しい、歌子先生の力量に期待でしょうか。友野君凄くいいですね!ミーシャらしいところが随所にありますがそれが友野君にマッチしてますね。これからが楽しみです。
senninさま
佐藤君はSPもフリーもいいプログラムですね。撫で付けた髪型の効果もあって、全身のシルエットもスリムに見えて、印象がガラリと変わりました。怪我の具合が心配ですが、じっくり治してもらいたいです。
駿君のジャンプの才能は誰もが認めているところで、でも、同じ世代に鍵山君というライバルが出てきて、いい相乗効果が生まれるんじゃないかと。第7戦の2枠のうち(1枠は木科君)のもう一つは、鍵山君をもう一戦見たいという気持ちもありつつ、駿君にも経験を積んでもらいたい。今季の日本男子は、枠が足りなすぎますね!