もう、every.とかいろいろありすぎてアレですが、JGPの方を先にレビューします。リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。
ワリエワ。62.31の3位。13歳で今季ジュニアデビュー。エテリ組の秘密兵器がいよいよ登場です。今季の指定ジャンプの単発の3Lo、2Aを難なく決めて、さあどんなスコアが出るのか?と脳内で皮算用している所で、まさかの3Lzで転倒。コンボ抜けで、このルッツにもURがつきました。
今にも泣き出しそうな表情を見て、悲しくなりました。まぁでも、13歳でデビュー戦ですから、そもそも「ノーミス当たり前」というものを要求するのがおかしい。おそらくフリーでクワドを入れてくるので、挽回してくるでしょう。
フロミフ。67.72の1位。この選手はノーマークだったのですが、エテリ組の13歳で、今季ジュニアデビュー。あのアメリカのテネルをさらに細くしたような、心配になるような体型です。身長は160cmと発表されているので、大柄な方でしょうか。
この「バイオリンと管弦楽のためのファンタジー」といえば、宇野選手のプロが思い浮かびます。タノ付き2Aは、ちょっと軸が傾きながらも成功。タケノコ3Loは片手をお手つき。3Lz-3Tは、セカンドのタケノコトウの方が高さもあるぐらいで、回転も速い。加点が1.77ついてますが、このジャンプは良かったです。着氷後も流れがあってしなやかです。
さすがに、トゥルソワやコストルナヤを見た時のような衝撃は無いですが、エテリ組のスケーターとしては珍しいタイプですね。フリーが楽しみです。
荒木さん。58.83の4位。体調不良とかいろいろと辛い時期を過ごしている彼女ですが、2シーズン前の彼女のパフォーマンスを知っているだけに、彼女本来の実力を出しきれていないところが悲しいですね。
3Lzになんとか2Tをつけましたが、ルッツが良かったのに、これはもったいない・・・。2Aと3Loは決めて、しっかりまとめました。プログラムはミヤケンさん振付で、韓国ドラマで使われている「Destino」という楽曲を採用。ただ、ジャンプ以外の部分はさほど「凝った内容」ではないので、PCSは26.97に留まっています。そう考えると、川畑さんのPCSが29.57だったのは、相当に高い評価を得ているようです。
鍵山君。80.61の首位発進。2位以下に10点以上差をつけているので、他の選手はいいでしょう。楽曲は、あの「砂の器」の「ピアノ協奏曲『宿命』」。もちろん、振付は、隣りで「よしっ!」とガッツポーズを連発させていた佐籐操先生です。
冒頭の3Aはパーフェクトに決めてGOE+2.63。3Loはやや軸が傾いて心配でしたが、見事に成功。3Lz-3Tは、ルッツにアテンションがついていますが、むしろセカンドトウのフリーレッグは大丈夫だったか?と心配だったので、最小限のミスにとどめてよかったです。
昨シーズンのプログラムで、ジャンプの上手さと「踊れるスケーター」であることを証明した鍵山君でしたが、このプログラムでは、ジャンプを全て降りた後のステップで全身を大きく使った所作が印象的。スピンもすごく上手になっていて、ひとまわりレベルアップしたなぁ・・・と感じます。
このプログラム、もっとスコアを伸ばせると思います。82~83点ぐらいまでは伸ばせるんじゃないでしょうか。フリーはクワドも入れてくるので、楽しみですね!
さて、明日はいろいろありますが、24時間テレビを入れるか、JGPだけに留めるか、考え中です。
では、また明日!
Jun
コメント
ワリエワ、最初から少し不安そうな表情でしたね。ミスをして泣きそうになっているのを見ると、まだまだ13歳なんだなぁ、と。インタビューでは、ザギトワをとても尊敬している様子で、好感が持てました。
フロミフが背が高いのもあって、次に荒木さんを見ると幼く見えました。髪型、衣装などジュニアぽくて、もう少し手を加えたらいいのにな、と。初戦のせいか緊張も感じられました。
鍵山くん、高いスコアでしたね。彼が優勝で
間違いないでしょう。フリー、クワドを決められるといいですね。そうなると、今後、草太くん、友野くんも、うかうかしてられませんね。
ととちゃん さま
日本選手はドレスコードでもあるのか?ってぐらい、もうちょっとメイクにしろ衣装にしろ何とかしてほしいですよね。
「そういうことはジャンプをノーミスしてから言え!」という風潮が日本の指導現場にあるのかもしれませんが、いやいや、フィギュアスケートにおける「外見」は採点に影響しますから!
太田コーチを見ていると、あれだけ洗練されているので、川畑さんに良い影響を与えてくれればいいなと思います。
日本女子のメイクと衣装が幼い問題、私も同意します。
年齢的には上だし、技術も上手いのに、色気がないので、損している。
川畑さんなんて、素材がいいので、目を隈取りして、顔全体のメリハリをつけたら、キムヨナやオズモンドばりに大化けすると思うんですよね。
あ、でも、デールマンほどは濃くしないで欲しくないです。
Fakefurさま
川畑さんの情報もありがとうございます!キム・ヨナに近いという意見を、海外のコメントでもよく目にしますが、ヨナよりも所作に柔らさを感じます。
ただ、ヨナはジャンプの精度が高かったのであれだけの成績を残したわけで、結局はそこに行き着くんですよね・・・。ランビに振付してもらったのだから、スイス合宿のパイプは無いのですかね?ぜひ参加してほしいと思います。
川畑さんはホームを神宮に変えて、氷上の時間を確保できているのか、私も心配しています。背中や脚の筋肉の発達を見ると、陸トレは相当積んでいるように見えますが。クラウドファンディングを出してくれたら、参加するんですが。
私はランビさんのコレオの陰影部分が好きなのですが、大人の憂いを表現できる選手は、プルキネンといい、川畑さんといい、ジャンプで苦労している印象です。Junさんもどこかで書かれていましたが、川畑さんの匂ひ立つような香気はシニア女子でもなかなか出せないので、ジャンプを安定させて、早く頭一つ飛び抜けてほしいです。
Fakefurさま
私は、川畑さんについて「匂ひ立つような香気」とは言ってないですよ(笑)。「シニア日本女子のお姉さま方が持っていない魅力に溢れている」とか「いまの日本シニア勢よりも、よっぽど大人っぽいスケートを披露してくれている」とは書きました。ここははっきりしておきたいと思います(笑)。
彼女のベストパフォーマンスは、昨年のJGPスロベニア大会のSP(66.85)だと思いますが、ノーミスしたこの演技よりも、ミスのあった今大会のSPの方がPCSが高いの見逃せないです。ランビさんの手腕もあると思いますが、日本よりも海外のジャッジからの評価の方が高いかもしれません。あとはジャンプだけなんで、頑張ってもらいたいです。
すみません!
大人スケーターのイメージを膨らませすぎて「匂ひ立つ香気」で評していたのは私でした。日本語は難しいですね(笑)
口頭インタビューで、瞬時に思考を言語に変換して、過不足なく情報を伝えられる羽生さんって凄いです。
Fakefurさま
いえいえ、細かいことを申し上げてすみません。これからもどうぞよろしくお願いいたします。