RE_PRAY佐賀2日目(テレ朝チャンネル)感想

RE_PRAY佐賀2日目(テレ朝チャンネル)感想

少し出遅れましたが、火・水でRE_PRAY佐賀2日目の放送を視聴しました。以下、感想をまとめておきます。

直前の「独占密着ドキュメンタリー」の効果は絶大で、特にMIKIKO先生と作り上げた三毒様(鶏と蛇と豚)の振付時の光景が蘇ります。事前情報ゼロのさいたまの時とは違って「分析的」に観ることができたので、現地組・ライブビューイング組の方も、また一味違った感想をお持ちになったのではないかと。

さいたまスーパーアリーナと比べて、SAGAアリーナの天井はかなり低いですかね?カメラの位置もそれに合わせた感じになっていたのか、スクリーンの映像がすごく大きく感じました。そもそも映像の内容をある程度覚えているということや、X上での様々な考察を目にしたこともあるんですが、映像の意味する所がかなり分かりやすかった印象です。「さいたま版」と「佐賀版」の映像の相違点について「まとめ」を作っている方のポストも拝見しましたが、映像も分かりやすくブラッシュアップされていたように思います。

・「破滅への使者」でジャンプのミスが散見されましたが、さいたま1日目の映像も確認したところ、さいたまと比べて、今回リンクと客席との間のスペースが半分ぐらいですね。羽生さんもスピードを出せない感じで、4Sや4Tをそのまま跳びに行っていたように見えました。そう考えると、助走ほぼゼロでも成功できる3Aは神業としか言いようがないです。もしかりに「スピードが無い」とか「4回転を跳べない」なんて批判があれば、それはまったくの的外れで、あの環境で、しかもワンマンショーの第1部のラストの演目で4回転を成功できるスケーターなんて皆無でしょう。

・他方、第2部の演技はまったく隙の無い出来と感じました。今回特に「あの夏へ」が一番印象に残っていて、久石譲さんの美しいピアノのメロディが、何の違和感も無く完璧にスケートとハマっていて、照明、衣装も含めて完璧に近い表現だったのではないかと。正直、「知ってるプログラムだし・・」と軽く油断していたら、ガッと心を持って行かれました。

あと、これはショー全体を通してなんですが、さいたまと比べて会場の声援をかなり拾っていたのではないかと。マイクの位置・会場の構造の問題か、映像化に際して音声のミックスの問題か、あるいはお客さんが熱くて大声援だったのかは分かりません。「破滅への使者」の前の6連でも歓声がかなり上がっていたのは、海外のお客さんの影響(「結弦幸あれ」のバナーの数にビックリ!)もあったかもしれません。もちろん、それにアレコレ言うつもりはなくて、マナーの範囲内でしたし、お客さん各人が思い思いにが声援を送っていたことは微笑ましかったです。

次回の横浜公演は、「プロローグ」でも使用したぴあアリーナMMですから、羽生さん自身も「やりやすさ」を感じて滑ってくれることを願っています。

それにしても、今回の佐賀公演は現地の方々が一丸となって盛り上げてくれて、現地観戦された皆さんもガッツリとお買い物・お食事を楽しまれたようで、地方公演の理想的な形だったように思います。さすがゆづファンの皆さんの資金力で、これが例えば、藤井聡太八冠の地方開催のタイトル戦ではここまでの規模で「お金を落とす」ということはまず考えられません。さすが、羽生結弦、さすがゆづファンですよ!とても誇らしく感じました。

そりゃ大都市のスタジアム・アリーナ級の箱で開催した方が、1回の公演で多くのお客さんを呼べるし、リンクとアリーナ席との間により広いスペースを作れるかもしれない。でも、羽生さんもそれは百も承知で、あえて「チャレンジ」することを選び、地方を応援するという視点に立ったように思います。仙台出身の羽生さんらしいな・・・と勝手に想像しています。

こりゃ、「来年はぜひウチで!」という自治体があってもおかしくないし、水面下で「売り込み」があっても不思議じゃないな・・・なんて考えたりしていました。

メタルジョギング・チャレンジは180日目。MARILYN MANSONの『Antichrist Superstar』(1996年10月)です。「メタルの基本100枚」の本作解説の冒頭の書き出しが秀逸です。

汚れた長髪とネルシャツで夢も希望もない歌詞を歌うグランジがはびこる1990年代アメリカに出現したMarilyn Mansonは、ロックに新しい夢をもたらした。だがそれは、世界を身震いさせる悪夢だった。

NirvanaやPearl Jamを代表格とするグランジサウンドの大流行の後、Rage Against The MachineやKornのようなヒップホップスタイルのメタルがそこに取って替わる中、マリリン・マンソンはまったく独自の方向性で注目を集めたアーティストです。日本風に言えば「ビジュアル系」のソロアーティストなんですけど、ファッションも言動もパフォーマンスも音楽も、まぁ、過激です。こういう音楽がメジャーで活躍できる所に、アメリカの懐の深さを感じます。

私もリアルタイムで彼の作品に一時期どハマりしたんですが、それが本作でした。上にも貼りましたが、1曲目の「Irresponsible Hate Anthem」と2曲目の「The Beautiful People」がとにかく強烈でインパクト十分。キャッチ―でありつつ、音自体は紛れもない爆音。いずれも名曲です。ライブ感がありつつ、でもチープではない音作りも素晴らしい。

アルバム全体で言うと、3曲目以降ダレて退屈になってくるんですが、8曲目の「Warmboy」から持ち直して、総合評価では90点ぐらいの作品という感じです。本作以降も、コンスタントにアルバムを発表。いい曲を書くし、はっきり駄作というアルバムも無いんですが、インパクトで言えば本作が一番でしょうか。

では、また明日!

Jun


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