ファイナル(女子Jr.フリー)感想

ファイナル(女子Jr.フリー)感想

コメ返が遅れてすみません。火曜日中にまとめてお返事いたします。

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。こちらも、日曜の朝、シニア女子の後、ライストで見ていました。

イェリム。フリーは115.40の6位。合計177.91の6位。ショートが「ニュー・シネマ・パラダイス」でミーシャ&友野君つながりだなぁと思ったら、フリーは「タイスの瞑想曲」で、これまたミーシャだなぁ・・・と偶然にしては面白い一致だなと思って見ていました。

ジャンプでミスが出てしまって、彼女の本来の力を出し切れませんでしたが、とくに今季は強力なロシア勢スケーターがわんさかいるなかで、ファイナルに進出したことが素晴らしいです。この選手は、北京に向けて間違いなく日本女子のライバルとなるはず。ぜひ覚えておきましょう。

タラカノワ。フリーは128.68の4位。合計190.46の4位。昨年の名古屋のファイナルでは、199.64点で、紀平さんを振り切って3位に入賞していますが、今季エテリ組を離れた選手がみんな苦労している中、よく頑張っていると思います。ショートのミスが無ければ、今回3位のカニシェワと順位は逆になっていたかもしれません。

しかし、この月光は、超ド派手なアレンジで、何度見ても、私のようなメタラーは感情が高ぶります。終盤で、まるでゲリラ豪雨のように叩きつけられるピアノが熱い!月光はいろんな所で聞いていますが、このプログラムは、タラちゃんの、いい意味でワイルドで荒々しいスケートとよく合っているなと改めて感じます。

シェルバコワ。フリーは125.57の5位。合計181.83の5位。いやぁ、ファイターでしたね。一本でも決めてやるぞ!と、気合いの4Lzの連投でしたが、残念ながら成功には至らず。

プロトコルを見てみると、DGとなった冒頭のルッツは、2.95点。REP扱いになる2本目のルッツは、2.30点。ほとんどスコアが入りません。これが新ルールの恐ろしい所ですね。4回転が無くても、彼女は柔らかな表現のできる選手なんだから、無理してやらせなくてもいいのでは?と思います。もしかすると、彼女はもう一年ジュニアに留まるような気がします。

コストルナヤ。フリーは141.66の1位。合計217.98で優勝。後半の2つのジャンプで若干ヨレっていたので、完璧な演技ではなかったですが、よく頑張りました。

それにしても、67.29というPCSにはビックリでした。トゥルソワは62.36ですから、5点の開きがあります。これは大きい・・・。エレメンツの数が違うので単純比較はできないですが、今大会のシニア女子の、リーザ(66.61)よりも高いPCSです。

今季のJGPでの彼女のフリーのPCSは、61.26(オーストリア大会)と60.92(チェコ大会)でした。前者ではルッツにアテンション、後者はフリップで転倒がありましたが、だいたいこのラインで推移していたのです。ちなみに、昨シーズンのファイナルは60.04(トゥルソワ:59.64)、世界ジュニアは62.11(トゥルソワ:61.14)ですから、いかに大幅アップなのかが分かります。

これはやはり、女子選手が(しかもジュニアで)4回転に無理やり挑戦することへの、ISUからのメッセージのような気がしますね。私の予想では、女子に関しては、北京五輪までに4回転の本数が制限されると見ています。

トゥルソワ。フリーは140.77で2位。合計215.20で2位。プロトコルを見てみると、一本目のルッツは8.05点。2本目のルッツには1.72点。そして驚いたのは、成功した4Tなんですが、GOEが+0.54に留まっています(合計10.04点)。「-1」をつけているジャッジが3人もいました。ちなみに、紀平さんの今大会のショートの3Aには+2.51がついて10.51のスコアを稼いでいますから、これは割に合わないですよね。

月曜朝の「スッキリ」に安藤さんが出ていて、「女子の4回転は怖くない」と断言していて、コストちゃんについて「この子は3Aもクワドも無いけど優勝している」と言及していました。

ただ、かりにトゥルソワがクワドを封印したとして、フリーで67点台のPCSが出るの?という疑問があります。このままルッツの挑戦を続けるのか、4Tのみにするのか、クワド自体をやめるのか。今後どういう構成にするのか注目ですね。

カニシェワ。フリーは129.48の3位。合計198.14の3位。テッドさんが「スノー・プリンセス」と絶賛していましたが、まさにその言葉がピッタリはまる素晴らしい演技でした。3連コンボのサルコウにURがつきましたが、この子は本当にミスが少ないので、プログラムの美しさが際立ちます。

楽曲・衣装・演技、すべてを総合すると、私はコストちゃんのロミジュリよりも、カニちゃんのフリーを断然推したいですね。キスクラにパノワさんが隣に座っていてニンマリ喜んでいましたが、ヘタに高難度ジャンプにトライさせるのではなく、もっともっと表現やスケーティングに磨きをかけて、大事に育ててほしいなと思います。

そういえば、コストちゃんのショートに7点台のPCSを並べていた福留ジャッジ(J5)は、フリーではズラっと8点台をつけています。いいんだけども、ブレブレやんけ!と。逆に、フィンランドジャッジ(J4)は、トゥルソワのフリーに6点台を4項目つける酷評ぶり。このフィンランドジャッジはシェルバコワには5項目すべて6点台をつけているので、女子のクワド挑戦を目の敵にしているとしか思えませんね(汗)。

まだまだスコアの出し方が試行錯誤の手探り状態なのかな・・・と実感した、女子ジュニアのファイナルでした。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. Fakefur より:

    タラちゃんの月光いいですね!
    私も高校生のころ、様式美が好きだったので後半燃えました。羽生選手のソチ以降、泣きのブルーズギターはだいぶフィギュアに定着してきましたが、誰かそろそろイングヴェイの高速ギターでステップを踏んでくれないでしょうか。イングヴェイはバッハ系なので絶対フィギュアに合うと思うのです。ブラックスターなんて想像しただけでワクワクします。これまで羽生選手の鬼ステップでしか想像できませんでしたが、タラちゃんの高速スピンでも行けるかもしれません。

    でも、衣装はピンクより、以前のパープルに金飾りのほうが曲に合っていませんか?

    タラちゃんの爆発力は現師匠のプルさんというか羽生選手に通じるものがあるように思います。高志郎君もそうですが、長過ぎる手脚にまだ徒然感があるので、これが指先と爪先までピシっと決まるとさらに個性が際立ちそう。年齢の割にスタイルが良すぎて(4回転飛べなそう)でエテリを切られたのでしょうか。ぜひ大化けして欲しいです。

    • Jun より:

      Fakefurさま

      私も、もともとネオクラシカルからメタルに入った人間です。イングヴェイとかインペリテリとかを聴いて、その後にドリーム・シアターなどのプログレ・ハードに行き、いまはDjent系をよく聴いています。SkyharborとかIssuesとか。最近は、The Algorithmの11月に出たアルバムをほぼ毎日聴いていますね。

      おっしゃるように、タラちゃんと高志郎君はたしかに体型的に共通するものがありますね。あの頭身なので、実は、上半身の動きをかなり大きく見せないと、見ていて不安定な印象を受けてしまう。

      ただ、高志郎君に関しては、ランビ先生の教えを忠実に学んで、見違えるほど所作がかっこよくなりました。欲を言えばもう少し上半身がガッシリしてほしいですが、この競技の特性上、ジャンプをいかに確実に跳ぶかが大事ですから、そこはランビさんとしっかり相談してトレーニングを積んでいくと思います。

      今朝のグッモニでも高志郎君の特集をわざわざやっていたぐらいで、地上波番組がいわゆる「アップをはじめた」と言っていいですね。

      • Fakefur より:

        インペリテリにドリームシアター!久しぶりに聞きました。懐かしい。私のメタル知識は90年代はじめからアップデートされていないのですが、クイーンズライチなどもお聴きだったのでは?高校時代はヨーロッパやハロウィンもよく聞いてました。その影響ではないですが、今ドイツに住んでいます。

        高志郎君、観客に訴える演技と目力になりましたよね。足長さんも上半身が大事なんですね。スター性はバッチリあるので、アスリートとしても抜き出て欲しいです。

        Junさんべた褒めのカニちゃんのFS。本当に理屈なく可愛いですね。ロシアの正直フィギュア村で純粋培養された姫君って感じ。巨大なイルカぬいぐるみを抱えた姿はネバーエンディングストーリーにも見えました。
        エテリ組の忙しいコレオばかり見ていると、カニちゃんやリーザ姐さんに、ジャンプもステップも音楽も大事にする古き良きロシアが残っていてほっとします。

        • Jun より:

          Fakefurさま

          Queensrycheは聴いてましたよ。「Operation: Mindcrime」と「Empire」は言うまでもなく、サウンド的には「Promised Land」や「Here in the Now Frontier」までは許容していました。Helloweenは、ファンミーティングのチケットが当たって、アンディ・デリスとマイケル・ヴァイカートを至近距離で見たことがあります。

          かつては、Burrn!とかも買ってたんですけど、あの雑誌の推しバンドが完全に中高年向けになってしまって、いまやAmazonやYouTubeを活用すれば、新譜から古典まで様々なジャンルの音楽をいくらでもチェックできるので、より自分の好みに忠実に聴くようになっています。

  2. ととちゃんを より:

    タラカノワの月光、いいですね。今季は シニア男子の某選手と比べてしまうのですが、こちらの方が運動量も多そうですし、断然面白いです。でも、何故ピンク?あまり合ってないですよね。

    カニシェワ、何故か途中から始まっているので全体が掴めないのですが、本当にプリンセスですね。junさんがコスちゃんよりいいと仰るなんて、よっぽどだったんだなと思いました。

    トゥルソワの4T、渋いのは、着氷後が綺麗じゃなかったからでは、と思いました。荒川さんは、コンボを付ける積もりだったのでは?と言ってましたね。

    コスちゃんのフリー、後半ジャンプが詰まった感じでしたが、私にはやはり一番良かったです。ただ そこまで高いPCSとは気がつかなかったので、ちょっとびっくりですね。

    得点の出方が落ち着くのは来季以降でしょうか。あまり迷走が続くとファンが離れそうですね。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      カニシェワの動画を差し替えました。たいへん失礼しました。

      タラカノワの衣装はなぜピンクなのか私も謎です。ただ、衣装を変えたら微妙になったというケースは「フィギュアスケートあるある」という感じでもあるので、これも風物詩の一つですね。

      年末のロシアナショナルは、これでがぜん盛り上がりますね。去年は、ザギトワ、ソツコワ、コストルナヤという順位だったんですが、ザギ・リーザ・トゥル・コスでの表彰台争い、誰が何番になるのか楽しみです。

  3. sennin より:

    コストルナヤちゃんの優勝私は満足満足、これこそスケーター。Jr.の選手を知らない私の友人までもが魅力的だ、ステキなスケーターだと絶賛してました。ブツギレ音楽もなんか慣れてきてしまいました。というか、やはり演技にひかれるものがそれ以上に私には感じられるのだと思います。華もあるしこれで3A入れてきたら人気も実力も凄いことになる予感。JunさんのTwitterでノブ君のコストルナヤ評を読みましたが、その通りですよね。ノブ君やはり違いますね!解説も抜群でした。リーザのルッツはちゃんとアウトエッジで跳んでる、女子の中で一番の3ルッツを跳べる選手といってましたからね、そうだそうだよく言った!とTVの前で独り言言ってた私です。
    お姉さまがたがシニアに上がったらカニちゃんの活躍が楽しみな私です。

    • Jun より:

      senninさま

      まったく同感です。男子のフィギュアスケートといえば、羽生結弦。女子は、紀平梨花!・・・と言いたいところですが、現在の「フィギュアスケートの最先端」はこういう演技なんだよ!と、コストちゃんも挙げておきたいです。

      リーザの3Lzは本当に凄いですよね。いとも簡単に軽々と跳んでしまうのでビックリしました。もともとジャンプの得意な選手でしたが、今季は本当にミスが無くて、その「化けぶり」に驚いています。

      織田君も、さすが生粋のスケオタですね。芸能活動や課外活動に忙しい、まともにフィギュアの勉強をしているかどうか怪しい某OB・OGとは、知識の蓄積量が違います。男子だけでなく女子も、ジュニアも含めて毎試合まんべんなくチェックしていることでしょう。もしかすると、テレ朝チャンネルの「実況・解説なし」の映像で解説の練習をしているかもしれませんね。彼ならそれぐらい準備していてもおかしくないと思います。

  4. おの より:

    コストルナヤちゃんがペアに行くと言う話がありますが、本当でしょうか?
    小柄なのでいいかも知れませんが、シングルでの演技を見たいです
    昨日TRでそんな呟き見たので、本当なのか不確かなんですが…
    流れる演技は、やっぱり美しいですよね

    • Jun より:

      おのさま

      コストちゃんが「ペアに関心がある」と発言していたのは、1年ぐらい前からわりと知られている話です。

      ただ、新ルールになってトゥルソワに勝って、満を持して来季シニアに上がるほどの実力者になったので、ロシアのスケ連がペア転向なんて絶対に許さないでしょう。

      そういえば、今回のファイナルのショートのYouTube動画のコメに、

      Alena! Please don’t go to Orser!

      というものがあって、笑ってしましました。