Number 1019(2)

Number 1019(2)

引き続き、Numberのレビューです。今日はまず、武史さんから。

彼の場合、フジでの解説と活字メディアとでは発言のトーンが違う印象があるんですが、LMEYを非常に高く評価してくれています。

スピンの分で4~5点は上がりますし、ジャンプがやや詰まった感じの部分もあったので、このプログラム自体は110点を超えるという予想ができます。やはり羽生選手にはこういう勢いのある曲が似合いますし、このままで十分、北京五輪で勝てるプログラムになると思います。

ずいぶんと、気に入ってくれているようですね。「天と地と」と比べると、そこまで評判が良くない感じがしますが、それは羽生さんの「最初はピアノ曲を探していた」という発言や、失点があったことも影響しているんだと思います。私は、ロビーのこの原曲を毎日聴いていても飽きないぐらい好きなので、五輪にぶつけるかどうかは別にして、長く滑ってほしいなと思っています。

つぎに修造さん。他局の試合ではあるけれども、どこまでも熱く、そして深く、羽生さんの精神性について掘り下げてくれました。

我が身よりも他人のために尽くす“義”を大事にしてきた上杉に、僕は今回の羽生さんが重なって見えたのです。彼は自分のためだけでなく周りのために演技をしていた。そこに一番感銘を受けました。

・・・今回は新しいジャンプはなかったわけですが、昔の羽生さんだったら新しい挑戦をしないと嫌だったに違いありません。でも、良い時も悪い時も経験してきたことで、今の自分を受け入れることができた。そこを強く感じました。

・・・究極を求めている人ほど苦しみますし、孤独になります。でも、孤独の中で得る力が大きければ大きいほど、最終的にリンクで見る者に与えるパワーは増すのです。

この10年間、羽生さんが戦い続けてこられた強さの理由は、フィギュアスケートをスポーツとして捉えているからだと思います。スポーツだからやはり勝たなければ意味がないという考え。この根っからの勝負師気質は上杉謙信とも重なります。そして今回の全日本では、『天と地と』で“義”と通じ合うことができた。これは彼にとっての10年間の進化であり、新しい羽根を付けたことで見えた新しい世界だと思います。

修造さんが羽生さんを初めて取材したのは、東日本大震災があった2011年秋だったとのことです。私の修造さんに持つ印象は、「暑苦しいけど、説教臭くない」というものです。だからすっと受け入れられる。「俺の言う通りにやれ!」と一方的にハッパをかけるのではなく、人に対して真剣に向きあってくれた上で、声をかけてるんですよね。「他者と真剣に向き合う」というのは、その人の立場・事情に共感して、その人の内面に入って、「俺がキミならこうしたいよ!」と、修造さんは、子どもに対してもそう声をかけていますよ。なかなかできることじゃありません。

冒頭部分で、「今までと違う羽生さんに見えたのです。僕自身も彼の心の中を共有している感覚がありました」と語っていたのは、「なぜ、天と地となんだろう?」と羽生さんと自分自身を重ね合わせて、考えてくれたんでしょうね。五輪連覇のスーパーアスリートとはいえ、2回り以上も若い選手をここまで惚れ込んで、そこから「学びを得よう」という姿勢は、ToshIさんにも通じるものがあるなぁと感じます。

そういえば、修造さんとToshIさんは2歳しか違わないですが、だから今でもあれだけパワフルで瑞々しく若々しいんだなと。これは新たな発見でした。

そうそう、清塚信也さん出演の「あさイチ」も録画済なので、どこかのタイミングで触れておきたいです。修造さんやToshIさんと比べてだいぶお若いですが、清塚さんもとてもエネルギッシュな方で、それでいて羽生結弦応援団の「構成員」ですから、このお二人と似ている部分があるのかもしれませんね。

では、また明日!

Jun


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