ファイナル(女子Sr.フリー)感想

ファイナル(女子Sr.フリー)感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。日曜朝にライストで視聴しました。

サモドゥロワ。フリーは136.09の5位。合計204.33の5位。ショートに続いての第一滑走でしたが、二本ともに完璧に揃えました。このファイナルの女子シングルの影のMVPは彼女と言っていいんじゃないかと。

正直、昨シーズンのJGPシリーズではエテリ組の選手と比べて、構成面で弱く、なかなかアピールできなかったのですが、今季からの新ルールが、しっかりノーミスする彼女のスタイルにバチっとハマったかもしれません。「バーレスク」といえば、横井ゆは菜ちゃんというイメージがあるんですが、サモちゃんも上手く滑りますね。彼女にとっては、実力を出し切れた素晴らしい大会でした。

宮原さん。フリーは133.79の6位。合計201.31の6位。私のiPhone7 Plusでライストで見ている限りは、素晴らしい演技に見えました。ジャンプで危なかったのは、強いて挙げれば、中盤の単体の3Lzぐらいですね。これはショートのルッツのように軸がかなり傾いてしまっていて、URを取られるかな・・・と。

しかし、そのルッツがDGですから、私が「足りている」と思ったジャンプでかなりURを取られていて、ビックリしました。TESカウンターで言うと、速報値から10点ぐらい引かれていたんじゃないかと。

彼女の表現自体はキレキレでしたね。最後のレイバックスピンなんて「オール5」ですよ!どこのガリ勉の通知表かと思いましたよ(笑)。

ジャンプに関しては、いまは矯正の過程です。私なんかが心配するまでもなく、強い心を持った彼女のことですから、この課題を克服して、クリーンでパーフェクトな演技を見せてくれると信じています。

坂本さん。フリーは141.45の4位。合計211.68の4位。キスクラでスコアを見た坂本さんが、ビックリしていましたね。彼女にしては珍しく、2Aからの3連コンボで転倒がありましたが、このコンボもそうですが、全てのジャンプでURがなく、しかもエッジエラーも無かったことが大きいですね。

坂本さんは、ショートの構成の中にルッツが入っていないことからも分かるように、ルッツのエッジに不安を抱えている選手です。しかし、初めてのファイナルの舞台で、アテンションすらつかない演技を出来たことは、彼女にとって自信になるはず。今回は紀平さんにマスコミの注目が集中していますが、坂本さんは、まだまだ伸びしろがあることを証明してくれました。220点台も近いと思います。

ザギトワ。148.60の2位。合計226.53の2位。テレビクルーの機材のコードに足を引っ掛けて、フリーは欠場するかどうか、という話だったとか。よく頑張りましたね。

プロトコル上でのミスは、前半のルッツのセカンドがシングルトウになった部分のみですね。ただ、3連コンボも回転はかなり危なかったように見えたので、GOEもジャッジによってバラついています。

絶好調の時の彼女と比べると物足りない部分はありましたが、それでも大崩れしないところが、まだまだ闘志あふれるスケーターであることの証です。「さいたまワールド」で巻き返してくることを、楽しみにしましょう。

リーザ。144.67の3位。合計215.32の3位。3Aはステップアウト気味になりましたが、しっかり認定されていて、今さら言うまでもなく、今季の彼女のコンディションは最高ですね。

そして、彼女の強さは、紀平さんと共通するんですけど、3A以外のエレメンツをパーフェクトにこなせる所です。特に印象的だったのは、ミスのあった3Aの直後のルッツを、何事もなかったかのようにスパっと軽々と決めた所ですね。

肉体的な側面だけでなく、メンタル面も充実していて、良いトレーニングを積んできたのだと思います。ミーシンはどんな魔法をかけたのか?興味がありますね。

紀平さん。フリーは150.61の1位。合計233.12で優勝です。

一本目のアクセルを転倒した後、彼女自身、二本目を降りないと優勝は無いと思ったはずですが、そんな中でしっかり決めるところが、彼女の強さですよね。フィジカルだけでなくメンタルも超一流ですよ。

そして、NHK杯の3Aのコンボは、セカンドをトリプルトウにして認定されはしたものの、あれは傍目で見ても危いジャンプだったので、このフリーでセカンドをダブルトウにしたのは冷静な判断でした。

今季の彼女の状態から考えると、3Aの後のエレメンツをノーミスすることはほぼ確実なので、私自身は比較的安心して見ていました。むしろ、スコアを出す過程で「無理やりエラーやURをつけられる」ことを懸念していたので、そういうこともなく、文句無しの採点をしてくれて感謝しています。

シニア1年目でのファイナル制覇はたしかに快挙ではありますけど、紀平さん自身に浮かれたところがまるで無いのは、頼もしいですね。

しつこく何度も言いますが、紀平梨花ちゃんは2002年7月21日生まれで、藤井聡太七段は同年7月19日生まれ。そして2022年というのは、毎年昇級を重ねれば、藤井七段が4月から名人戦7番勝負を戦っている可能性があります。

梨花ちゃんが北京五輪で金メダルを獲り、聡ちゃんが名人位奪取という、そんな2022年であってほしいなと思います。羽生君の三連覇は?・・・そこまでは望みません。もちろん、彼が北京を目指してくれれば全力で応援したいです。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. みつばち より:

    更新ありがとうございます

    テレビ局の手のひら返しのすばやさって・・女子はジュニアまで取り上げた。
    ニーズにこたえてくれたからいいんですけどね。
    「検索ワードランキング」などを参考にしてるのでは。

    フェンシングの太田さんが「羽生さんが引退してしまったら・・・」とフィギュアスケートを例にあげて、連盟のあり方について述べられたのは驚きました。
    他競技の責任者にも危うく見えているんでしょうか?

    太田さん、なかなかはっきりした方ですね。フェンシングは風通しがいいのかな。

    • Jun より:

      みつばちさま

      太田さんは賢い人なので、スピスケがフィギュアの稼ぎ(つまり羽生君)に依存しているという部分も知った上で、あれはかなりマイルドに発言していたと思います。五流・六流ライターが書くような「ポスト羽生がどーたら」というレベルの話ではないでしょうね。

      最近、稔先生がかなり踏み込んだ発言をするようになり、フジテレビのバイキングでは「全日本の見どころは、紀平と高橋」なんて言うようになって、報道姿勢の「潮目」みたいなものが変わってきた感があります。

      何はともあれ、我々としては、純粋に第三者的な視点で全日本を楽しめるので、今年は心穏やかに年を越せそうですね。羽生君も無理せずにしっかり治してもらいたいです。

  2. ととちゃん より:

    仰るように、紀平さんは 最初のミスを引きずらない強さが優勝を引き寄せましたね。

    知子ちゃんも とても良かったと思ったのですが…。素人の目視など限界がありますね。
    インタでは、学んだことを次に生かしたい、と前向きでしたが、正直相当メンタルに来ているのでは、と思います。

    紀平さんのキスクラでの田村コーチの表情が
    知子ちゃんを慮っているように見えたのは
    気のせいでしょうか。これから同門ゆえの難しさがあるのでは、と ちょっと心配しています。

    怪我をしていたというザギちゃん…やはり少し 余裕に欠けていたかな、と。だから今回の得点には納得でしょうし、次は万全の演技を期待しています。

    紀平さんと藤井七段の同時栄誉、あるかも知れませんね。junさん、そうなったら祝杯ですね。そして、GPF見る限りでは羽生選手の
    3連覇も大いに有りうるのでは、と思いました。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      岳斗先生のサポートが今回は効いてましたね。いつも見慣れた光景ではあるんですが、比較的感情が出てしまう濱田先生とは対照的に、冷静であることに努めている印象でした。

      選手がみんな良い演技をできるわけではなく、特に宮原さんにとっては辛い試合でした。濱田先生は、おそらく紀平さんの優勝を喜んであげる役目を果たさなきゃいけなかったはずで(メディアの取材も殺到していることでしょう)、岳斗先生が宮原さんや、あるいは白岩さんをサポートする必要がある。

      全日本は、木科君や中村優君も出場しますから、ますます忙しくなりそうです。コーチのお二人も身体に気をつけてほしいですね。