すでにGPイタリア大会が開幕していますが、せっかくなのでアップしておきます。リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。
「ワリエワ」。フリーは「180.89」で1位。合計「265.08」で優勝。「4S 3A 4T+3T 3Lo /4T+1Eu+3S 3F+3T 3Lz」。いやぁ、すごいね。あまりにすごすぎて、お客さんは傍観者状態という感じになっていますよ。正直、3Aは美的にダメなんですが、4Tの方がはるかにマシなジャンプで、どっちもコンボなんですが、危なげなかったです。このコンボが安定すると、かりに3Aや4Sでミスが出ても、十分に逃げ切れるんじゃないかと。ヘランジ2回にハイキックもあって応援したい気持ちはあるんですけどね・・・。
「リーザ」。フリーは「151.64」で2位。合計「232.88」で2位。「3A+2T 3A 3Lz 3Fq /2A+1Eu+3S 3Lz+2A+SEQ 3Lo」。3Aは2本とも良かったと思います。あまりに良すぎてホッとしたのか、3Fの小さなミスはもったいなかったですが、ほぼパーフェクトな内容じゃないでしょうか。ワリエワを見た後だとスピードが違いますが、9歳年下のワリエワがリーザの年齢まで競技を続けているイメージがまったく沸きません。そもそも9年後のフィギュアスケートってどうなっているんだろう?と考えちゃいますね。相変わらず、こんなイイカゲンな採点をしてるんでしょうか?羽生さんは何してるのかな?とか、いずれにしても、それだけの年月をリーザが頑張ってきたことの証ですね。
「コストルナヤ」。フリーは「138.96」で4位。合計「214.54」で3位。「3A< 3Lz+2T 3Lo 2A /3F+3T 3F+1Eu+3Sq 3Lz<」。3AはSOでURを取られましたけど、高さ・幅も十分ですし、3Aって本来はこういうジャンプでしょ?と言いたいですよね。しかし、「フィンランディア杯」では「四季(冬)」だったはずですが、退屈で暗いだけのこの曲はいかんでしょう・・・。
「三原さん」。フリーは「142.12」で3位。合計「210.01」で4位。「3Lz+3T 2A 3F 3S /2A+3T 3Lz+2T+2Lo 3Lo」。ただただ、凄い。心から尊敬できるし、心から誇らしく思える演技でした。しかし、この完璧な演技を全日本で観たら、私は間違いなく大泣きしますね(笑)。このローリー振付の「Fairy of the Forest / Galaxy」は、曲自体は大人しいかな・・・と思ったんですが、ステップ~コレオにかけて、これまでの舞依ちゃんのプロではあまり見たことのない動きが盛り込まれていて、「三原舞依の新境地」という感じがします。
「アリサ」。フリーは「132.90」で7位。合計「206.53」で5位。「3A<< 3S 3Lo 2A /3Lz+1Eu+3F< 3Lz+3T< 3Fq+2A+SEQ」。このフリーの演技は3Aの転倒(DG)以外は、全体としてはまずまず良いと思うんですよ。後半の2つのジャンプで刺さっているので得点は伸び悩んでいますが、そんなグサグサやるほどヒドい回転不足とも思わなかったので、彼女って「アメリカが総力を挙げる推し選手」という訳ではなさそうです。そう考えるとちょっと応援したくもなりますが、N杯にアサインされているので、楽しみにしています。
「樋口さん」。フリーは「135.86」で5位。合計「205.27」で6位。「3A 3Lz+3Tq 3S 2A /2Lz 3Lo+2T 3Fe+2T+2Lo」。後半のジャンプでエラーとか「q」とかありますが、一番もったいないのは、ダブルに抜けたルッツですね。これが決まっていたら、三原さんより順位が上でもおかしくなかったです。3Aがある程度の確率で成功できそうな雰囲気を感じるので、その上で細かいミスを減らせれば、代表争いで優位に戦えることでしょう。「ライオン・キング」は、少し前の元気でパワフルなプロを滑っていた頃の樋口さんを思い出します。彼女にとっても力を出しやすい選曲なんじゃないでしょうか。
「河辺さん」。フリーは「133.22」で6位。合計「186.52」で9位。「3Aq 3Lz+3Tq 3Lo 3Lz+2T /2A+3T+2T 3Fq 3S」。冒頭の3Aは、本当にあとちょっとという所なので、十分に実戦投入するに足るレベルです。アリサよりもぜんぜん余裕あります。ここまで出来上がっているとは正直ビックリでした。河辺さんは、スピードとキレのある動きに、しなやかな大人っぽい表現もできて(だからヘアスタイルも似合っている!)、すごく才能溢れるスケーターだと思っています。このフリーの日に17歳の誕生日を迎えたとのこと。3Aが安定すれば、下の世代からの突き上げに負けることなく、次の五輪の代表を争うポテンシャルは十分でしょう。頑張ってほしいですね!
女子SPから開幕したイタリア大会に、三原さんはスケカナからの連戦です。テネルが欠場で、シェルバコワが頭一つ抜けていますが、2本揃えられれば、間違いなく台乗りでしょう。気負わず、いつもの自然体で頑張ってほしいですね。さあ、行こう!
では、また明日!
Jun
コメント
ワリエワ、圧巻でしたね!
健太郎さま
ワリエワにノーミスされたら誰も勝てないですね。女子は、彼女の「ミス待ち」という状況と言っていいかもしれません。