非常に興味深い将棋になりました。この大勝負に永瀬王座が選んだのは、三間飛車という戦型で、彼はこの戦型を11年ぶりに公式戦で指したとか。11年前というと、藤井二冠がまだ小学生ですね。
しかも、お互いが守備をガチガチに固める「相穴熊戦」は、本来は藤井さんが大得意で、並の棋士がこの形を選んだら、あっという間に負けるのですが、朝10時に対局が始まって、いまこれを書いている夜9時半に、まだ中盤でジワジワと押したり引いたりという展開が続いています。綱引きで言えば、センターマークの部分がまったく動いていないという状況。この将棋、いつ終わるの?という感じです。
将棋は、相手の王様を詰ますゲームで、どこかの段階でリスク覚悟で攻撃体勢に入らないといけません。しかし、永瀬さんが、「まったりジリジリした消耗戦にすれば、藤井さん相手でも負けにくいはず!」という判断があったのだとしたら、さすがの見立てと言うしかありません。
こりゃ、まだまだ終わりませんね。あまり遅くはなってほしくないようでいて、終わってほしくもないような。複雑な気持ちで勝負の行方を見守っています。
では、また明日!
Jun