「装苑(MARCH 2025)」感想

「装苑(MARCH 2025)」感想

2025年1月28日発売。定価「858円」。

秋葉原の書泉ブックタワーでカードで買ったから値段見てなかったんですけど、1,000円しなかったことに今さら気づきました。雑誌のサイズ&分厚さは「GINZA」と似た感じです。

羽生さん関係は16~25頁の計10ページですが、3名の衣装デザイナー&MIKIKO先生、そして羽生さんからのコメントも掲載されているので、ある意味で「公式本」に載せるべき貴重な内容ですね。ただ、お洋服を作ったことがない(かつての家庭科の授業で時計が止まっている)私には専門用語ばかりなので、理解できた内容は3~4割ぐらいかもしれませんが。

まず、「Nova」の衣装を担当した高橋毅さん、「マスディス」「Utai Ⅳ」「GATE OF STEINER」の3着を担当した櫻井利彦さんのお二人は、フィギュアスケートの衣装制作は初めてとのこと。ショーおよびキャラクターのコンセプトを理解してもらった上で、あの素敵なデザインが生み出されました。3Aやクワドを跳ぶプログラムじゃないし、出来上がったものをそのまま着ていたのかと思っていたら、実際はまったくそんなことはなくて、氷上練習の場にも立ち会ったそうです。超一流のデザイナーに、高速スケーティングを可能にするために、「素材の軽量化やストレッチ性・マチ入れ等の縫製仕様の見直し」を結果的にお願いすることになったようで、「こりゃ、衣装もめっちゃ金かかってません?」とインタを読んでいて、ため息が出てきましたね。

「氷の上に立った瞬間、羽生さんはノヴァになられていて、そのたたずまいが本当にかっこよかったんです。これまで様々な衣装を作ってきましたが、史上最も高速の状況下で着られた衣装だったなと思います。・・・感動しましたし、勉強もさせていただきました」(高橋さん)

「すさまじい風速と風圧の中で動いてきれいな衣装を作るというのは、ダンスの衣装ともまた違う技術が必要で、アトリエみんなで色々なことを試しながら、総力を尽くしました。羽生さんは、短い稽古の時間であっという間に衣装をご自身のものにされ、関わるスタッフみんなを気遣いながら、多くの人を感動させる表現をされていて――とてつもない方だ、と感じましたね」(櫻井さん)

そして、羽生さんの場合、アイスショーとはいえ「高難度も追求する」となると、伊藤聡美さんのインタも読んでいて、彼女の貢献の大きさを改めて痛感させられましたね。新しいデザイナーさんの衣装ももちろんかっこいいですけど、ノッテもあるしFaOIもあるし、そこではジャンプも跳ばなきゃいけないわけで、伊藤さんが「お休み」されることになったらどうするんでしょうね?やはり、原孟俊さんにお願いすることになるんでしょうか。

「プロに転向されてから羽生さんがファッション誌などに登場される機会が増え、誌面でハイブランドなどのお洋服を着用されてポージングする姿がとても素敵だったので、ぜひ衣装でもそのようなシルエットを採用できたら新鮮だろうなと思い、ご提案しました。今回の発見は、少しオーバーサイズの衣装を着ると、さらに羽生さんのスタイルが際立つのだな、と思ったことです」(MIKIKO先生)

当たり前ですけど、やっぱり先生は「GUCCIアンバサダー活動」をチェックされていたようですね。ステージの演出、振付、ダンスの指導だけでなく、衣装についてもここまでアドバイスしてくださっていたことに驚くしかありません。比較するつもりはないですが、競技者時代の恩師、都築章一郎先生、阿部奈々美先生、ブライアンやトレーシー以上の信頼感というか、ホント一緒にやってよかったね!と思います。

あ、そうそう、他の記事もパラパラ見ていたら、大河ドラマの「べらぼう」の衣装デザイナーさんのインタも掲載されています。今年の大河も楽しまれている方にはお得&マストな一冊ですよ!

では、また明日!

Jun


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