去年の金沢で購入したプログラムも、前の週の幕張のショットで作られていたので、今年もしっかりその方向性を踏襲していますね。そりゃ、全会場をまわるコアなスケオタさんもいますから、しっかり会場ごとに違うものを作ってもらわないといけませんよね!
ということは、神戸で販売されるプログラムは、クリメモでしょうか?いいですねえ。羨ましいです。
さて、羽生君のインタビューが収録されているのでご紹介します。どこまで本気で語っているか謎ですが、興味深い発言が随所に登場しています。
――それぞれのプログラム(OtonalとOrigin)を、どんな思いで滑り、どのくらい演じきれたのか、ご自身ではどう考えていますか?
30パーセントぐらいしか演じきれていないと思っています。本当はもっと表現したいことがたくさんありますし、振りも付け加えたりアレンジしたりしたいのですが、そこまでたどり着けなかったなぁと思っています。
――今季の素晴らしいプログラムは、ショー用にアレンジしてまた見る機会はあるでしょうか。
どうでしょう(笑)、わかりません!でも両方とも未完のままだと思っています。
これは、持ち越しの可能性アリですねぇ・・・。ただ、持ち越すのだとしたら、構成を大きく変える可能性のあるOriginということになるでしょうが、あのさいたまのOriginは衝撃でしたし、本人のモチベーションもどうなのでしょう?個人的には両方ともに新プロを見たいなと思っています。
――羽生さんが、人生のなかで、「この人は凄い」と思った瞬間とその理由は?(スケートに限らず、どんなジャンルでも)
イチローさんと内村航平さんです。イチローさんのどんな状況下でもブレない芯と、自分でいられる強さにとても惹かれます。僕も僕でい続けられるようにしたいなと思っています。内村航平さんの技に対するこだわり、信念が格好いいなと思っています。難しいことを難しそうにではなく、美しく、着地まで完成されているところがすごいなと思います。
この二人を「リスペクトの対象」として挙げるということは、よほどの大怪我をしない限りは、少なくとも北京までは現役を続けてくれそうな気がするんですよね。ルールやジャッジがどうなろうと、ブレずに信念を持ってスケートに向き合う羽生君を見ていたいです。
――仙台のおすすめのスポット(場所やエリアなど)があれば、教えてください。
泉ヶ岳という山です。流星群がやってきた時に、家族で泉ヶ岳 に行って、流れ星を見ました。そのときの記憶が強く残っています。夜も明るくてなかなか星が見えないので、たくさん星が見えた時にすごくワクワクしました。
私は、1泊2日だったんですが、宿泊した松島とはまったくの逆方向なので、さすがに行くのは難しかったですね。仙台に行くチャンスのある方、「巡礼の地」のひとつとしてぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
さて、荒川さんのインタビューも掲載されているんですけど、仙台とご自身、そして羽生君について、興味深いコメントをされています。
(なぜオリンピック・チャンピオンが仙台から出たか)私に関して言えば、1つは仙台のおいしいものを食べて育ったことは大きいかなと思います。仙台の人々は基本的にのんびりした気質の方が多くて、1つの物事に対しても、好きで熱中はするんだけれど執着しすぎないというふうに感じています。そんな環境でのびのびと好きなことを一生懸命やっていたら、その先にオリンピックがあったという感じでした。
ただ、ゆづに関しては特別な存在だと思います。私はトリノの後、東北の子どもたちを教える機会などもいただいて見てきたなかでも、彼のようにスケートをやるために生まれてきたような気質の子は珍しかった。才能やアスリートとしてのセンスや運、いろいろなものを持ち合わせて、それを努力によって開花させた特殊な例だと思います。
荒川さんについては、まぁ、いろいろ言う人がいますけど、彼女もお立場があるので、TPOで発言を変えている所はあります。ただ、フィギュアスケーターとしての羽生君をもっとも評価している一人だと思います。それはプルさんにも言えて、自分だってオリンピック金メダリストなのに、「羽生結弦は特別」と認めている。そんな超絶スーパーレジェンドの現役生活に立ち会えて、本当に幸せですね。
明日は、第二部のレポ、その後は、番外編としていろんな仙台話もご紹介したいと思っています。
では、また明日!
Jun
コメント
プログラムご紹介、ありがとうございます!
とても興味深かったです。
持ち越すならOriginでしょうね。Lzを入れた構成で臨むに当たって、滑り込んだプロの方がジャンプに集中出来るかと思いますし。その場合若干繋ぎも変わってくるでしょうか。ただ、新プロが見たいのは確かです。
凄いと思った人に内村選手が挙がっているのは納得ですね。インタでも度々言及していましたから。いつか、対談して欲しいと本気で願っています。同じ採点競技なので、もし羽生選手の現役中に実現すれば、非常に貴重なインスピレーションを得られるのではないかと思います。
ととちゃん さま
再登板するならOriginでしょうけど、19-20シーズンにいきなり持ち越すかどうかは微妙ですね。20-21あるいは、五輪シーズンの21-22まで温めておく可能性もあるかもしれません。
対談するなら新聞社かNHK主催になるでしょう。そうなると、将棋ファンとしては「羽生・羽生対談をはやく!」という気持ちなんですが、自分の競技に取り入れるという意味で、やはりアスリート同士の方が、充実した内容になると思いますね。ただ、FaOIが終わったら、メラメラモードのままにトロントに戻って振付でしょうから、日本でのオフはほぼ無しのような感じはします。
来季は新プロがいいですか?私はOriginの完成プロを観たいなあと思っています。新プロならそれでいいですが(笑)
仙台のプログラムで結弦くんのコメントの中でとても興味をもったのは「柔らかい氷が好き…冷たいお水の中に入ってる氷のような感覚が好きです。…氷や水の粘度を感じられるリンクに出会うと自然と笑みがこぼれるくらい幸せな気持になります」と私には想像もつかない氷ですが凄い表現ではないでしょうか?ただ答えるのではなく感覚等まで描写して表現するのは流石ですね。
荒川さんですが、初めて観たのは2年前の幕張でした。スケーティングが美しいだけでなく品格のある身のこなしに惹かれました。それで、荒川さんを観たくて他のアイスショーに行ってみましたがアイスショーそのものが魅力がなくてその後はFaOiオンリーにしています。今回は「夕顔」がとても良かったです。お子さん二人産んでこの演技と身体を維持しているのはさすがです。今回、確か3回転が2回転に抜けてたように感じましたが、子育ての事でいつまでやれるかと考えているんですね?共働き家庭のお母さんは皆同じ葛藤の中働いてると思うんですけど、荒川さんも頑張って欲しいです。
senninさま
仙台のプログラムのインタは、「仙台用」のやりとりがけっこう入っていて、ビックリでした。これって、神戸用・富山用で質問内容を変えているのでしょうか?興味がありますね。
荒川さんも、このプログラムのインタでは「そんなに長くはできない」という感じでしたね。地上波番組で「自分でリンクの貸し切りの予約を入れている」という話でしたし、スケートのために時間を確保するのが難しいのだと思います。彼女のことだから、体型を維持した状態で、スパっと辞めそうな気がしますね。
更新ありがとうございます。
私が行った金曜日は雨が降ってきましたので、プログラムはビニール袋に入れてカバンにしまい込んでおりました。
ザキちゃんのカルメンファンタジーはかわいらしくて、五輪よりよかったです。カルメンは悪女で性悪な性格ですから10代の彼女のイメージではないので。
カペラノの白黒メイクはどうなってるのか不思議でした。これぞショーですよね。
Toshlさんのことは昭和生まれの私はリアルタイムで知っております。
彼が元気とやる気を取り戻してくれて嬉しいです。羽生さんはほんと他の人によい影響を及ぼす人。
羽生さんは新たな挑戦をしているようで楽しみです。
みつばちさま
私も昭和の人間なので、ToshIさんのイメージといえば「紅だーーー」が強かったのです。でも、人生の荒波を何度もくぐり抜けてきた今の彼は、「ハッピーToshI」という感じ。すべてにオープンマインドで、どこまでも純粋で、何に対しても感動できる心の広さがあるう。自分があんな境地に立つには、まだまだ人生修行が足りないなと感じます。
いやぁ、ゆづとToshIさん。これだけ情熱に満ちている二人ですから、何か新たなサプライズを準備している気がします。それは神戸で明らかになるのでしょうか?楽しみですね。