数日前ですが、残念なニュースが伝えられました。コストルナヤが練習中の怪我により、ロシアナショナルを欠場。これにより、彼女の北京五輪出場の可能性は無くなりました。
エテリ組からプルさんのチームに移籍し、そしてまたエテリ組に戻り、少しずつ状態は上げてきていたものの、個人的に、ロシア代表の3枠に入るにはかなり厳しいと見ていました。
今回の怪我の一報を聞いた瞬間に、「現役を続けるられるのかな?」と心配だったんですけど、本人は早々に「4年やる」と宣言しています。これは正直、嬉しい驚きでした。
もともと正しい技術でジャンプを跳ぶ選手ですから、コンディションさえ整えば、今後のルール変更どうこう関係なく、十分に戦っていけると思っています。ぜひ頑張ってもらいたいですね。
というわけで、彼女の早期回復を祈って、私のオススメの演技を2本ご紹介します。
まずは、こちらでしょう。2017年10月のJGP「ポーランド大会」でのSPです。彼女のJGPデビュー戦で、私が初めて彼女の演技を見たのがこの大会です。当時は、後半に跳ぶジャンプすべてにボーナスがつくルールだったので、いま見ると、前半ダレる感じはしますが、ジャンプのクオリティは高いですよね。特にランディングの所作がキレイで、同じチームの先輩のメドべやザギトワよりも、むしろポゴリラヤに似ている印象を受けました。
こちらは、2019年12月、彼女のシニアデビューシーズンの「トリノ」のGPファイナルのSPです。我々ゆづファンにとってはあまり思い出したくない試合ですが、彼女は、SP・フリー合わせて計3本の3Aを決めて、247.59点で優勝しています。2位のシェルバコワは240.92点でした。
「下回り」なんて言葉とは無縁の、正真正銘の3Aですよ。一部の男子選手よりも高さがあるぐらいで、着氷も安定していました。カメラの台数が違うので単純比較はできませんが、17年の映像よりもスケーティングスピードも速いな!と感じます。身体つきが筋肉質になって、顔立ちはかつてのグレイシー・ゴールドのような雰囲気にも近いので、どうもロシアの選手って感じがしません。
この19年の好調時に戻すのはさすがに難しいとしても、ぜひ怪我を治して、元気な姿を見せてくれることを願っています。
では、また明日!
Jun