「フィギュアスケート・マガジン 2019-2020 Vol.7」(4)

「フィギュアスケート・マガジン 2019-2020 Vol.7」(4)

「2019-2020 シーズンハイライト」は、「どうせ、簡易振り返り企画でしょ?」と思われているあなた、ぜひ四大陸のバラ1の部分だけでも読んでみてください。山口さんのハジケ具合が凄すぎます。きっと、映像を見直しながら、原稿を書いたんだと思うんですが、テンション上がっちゃったんでしょうね。

ショパンよ、ひょっとしてあなたは200年後、世界一のスケーターがこの曲で演じることを予見していたのか。まるでそのために、彼のために生まれたような旋律ではないか。

フィニッシュで見せた、味わい深い表情。ドヤ顔のさらに上を行く、ドヤドヤ顔か。

平昌五輪と4CCのバラ1の映像を並べてみましたが、ノーミス後の「ドヤ顔感」は、やっぱり平昌五輪の方が上のような気がします。いずれにせよ、4CCの映像は、バラ1もSEIMEIも何度も見たくなりますよね。

他方で、報知の高木さんがGPFと全日本の意義について、熱のこもった「検証記事」を書いてくださっています。リードの部分では、

あの2大会は振り返りたくない。昨年12月のGPファイナルと全日本選手権をネガティブな感情とともに心にしまうファンは、おそらく少なくないだろう。

ここはおそらく山口さんが書いていると思いますが・・・しかし、特にファイナルは、私は「無理なものは無理!」という感じです。Originの4Loや4Lzの映像は、たまにTwitterのTLで流れてくることはありますが、演技の映像は、いろんな記憶が蘇ってくるので、なるべく遠ざけておきたいです。

ところで、「ジャッジへの疑問」ということで言えば、オータムのOriginの回転不足について、本誌では何か所かで指摘されていますね。10~14頁の「ハイライト」の部分と、そして共同の吉田記者の総括記事の中では、54~55頁の「ゆづとジャッジ席」をワンフレームに収めた写真付きで「問題提起」されています。

我々ファンからすると、オータムのフリーについていえば、なんでエイモズのPCSの方が高いんだよ?と、ここも看過できないおかしな採点でしたが、マガジンの立場としては、羽生さんの演技の採点について「問題提起」はするけれども、「他選手の採点批判にならない形で」という所で線引きしているのかなと。

ただ、PCSの件も、回転不足の件も、当時、世界中で検証動画が拡散されてガンガン言われてましたから、今回のマガジンの記事にも大いに影響を与えていると思います。改めて、「おかしなものはおかしい!」と声を上げることは意味があると痛感します。

今回のマガジンには「楽しい企画」も設けられていますので、そちらもまた触れていきたいと思います。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. ととちゃん より:

    吉田さん、オータムの採点に言及されてましたね。しかも、ちゃんとテクニカルの言質を取っている点が大きいと思います。ちょっと溜飲が下がりました。もちろんPCSも俎上に上げて欲しかったですし、指摘はごく控えめですが、まずは第1歩ということで。疑問の声が想像以上に大きくて、触れずにいられなくなってきたとしたら、いい傾向だと思います。そもそもそれがメディアの役割だと思うので。

    ところでjunさん、ファイナル無理なんですね。私はファイナルSPと、全日本FSです。
    ファイナルFSは、優勝者よりずっと心に訴えかけてくる演技だったと思います。(なにより6連でたくあんみたいな衣装を見た時点で、私には受け入れられませんでした…)全日本のメダリストインタは、未視聴のまま、消そうかどうしようか、迷っています。
    無理なものは無理!というjunさんのお気持ち、すごく分かります。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      あのオータムの採点を擁護していたのが、スポニチお抱えの岡崎氏だったのもよく覚えています。したがって、吉田さんが取材したのは岡崎氏以外のテクニカルの方でしょうね。

      今回のマガジンの中で、「ファイナルと全日本は・・・」と山口さんも書かれていて、この2試合に対する嫌悪感は、記者さんたちも把握しているのでしょう。

      ファイナルと全日本については、表彰台のショットを意図的に省いている感じがします。羽生さんの部分のみ切り取っていて、33頁や39頁は象徴的ですね。