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サマリン。フリーは177.87の2位。合計269.84の2位。冒頭の4Lz、よく降りましたね!軸がグニャっと曲がっていて、こらえ気味の着氷ですけど、頑張りました。つぎの4Tも、危ない、危ない・・・。でも、このトウループにGOE+2.71ですって?後半の単発の3Aの方がはるかにキレイでしたが、それでもGOE+2.29ですから、よーわかりませんな。まぁ、全米のネイサンに比べたらかわいいもんですから、いちいちカッカしていたら、身がもたないですね。我々観戦者も、大坂なおみちゃんの全豪決勝第3セットの「菩薩モード」で観戦する心構えが求められているわけです。
ほとんどのジャンプがクリーンとはいえず、長身選手にありがちなグダグダ具合なんですが、「パンクと転倒だけは絶対にしないぞ!」という気合いと根性で滑りきりました。大崩しないということで言えば、この考え方は正しいですね。
ハビ。フリーは179.75の1位。合計271.59で優勝。サマリンの次の滑走がハビだったんですけど、冒頭の4Tの美しさには心が洗われますね。セカンドトウがSOでGOEはマイナスですが、こーいうジャンプを4回転と言うのでは?と。ハビが引退してしまうことで、このクオリティのクワドは羽生君しか期待できないと思うと寂しいです。
4Sは完璧。GOE+3.33。ショートのサルコウと何が違うの?と思うのですが、まぁ、いいでしょう。3A-2Tはパーフェクトとはいえないですが、短い練習期間で若手選手よりはるかに質の高いジャンプを降りているわけで、やっぱりモノが違います。つぎの単発の3Aは鳥肌が立ちました。佐野稔先生なら、「いいいいいねええええぇぇぇ」と大絶叫モノでしょう。降りた後の流れがあって、これぞフィギュアスケートのジャンプです。フィギュアスケートの醍醐味は「ジャンプを降りた後のスケーティングへのシームレスな流れ」だと思うんです。採点基準のことを言ってるんじゃないですよ。「フィギュアスケートのジャンプとしての美しさ」の話です。
大きなミスは3連コンボの所だけで、よく頑張りました。ショートの4Sのミスジャッジ(あえて言います)があって結果的には接戦になりましたが、ヨーロッパ選手権7連覇のチャンピオンとしてふさわしい内容だったと思います。
コリヤダ。フリーは140.38の11位。合計240.87の5位。本国の方では、ザギちゃん同様に相当なバッシングを受けているようですね。ザギちゃんの演技を見た時と、私の心情的には同じで、「ただただ、悲しい・・・」という一言です。
心配なのは、手首ですよね。3Loの転倒の後に左手首を押さえていましたが、その前の3Aの転倒でも氷に手をついていたので、そこから痛めていたのでは?という気もします。でも、よく途中棄権しないで最後まで滑ってくれました。立派ですよ。
しかし、ロシアのスケ連関係者は、ワールドの代表選考に関して、頭を悩ませているでしょうね。このユーロを見る限り、サマリンも内容的には安定しているとは言い難い。コリヤダもコフトゥンもこの状態だと、この3人をそのまま選んで3枠を維持できるのか?と。ボロノフさんが間に合うなら彼を選出した方がいい気もしますが、どういうレギュレーションになっているのでしょう。2月に選考会を行うという話ですので、そちらも注目ですね。
ハビのEXも。PrometoはFaOIでも見ましたが、なんだか「仏のような表情」に見えるのは、私の先入観が生んだ幻想でしょうか?
動き自体は、曲調とは真逆を行くようにキビキビと切れ味も鋭く、正直これで引退はもったいないなぁ・・・と思います。でも、「これが最後!」と決めたから、コンディションを仕上げて渾身の演技を披露できたのでしょう。
「お疲れ様」という言葉は、かける言葉としてはふさわしくないかもしれません。すでに、Revolution on Iceを含めたさまざまなプロジェクトを動かしていて、彼の人生の第二章は始まっているのです。引き続き、エールを送り続けたいですね。
では、また明日!
Jun
コメント
はい。サマリンの高さ以外に工夫のない4Tに4点をつけるJ4(西)とJ8(アゼルバイジャン)はルールを読んでいるのとカリカリしていたのは他でもない私です。
仰るとおり、ハビはジャンプの質とパフォーミングアーツとしての次元が違いますよね。PCSで6点は上回るはずなので、お願いだから着氷して!これだけ祈りました。4Tコンボを最小限の失点に留めて、一点の曇りのないクリアな4Sで勝利が見えました。見納めのステップはもう号泣でした。ストーリーが見える、流麗で美しいスケートの醍醐味を見せてくれてありがとう!の言葉しかありません。
コリアダの心痛を思うと辛すぎます。姿勢と美ポジションが好きなので、良い演技をした上で、ハビに優勝して欲しかった。これだけ点差があれば、まあまあの演技をすれば欧州王者になれたはず。このシチュエーションはソチのPチャンを思い出しませんか。怪我した手首が心配です。プルさんもヤグさんもあんまり虐めないでほしいです。
今大会では、グラッスル君が個性的で目を引きました。生まればかりの子羊のように可憐なルックスから繰り出される摩訶不思議な世界観。もしやと思えば、やはりリショーさん。クアッドが高くて、空中姿勢がボーヤンそっくり。最後のスピンの股関節は一体どうなっているのでしょう。
Fakefurさま
語りたいことは、ハビとコリヤダに尽きますね。それはもう、この二人のスケートが、出場選手の中でもはっきり抜けているからに他なりません。
国内的なプレッシャーの無いハビと、プレッシャーだらけのコリヤダ。そして二人を支えるチーム。平昌五輪もそうでしたが、ここまで明暗が分かれてしまうと、どうも技術的なことだけではなく、メンタルコントロールというか、メンタルマネジメントというか、コリヤダはもうちょっと周りがなんとかしてくれないものかな?と感じます。
パトリックも、コーチは何度か変更して、ラストシーズンはケイトリンのコーチのラビ・ワリアの指導を受けていましたが、結果的に団体戦で金メダルも取れたし良かったですよね。コリヤダも北京を目指すなら環境を変えてもいいのかなと思います。
スペイン実況が泣いている…。あれから日が経ちましたが、見る度に目頭が熱くなります。見事な演技でした。サマリンの後だからか、余計にジャンプの美しさが際立ちましたね。特に 羽生選手が憧れ、盗みたいと思ったサルコウ。今回もクワドはもちろん、3連で最後に付けたサルコウも助けになったと思います。
最後のステップには涙腺崩壊でした。やはり別格。本当に引退は惜しいですが 清々しい辞め方ですよね。つい、羽生選手の時は…と考えてしまうファンの性です。
サマリンはほぼグリ降り?に見えました。ただ、何というか必死さが伝わってきて、改めてリンクは戦いの場なんだなと感じた次第です。そういう意味で彼にも感動しました。
そして、コリャダ…メンタル的に追いかける方が得意かも知れませんね。手首を怪我した人にバッシングとはびっくりです。ロシア人は気性が荒いのでしょうか。日本人の方がまだマシかも。せっかくショートをあそこまで仕上げたので世選には出て欲しいです。
ととちゃん さま
ハビの演技は最高でしたね。正直言うと、SP後にあのような発言をして、平常心でフリーに臨めるのか心配していたのですが、ブライアンが何か魔法の言葉をかけて、平静さを取り戻したのかもしれません。
「羽生君の時は・・・」というのは、私は考えないようにしています。本人はさいたまで復帰することを考えているし、全米の結果で燃えているはずですからね。我々ファンも心を一つにしましょう。
コリヤダのスケーティングについて、ブライアンも評価していますし、それは我々も感じる所です。彼が、持てる才能と素質をいかんなく発揮するためには、どのような環境がいいのでしょうか。彼自身が決めることであるけれども、なんとかならないものかと心配ですね。
ハビのエキシビ、やっと見れました
ありがとうございます
これが最後かと思うと、じーんときますね
まだまだやれると思いますが、本人はやりきったのでしょう
なのに、おかしな質問をする日本のマスコミ…呆れます
これから先、正しいジャンプ、スピン、ステップ、全部揃った選手は出にくくなるのでしょうか?
アメリカのナショナルを見て、お祭りなんでしょうね
ちょっとやり過ぎな感じがしますが…
ワールドはどうなんでしょうか?
フィギュアスケートがスポーツとして残って欲しいです
おのさま
日本の記者には、平昌五輪直後の羽生君の会見もそうだし、今回のハビに対してもザギちゃんに対しても、よくもまぁ毎回こんな低レベルな質問を思いつくなぁと呆れるばかり。
しかし、それはフィギュアスケートに限らず、大坂なおみちゃんに対しても、嵐に対してもそうですから、こんなしょーもないことにいちいち腹を立てちゃダメだな・・・と思う、今日この頃です。