9/15・日本選手ウォッチ(JGPカナダ・ロンバル・USクラシック)

9/15・日本選手ウォッチ(JGPカナダ・ロンバル・USクラシック)

日本選手ウォッチシリーズ2日目です。今日は、「ロンバル」→「JGPカナダ」→「USクラシック」の順で見ていきます。「フィギュアスケート速報」さんもどうぞ。

坂本さん。フリーは130.94の2位。合計180.85の4位。SPで9位でしたから、たいしたもんです。ジャンプのミスは2ヶ所ありましたが、よく頑張りました。 「体操的」な肘から下の動きが気になるわけですけど、そもそも五輪前のレベルにコンディションが戻っていないようなので、まずはそちらが先ですね。

山下さん。フリーは126.89の3位。総合182.22の3位でフィニッシュ。この日は特にジャンプが高く見えました。さすがに昨シーズンからの持ち越しプロだけあって、序盤は抜群の安定感で、流れるようにエレメンツをこなしていきます。ところが、2本目の2Aの着氷の乱れ以降、少しミスが出ました。ただ、3LoのURは新ルール基準でちょっと厳しいかな・・・という気も。

坂本さんには、8月のサマーカップでも勝っていますが、現状では山下さんの方が状態はいいのだなと分かる演技でした。スケーティングのスピードもあるし、目立った弱点の無い選手と再認識しました。

三浦・市橋組。SPは51.55の5位。オーストリア大会のSPは45.98でしたから、見事です。男子首位の樋渡君のSPを見ていたら、「この曲聴いたことあるな!」と思っていたら、三浦・市橋組のこのSPと同じ「Cry Me a River」でしたね。衣装も黒系統で似ています。

北京五輪の日本のペア「第一人者」は間違いなくこの二人になると思うので、今から要注目ですよ。この調子で台乗りを狙う勢いで頑張ってもらいたいです。

青木さん。フリーは99.43の7位。合計154.24で総合7位でフィニッシュ。冒頭の3Lz-3Loを見事に決めて、会場でも歓声が沸きました。加点も+1.43がついています。しかし、そこからが・・・。単発のトウループとサルコウがダブルに抜けて、3連コンボのフリップにUR。他にも着氷で乱れたジャンプもあり、終盤はガス欠気味にも見えました。高難度ジャンプを決めた後に、フッと集中が切れて、ズルズル行ってしまったのかもしれません。

住吉さん。フリーは119.89で3位。合計174.96で総合3位。よくやりました!滑走順は青木さんの次だったんですけど、彼女も3F-3Loを見事に決めて(加点+1.36)、ビックリですよ。現状、女子で、セカンドループのコンボを試合で確実に決められるのは、ザギトワ、トゥルソワ、シェルバコワぐらいしかすぐに思い浮かばないのですが、日本のジュニアの選手が二人連続でキレイに降りる瞬間をライブで目撃したので、衝撃を受けましたね。

その後も着実にジャンプを決めていって、減点は、後半の3F-3TのセカンドトウにURがついた部分のみ。やっぱり、ジャンプを降りてナンボですよね。そう考えると、SPでの2つの転倒が無ければ、180点台の実力のある選手というわけです。アサインされている第7戦で、ぜひそのポテンシャルを証明してほしいですね。本当に素晴らしかったです。

小松原・コレト組。アイスダンスは今季からショートダンスがリズムダンスに名称が変更されました。53.42で4位。比べちゃいけないんだけど、かなクリの残像を脳内でなぞるように見ると、普段アイスダンスをあまり見ない私の印象でも、スケートの伸びが足りなく感じます。しかし、かなちゃんもクリスも、結局新しいパートナーのアナウンスがされないので、この二人に頑張ってもらわないといけません。

ティムが日本に帰化できるかどうかは、軽くネットで検索したレベルだと、「1年以上日本に居住する」という部分が、普段海外でトレーニングしている点から、なかなか大変とのことです。

白岩さん。55.35で6位。アジアンオープンでこの奇抜な振付と選曲に心を奪われたわけですが、振付面で徐々にフィットしているように見える反面、ジャンプのミスはもったいないですね。ただ、もともとジャンプは得意な選手なので、あまり心配していません。アジアンオープンでもフリーで挽回したので、この試合でも順位を上げていってもらいたいです。

宮原さん。67.53で1位。本人の努力の賜物なんでしょうが、新プログラムであろうと、とにかく彼女は振付の習得がずば抜けて速いですね。しかし・・・です。やっぱり新ルールで回転不足を厳しく取るようになっています。2A以外の3回転ジャンプのすべてが刺さっています。私の目視でも、3Fははっきり足りなくて、ただ、冒頭の3Lz-3Tの2つともURというのは、今季仕様ということでしょうか。ルッツのURはやや厳しいかなと思いました。

逆に考えると、それで67.53って、どんだけ凄いんだ!という話ですよね。とはいえ、毎シーズンこの問題で彼女が悩まされているのを見ると、このチームではジャンプは個人任せなんでしょうか。フリーに向けてがんばって修正してもらいたいです。

佐藤君。フリーは119.96の5位。合計で176.30。SPの9位から、総合6位まで上げました。フリーはショスタコーヴィチの「革命」ですが、いいじゃないですか!エネルギッシュな曲調にも押されて、冒頭の4T-3Tを見事に成功。

その後のジャンプでミスを連発していますが、どうやら怪我をしているという情報もあって心配です。それでも、クワド成功は立派です。SPとともに強力なプログラムだと思うので、無理せず調整していってもらいたいです。

かなり駆け足でしたが、全体的な印象として、やはりシニア勢の調整の遅れが目立ちますね。明日も引き続き「日本選手ウォッチ」を予定しています。

では、また明日!

Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. ごろ寝 より:

    久し振りにjunさんのスケート評を拝読しました。
    シーズンインと共にスケートへの興味も復活してきたのか、ここ数日のjunさんの記事&スケ友の熱量に押されたためか、動画で数人の演技も見ました。

    ほぼ頷けました。Jr男子は注目していたゴゴレフくんがやはりまだ13才だったこと、図抜けた選手が見当たらないことなどもあり、鍵山選手は要チェックです。ジャンプは須本くんも真っ直ぐできれいだと思うのですが。本田・羽生ラインの候補には入りませんか?

    シニア男子、どうなのでしょうね。4分の影響なのでしょうか。
    時間切れ?で評のない宇野選手のFSも見ました。ジャンプは水もので今回は仕方ないと思います。しかし,片手だろうが両手だろうが、手を伸ばす振りのオンパレードに加えトランジションの薄さ。両足滑走が目立ってしまい、さすがに考えないといけないのでは?OP銀メダリストですものね。振付師だけでも変えると宇野選手の個性を活かせる気がしないでもない。アリエフくんの多彩なコレオの後では、余計に薄っぺらく感じました。

    来週はオータム。部分的に見たoriginの凄まじいいトランジションとステップは大丈夫でしょうか?11月のGSまでには滑り込めるのでしょうかね。

    • Jun より:

      ごろ寝さま

      ブログをこちらで再開してからは「はじめまして」ですね。よろしくお願いします。

      須本君は、もちろん日本ジュニアのエースで、むしろ今季よくジュニアに留まってくれたなと思っているぐらいです。ただ、昨シーズンの彼のファイナル3位という素晴らしい成績もあって、「男子ジュニアは須本だけ」という状況を重圧に感じているんじゃないか?と心配していました。そこにきて、この充実ぶりですから、これで彼も伸び伸びと自身の演技に集中できるんじゃないかと。

      比べること自体がナンセンスですが、トロントメディアデーのOriginの鬼つなぎを思えば、宇野選手の今季のプロのスカスカ具合は、五輪メダリストという話以前に、そもそも同じスポーツなの?と拍子抜けでした。あんなんでいいんでしょうかね。

  2. sennin より:

    りおんちゃん銅メダル良かったですね。ノービス時代に駿君と一緒にエキシに出てましたが、いつの間にか中3ですか?先日の夏季東京で優勝はしたものの、148.77点で私もあんまり印象に残って無かったのですが今回の動画でみてみると期待できそうですね。銀メダルのタラカノワはプル様がコーチなんですかね?キスクラでは違う方ですけど。
    それにしても知子ちゃん、3回転が全部回転不足とは、昨年より判定が厳しくなったとはいえ…。ジャンプは一度身につけたものは変えられないと舞ちゃんが言ってたのを聞いたことありますが、知子ちゃんはアメリカで始めているので田村ジャンプコーチ関係あるのか?いずれにしても本人もチームもジャンプの強化もしているように見受けられますが20歳過ぎてるのでセンスと体質でどこまでやれるか?ジャンプ以外がいいだけに本当に勿体無い。
    佐藤君の動画もありがとうございました。junさんが仰るようにいいですね!昨年までのイメージを一新してますね。4T3Tの入りのスリーターンも綺麗だった、3A跳ぶ時右足を伸ばしてるのが特徴かな。今季の演技をみているとやらされている感もなく自分のスケートに邁進しているのが伝わります。USアメリカの会場は酸素が薄いそうで昨年真凛ちゃんが終了後倒れてしまった場所なんでしょうかね?そのような会場で3人共力を発揮出来たのではないでしょうか?。

    • Jun より:

      senninさま

      その通り、タラちゃんはプルシェンコのアカデミーに移籍しました。エテリ組にいた頃と比べてちょっと細くなって、顔立ちも大人っぽくなりましたね。演技の良くも悪くも荒々しい所は相変わらずでした。

      USクラシックのソルトレイクの会場といえば、昨年、本田真凜ちゃんがフラフラになってよろめいていましたけど、濱田組の二人はその辺りの対策はできていたようです。むしろ、会場に苦しんだのは、韓国のウンスのようですね。彼女は今季からラファのチームに移籍しましたが、同じアメリカといっても、順応期間をしっかり設けないと、ダメージが大きいようです。

  3. ととちゃん より:

    花織ちゃん、今のところ SPよりピアノレッスンの方が親和性が高いと感じました。昨年も、シーズンが進むにつれて良くなってきたと思うので、見守っていきたいです。

    知子ちゃんの衣装、上品でセンスがあって好きです。スケーティングの美しさに見入っていると あっという間に終わった印象です。 junさんの仰るように この時期にここまでこなれているのは、努力の賜物なのでしょう。
    ジャンプの修正にも前向きに取り組んでいくと思います。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      花織ちゃんのピアノレッスンは、選曲・振付ともに、昨シーズンのアメリから「奇抜さ」を抜いた感じの仕上がりで、私も気に入っています。ただ、ロンバルの映像も音質もちょっと悪くて、細かい部分が分かりづらかったです。GP開幕まで、しっかり調整してもらって、内容・映像ともに良いものを楽しみに待ちたいと思います。

      知子ちゃんは、フリーの方はジャンプはかなり修正できていました。一方で、滑り込み自体はSPの方が優っているかな?という印象で、まだまだ両プロともに伸びしろがある証拠ですから、今季はものすごいスコアが見られるかもしれません。