「カルチュラルブック 2020-2021」(1)

「カルチュラルブック 2020-2021」(1)

2021年2月17日発売。定価「1,650」円。

今日は、伊藤聡美さんのインタビューをご紹介します。

全日本での新プロお披露目があった時に、「伊藤さんは、天と地とだけで、LMEYは他のデザイナーさんでは?」という意見をネットで目にしました。しかし、音響デザイナーの矢野桂一さんと同様に、長年の「パートナー」に両方依頼していたわけですね。

・LMEY→「(「Hello, I love You」の衣装と)同じ生地を探してパンツにしました。上はライダース風の七分袖がよいとのことでしたので、それに沿って作っています」

「基本的に試合のプログラム用の衣装については、依頼を受ける段階で、色、形など羽生さんの中でイメージが決まっていることが多いです」と伊藤さんが語っていますが、おそらく羽生さんはロビーのこのアルバムジャケットのイメージを事前に伊藤さんに伝えていたんだと思います。今回のインタの中で、LMEYについて語っているのは4分の1ぐらいなので、伊藤さんも比較的作りやすかったのではないでしょうか。

天と地と→「曲とともに、『天と地と』というタイトルを伝えられました。色と形についてもお話があり、『ブルーグリーン(緑寄りの青)を基調に、着物のイメージでお願いします』とリクエストがありました。・・・1回目のフィッティングのとき、『襟の重さが気になる』と指摘がありました」

伊藤さんは上杉謙信についてご自身で調べたということで、やはり「背中の鳥」は上杉家の家紋からインスピレーションを受けたようです。「上杉謙信 家紋」で画像検索すると、「上杉笹(竹に雀)」がヒットしますが、450年前とは思えないかわいいエンブレムですよね。本当に興味深い!

他にも、「軽量化の工夫」「ゴールドをあしらった理由」「帯と手袋の濃い配色」等々、お話を聞けば聞くほど、細部に「意味」が込められていることが分かり、羽生さんの完璧主義的な思考と共鳴しているように感じます。1ページのみのインタですが、知らない話ばかりですので、ぜひ手に取って読んでいただきたいですね。

いやぁ、強かったです。先手番の「相掛かり」は、藤井二冠は一度も指したことがない戦型で、広瀬さんもまったく予想していなかったはずです。それでいて内容的には完勝。入念な準備期間が必要なはずで、この将棋を見たら、将棋ファンなら「卒業しとけば・・・」なんて誰一人言わないでしょう。

そして、ABEMAの放送ではやっぱり、例の「自主退学」の話がチョロっと出てました。この日の対局相手の広瀬八段と、生放送の聞き手の宮宗女流はともに早大出身で、宮宗女流が、プロ棋士として対局しながらの出席&単位取得の難しさについて語っていました。

しかし、一番おもしろかったのは、解説に来ていた増田康宏六段(マッスー)のお話。

「僕は高2でプロになりましたけど、年4日ぐらいしか出席してなかったですよ。高3でけっこう稼いでたので、馬鹿馬鹿しくて通わなくなりましたね」

ソフトな語り口でこんなにぶっちゃけていいのか・・?(笑)まぁ、学校によっていろいろなんですね・・・。

やはり、若杉カメラマンは関西将棋会館での初取材でしたか。以前、大阪で3年勤務していたそうです。

羽生結弦展で美麗写真を届けてくれた若杉さん。さすがのクオリティ。歴代永世名人の掛け軸4枚をバックに読みを入れる藤井二冠のショット(2つ目のツイの右上)が、マスクながらかっこいい仕上がりです。

では、また明日!

Jun


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