すでにNumberをご購入の方は、付録の方もチェックされていると思いますが、これは、なかなか資料的価値があるなぁと感じました。
歴代のNumberのフィギュア特集号(2010年2月~)の表紙が、時系列的に並べてあるのですが、「浅田真央から羽生結弦へ」という流れが、はっきり出ています。それ以外で、フィギュア特集号の表紙を飾ったのは、高橋さんが1回、真凜ちゃんが1回のみ。
「実績」で言えば、宇野選手や紀平さんが表紙の号があってもいい気がしますが、近年は「羽生の表紙で釣れば、それなりに売れる」ということで、編集部も味を占めてるんだと思います。
さて、この付録の目玉企画は、何といっても、羽生さんの「Number初登場インタビュー」の「再録」です。2012年5月発売の802号に収録されたもの。取材は松原孝臣さんで、取材時期は、ニースワールドの直後です。クリケット移籍の情報も文末に記載されていますが、取材自体はそれが発表される前に行われていますね。
ニースワールドについての本人の証言は、他誌や『蒼い炎II』でも読めるのですが、やや印象は違います。
左足で滑っているときにこけちゃったんですけれど、右足をかばっていたため左足に負担がかかっていた影響はあったと思います。やっぱり悔しかった。次のジャンプのときなんか、言葉はきれいじゃないですが「この野郎!」って口にしながら跳んだくらいです。
ときどき足をかばう動きも見えましたね。ただ、痛かったからこそ、全部ていねいにやったということはあったんじゃないでしょうか。冷静だったのも大きかった。
『蒼い炎II』の37~46頁と読み比べてみると興味深いです。あの本はかつての「フィギュアスケートDays」が元になっていて、ライターさんも違うし、雑誌の方向性の違い(*若手男子スケーターにけっこう馴れ馴れしいスタンス)もあって、当時の羽生さんもコメントを多少変えていたのかな?という気もします。
画質はフジよりも落ちますが、「ニコ動」にJスポ(杉田秀男さん解説)の映像もアップされているので、せっかくの機会なのでどうぞ。転倒の直後の「この野郎!ジャンプ」は、3A-3Tです。杉田さん、転倒の前から、何度も「頑張りましたね!」と、とにかく温かい。
あー、今季のスケカナやN杯、杉田さんだったらどんなに素晴らしい解説をしてくれただろう?・・・と、しみじみ感じました。
では、また明日!
Jun
コメント
私もこの動画繰り返し観ています。杉田さんの解説が的確で何と言っても優しいですよね?
スケカナも杉田さんが良かったですか?
NHK杯は現地観戦でテレビは分からずでしたが、スケオタでもなくゆづフアンでもない友人から「羽生選手凄かったね!凄い修正力だね!」とメールが来たので本田さんが解説で話したのか?と思って録画や昨日の番組観ましたが「?」でしたね?NHK杯と全日本、ワールドそろそろ解説員変えて頂いてもと思っている私です。個人的には本田さん好きなんですけど他の番組観ていても佐野さんは、え?専門家なのにと思う発言シバシバですけど、「ツイヅルからジャンプ跳ぶなんてあり得ません」と大事なことは話すしいいけど4T+3Tの沈み込んだ4Tから3回転付けたのを「自信あるからですよね」という本田さん、それだけじゃないでしょ!と突っこみたくなる今日この頃です。
Senninさま
杉田さんの解説の何が素晴らしいって、いまでこそ画面にカウンターが表示されて放送局側もGOEに敏感になってますが、7年も前のニースワールドの時点で、GOEの数値が口からポンポン飛び出すというのは、杉田先生だけでしたね。その意味で先駆者と言っていいと思います。でも、そういう技術的な解説に終始するのではなく、感情豊かで、語り口が温かいのがいいんですよね。
武史さんはまだ若いので、テレビ局側に遠慮があるのかなと。稔先生は、ジャンプの技術的な解説では「さすが!」という視点を披露してくださるので、そこが彼の持ち味かなと思っています。
Numberの付録、ザッと見た程度ですが、資料価値は伝わってきました。2012年のインタビューはネットでは見たのですが、こうして紙で読めるとなると、また格別ですね。
そういえば以前、junさんお勧めで、表紙が高橋さん、裏表紙が羽生選手の本のバックナンバーを買いました。トロントに渡ったばかりの頃のインタが載っていて、あれは本当に買っておいて良かったと思います。
ニース、折角なので、フジと杉田さん、続けて見ました。フジは西岡さんのアナウンスが良いので本田さんのマイナス面が隠されているんですね。解説者なら、杉田さんレベルで
的確に説明して欲しいものです。後継者はやはり織田さんでしょうか。
ととちゃん さま
私が勧めたNumberってどれだったっけ?と本棚を調べてみたら、Number PLUSの「灼熱の銀盤」でしょうか。
織田君は、例の訴訟の件で心配ではあるんですが、ファイナルはトリノから現地解説するようです。元気な姿を見せてほしいものです。