「フィギュアスケート・カルチュラルブック 2020-2021」購入報告など

「フィギュアスケート・カルチュラルブック 2020-2021」購入報告など

カルチュラルブック」、無事に購入できました。

これから読まれる方もいらっしゃると思うので、ちょっとだけご紹介します。

伊藤聡美さんのインタでは、「LEMYと天と地と」の両方の衣装制作の裏話が聞けます。新プロの衣装についてのご本人のコメントは初出だと思いますが、本誌カバーに伊藤さんの作品集の広告を見かけて納得しました。

・マッシさんの解説は、「そうだ!そうだ!」と、全ゆづファンが完全同意ってやつですよ。特に、全日本のジャッジと、ストックホルム・ワールドの展望について、力強く語ってくださっています。

・羽生さんの記事はけっして多くはありません。ゆづ成分は薄めです。ただ、おそらくテキストはすべて松原孝臣さんの執筆で、興味深い取材記事(沖縄のリンクの取材。羽生さんの色紙も飾られている!)も含めて、読んでみよう!という気にさせられます。

ジュエルズの発売(3月3日)までしばらくありますし、伊藤さんとマッシさんを応援する意味でも、ぜひご購入ください。明日以降、少しずつレビューしていきます。

さて、将棋ファンとしてこの話題に触れないわけにはいきません。藤井二冠の「自主退学」について、私の感想をお話しておきます。この決断について「秋に意思を固め、数回学校と交渉を続け、1月末日での退学が決まった」とありました。

もちろんこのニュースにはビックリだったんですが、「秋に意思を固め」という部分が、聖火ランナーの辞退を「昨年10月に伝えていた」件と時期的にピタっと重なります。

彼の「2020年度成績」を見ると、昨年9月と10月に負けが続いていることが分かります。特に王将リーグの、豊島戦・羽生戦・永瀬戦の3連敗が相当悔しかったのだろうと思いますね。

一方で、この成績表の下の方を見ていただきたいのですが、緊急事態宣言の発令によって、4月10日~6月2日は対局がありません。高校も休みだったはずですが、「この期間に将棋の研究に集中できたことが、棋聖・王位のダブル挑戦と、二冠達成に繋がった」と、藤井二冠本人が考えていたのかなと。

専門的な話になりますが、藤井二冠は、宣言発令前は「矢倉」という戦型をほとんど指さなかったんですけど、この期間に矢倉を集中的に研究したように思われます。その結果、渡辺棋聖との5番勝負では3勝1敗で棋聖を奪取しましたが、3つの白星のすべてが矢倉。木村王位との7番勝負でも4勝0敗のうち1勝を矢倉で勝っています。二つのタイトル戦の計7勝のうち4勝を稼いだドル箱戦法となり、現時点で、2020年度は藤井二冠は矢倉で12戦全勝となっていて、ここ最近は対局相手が「藤井二冠の矢倉」を明らかに避けている印象を受けます。

「これだけ勉強すると、これだけ勝てる」というのがやはり分かったんだと思います。それでも、聖火ランナーも高校卒業も捨てられるというのはものすごい決断だと思いますが、朝日杯のあの逆転劇を思い返してみても、並の人間ではありません。今回の決断を心から支持したいです。

というわけで、広瀬戦です。お時間がございましたら、ぜひご観戦ください。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます。

    カルチュラル・ブックの紹介ありがとうございます。
    明日本屋さんで買います。

    藤井二冠の退学は驚きました。国立大学の付属高校だから単位をとるのに難しかったのかな。芸能コースやスポーツ枠のある私立高校なら別枠で単位収得できるんですよね。
    あまり露骨には言えないけど、私自身が卒業した高校が「特別枠単位」のある学校で、朝から試合があると「公欠」扱いしてもらえる学校だったんです。
    私は一般生徒でしたが。

    この英断を称える人もありますが、母親目線から言うと3年生なら足りない単位はわずかのはずなので通信とか利用してぜひ高校卒業はしてもらいたいな・・・・

    高校卒業しておかないと不便なことも多いんですよ。国家試験受験するときとか。将来何かやってみようと思うかもしれないし。
    まあ藤井二冠のご両親はしっかりしておられますから他人があれこれ言わなくても大丈夫だと信じております。

    東京五輪はほんと泥沼化してきて、それに賭けてきたアスリートは本当に気の毒です。
    まさか世界的パンデミックがこのような停滞をもたらすとは誰にも予測ができない事態ですよね。

    一戦ごとに手を抜かず、勝利することができる羽生さんはやはり「次元が違います」

    • Jun より:

      みつばちさま

      そもそも高校進学の際も、「本人に進学の意思は無かったはずだけど、親の方針に従った」とは言われていたので、タイトルホルダーとなって改めて家族で話し合ったのだと想像します。

      将棋のプロ棋士って、ほとんどの人が一度もタイトル挑戦すらできずに(タイトル獲得はさらに限られます)引退していきますからね。それだけ重いですから。