2018年9月8日発売。税込み価格「2,916円」。全144頁。
昨年発売されたこのフォトブック(2017年版)は、スケ連からの「平等主義」のお達しによる、羽生君の写真のあまりの少なさで、アマゾンレビューも大荒れになっていました。それもそのはず、2017年版は、定価「3,456円」という強気の価格設定で、ボリュームは「全160頁」。しかし、羽生君の単独写真は「計14ページ」に留まっていたからです。
この2018年版では、羽生君の単独写真は「計24ページ」と増量されています。それでいて、500円近く安くなっているので、編集サイドが「昨年の反省」を踏まえたことは明白ですね。
羽生君のショットの詳しい内訳は次の通り。「Wings of Words」→10ページ(8ショット)。前半戦オープニング→1ページ(2ショット)。前半戦フィナーレ→1ページ(1ショット)。後半戦オープニング→1ページ(2ショット)。後半戦フィナーレ→1ページ(1ショット)。「春よ、来い」→10ページ(9ショット)。
感想としては、まぁ、こんなものかな・・・という所ですか。おそらく多くの方が気になっているのは、「春よ、来い」の部分だと思いますが、購入すべきかどうかは、能登さんの『YUZURU II』や「KISS & CRY」などで「春よ、来い」のショットを確認してからでも良いと思います。そもそも私も、他に比較材料が無いので、現段階ではなかなかプッシュしづらいのです。
本誌のもう一つの見どころは「Exclusive PHOTO GALLERY」(124~141頁)ですが、基本のレイアウトが1ページに7~8ショット詰め込まれている形式なので、写真が小さすぎるし、いくら何でもこれを目当てにするのはオススメできません。
他のスケーターの内訳もメモしておきます。まず、巻頭に真壁さんのインタ(2ページ)があって、その後、右の順番で並んでいます。ランビ(8ページ)、ジョニー(8ページ)、安藤さん(6ページ)、明子さん(6ページ)、織田君(6ページ)、プルさん(8ページ)、ジェフ(6ページ)、ゆづ(24ページ)、ポーリシュク&ベセディン(1ページ)、チェスナ夫妻(1ページ)、アンサンブルスケーター(2ページ)、ハビ(6ページ)、コストナー(4ページ)、ポゴちゃん(2ページ)、メドちゃん(2ページ)、カペラノ(4ページ)、バルデさん(4ページ)、デニス君(2ページ)、ロロ様(2ページ)、知子ちゃん(1ページ)、花織ちゃん(1ページ)、舞依ちゃん(1ページ)、梨花ちゃん(1ページ)、無良兄貴(1ページ)、サーシャ&プルさん(1ページ)、ミーシャ(2ページ)、サブチェンコ&マッソー(4ページ)、テサモエ(6ページ)、フォトギャラリー(18ページ)。
無良君は新潟のみだったので、1ページに抑えられた可能性がありますね。ちなみに、2017年版での現役女子選手に関して、日本人スケーターは2ページずつ、海外スケーターは4ページずつ、スペースが割かれていました。2018年版で、価格とボリュームを抑えつつ、羽生君を増量するには、この方法しか無かったということなのでしょう。
あと、もう一つ気になったのは、羽生君の単独ページの位置なんですよね。2017年版は巻頭の真壁・ランビ対談の後すぐに、ゆづが来ていました。それが、2018年版だと、プロスケーターの先輩たちの後、という場所になっています。ここからは私の推測ですが、「スケ連への配慮」がこの部分に表れているのかなと。羽生君の写真は52頁から始まるんですが、ここまでめくるのが多少面倒くさいというのはありますね。気になる方は気になるだろうし、先輩たちも好きだから気にならない、という方もおられるでしょう。この点は評価が分かれると思います。
また、写真集に「罪」はないですが、今年に関して言うと、テレ朝チャンネル2で新潟をのぞく大半の公演の放送があるので、正直お腹いっぱいで、写真の有り難みが減った気がしないでもないです。
以上、ざっとまとめてみました。出版元が集英社とメジャーで、しかも昨年版が未だに新品で入手できるほど在庫が安定していることを考えると、慌てて買う必要は無い、というのが私の結論です。
では、また明日!
Jun
コメント
Junさま、ご紹介ありがとうございます。
これから何冊も出るので、見てから考えたいと思っています。
それに記念切手も買わなきゃいけないし、お財布に厳しい時です。
4500円は高いなぁ~
今日郵便局に行ったら、持って行かないように、チラシは大事に奥にしまっていたようです(笑)
郵便局のも、写真は見たことある物ばかりですが、自分宛に出せば使えるよと、友人の囁きが笑えます。
おのさま
切手についてはまったくリサーチしていないので、これから調べてみようと思います。
このFaOIフォトブックは、中の写真の質は高いんですけど、急いで買う必要はまったくないですね。
先日はコメ欄で説明して頂いた上、今日は詳しく紹介して下さって、とてもよく分かりました!
全スケーターの中でも、羽生選手に割く割合がかなり大きいのが、ポイントですね。ただ junさんが仰る通り、CSで充分堪能できたので飢餓感があまりないのも事実です。
だからこそ、オフショットにお宝を詰め込んで欲しかったなと思います。
しばらく購入は待ってみます。
別件ですが、AERAの記事、後藤さんではないそうですね。NHKなど、いい記者さんが次々と移動になって少し寂しいです。
ととちゃん さま
贅沢な話ですけど、FaOIについては「今さら感」がちょっとねぇ・・・。そもそも公演数が多いので、ツアー期間が長かったこともあり、フォトブックが出てもすでに旬が過ぎているという感じはします。
そう考えると、CiONTUはたった3公演だったからこそ、グッズへの熱も冷めずに、すべてを堪能できました。じゃ、今後のCiONTUの公演数もあれぐらいの規模にセーブした方がいいのかな?という気もします。
AERAはノーマークでしたが、まぁ、朝日のような大きな会社だと異動は多いですからね。また有望な若手記者さんが登場してくれることを期待します。
写真集の紹介ありがとうございました。写真の質は勿論いいのですが私は購入は控える気持ちでいました。ショーに関しても写真集にしても結弦君や日本の現役スケーター成分についてはいろいろ考えるところがありましたので…。写真集などはゆとりができて購入したくなった時でも間に合うなあと思ってます。
能登さんのフォトブックだけは都合をつけてでも購入するつもりです。私は能登さんの写真押しなんです(笑)
切手もあるし雑誌も出るしまた悩みの時期に突入しましたねー。junさんには頭が下がる一方です。
senninさま
能登さんの『YUZURU II』は、「やっと出してくれるか・・・」と、ゆづファンの誰もが待ちに待った写真集。今年のゆづ本のベストセラー確実と言ってもいいんじゃないかと。
それにしても、フィギュア雑誌に関しては、次のオリンピックまで4年あるからか、例年のオフシーズンよりも出版がガクっと減った印象です。出版不況というのもありますが、もしかすると、例の「面倒くさい闇の力」に対して、出版サイドとしては「羽生中心の誌面作りができないなら、売れるわけないやろ!ボケ!」と、その影響が出ているのかもしれません。まぁ・・・私の想像ですけども。
更新ありがとうございます。
いつも不思議に思うのはスケ連が「特定の選手の写真に偏らないようにしてくれ」と依頼する、という事です。
他のアマチュア競技もそうなんですかねえ・・・
高野連が「清宮君の写真ばかり使わないように」とおたっしを出したなんて聞いたことありませんけど。
みつばちさま
そもそもアマチュアスポーツの選手で、羽生君ほどの人気と知名度と熱狂的なファンのいるアスリートがいるのか、ということですよね。国民栄誉賞受賞の時に、「あの人が先だろ?」とアンチが発狂していましたが、じゃ、専門誌の表紙を総なめにしつつ、新規の写真中心雑誌まで発行させてしまうという、そんな金メダリストがいるのか?という話です。
今年の甲子園は比較的盛り上がりましたが、U-18アジア大会で、日本開催にも関わらず、韓国にも台湾にも負けました。世界の壁は厚いです。「人気も実力も」というのはなかなか難しいですね。