沢田聡子さんコラム(REAL SPORTS 4.4.2021)

沢田聡子さんコラム(REAL SPORTS 4.4.2021)

羽生さんの大会期間中のコメントの「行間」を読もうという意思が感じられる、とても良いコラムでした。

しかし、ショートから1日置いて行われたフリー当日の羽生は、ウォームアップから少し元気がないように見えた。試合直前に羽生がぜんそくの発作を起こしたという報道もあり、フリーの翌日に行われた一夜明け会見でそのことについて問われた羽生は「ぜんそくの発作自体は、フリーの後にちょっと感じたかな」「終わってみたら『ああ、ちょっと苦しかったかな』と思うぐらい』だと述べている。「ちょっとしたトラブルがちょっとずつ続いて」いたという羽生の、全ての説明に付け加えられている「ちょっと」という言葉を、文字通りに受け取ることはできないだろう。

加えて今大会で羽生が直面したのは、フリー当日に起こったトラブルだけではなかった。地元・仙台を出発する直前に地震に見舞われた羽生は、飛行機の変更を余儀なくされている。ぜんそくの持病があり、新型コロナウイルス感染への恐怖を人一倍抱えるであろう羽生は、ストックホルムへたつ時点から困難に遭遇していたのだ。

発作の件は、いつものウォームアップと違う点や、公式練習での好調ぶりと比較すれば、フリーの「前」に異変があったと考えるのが妥当でしょう。で、沢田さんの指摘でふと思ったのは、ストックホルムで突如異変が起きたのではなく、やはり、日頃の練習でもそのような症状と隣り合わせだったと思うんですよね。

だから、羽生さん自身もフリーを滑る前に、「たとえ3Aのバランスを崩してでも、枠確保のために、最後まで滑りきること」を最優先の目標に切り替えたように感じます。試合後、比較的羽生さんがサバサバしていたのも、ある意味で納得がいきます。

羽生さんほどのスケーターでも、思い通りの結果を手に入れることは難しい。きわめて政治的な競技であるフィギュアスケートでは、なおさら個人の力だけでは限界がある。そんな現状が、ライトなファンにも周知されたという意味で、羽生さんが己の危険を冒してでも、全日本とワールドに出場した意味があったのではないかと。

これ以上採点のアレコレに悩むことなく、4Aという前人未踏の目標にフォーカスして、怪我無く頑張ってもらいたいですね。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. Sennin より:

    Junさんの仰るとおり枠取りのために己の危険を冒してもという事だと思います。つまり命ですよね?いい加減ドクターストップかかっているだろうと思うんですよ。喘息持ちの友人は大人になっても運動は避けてます。旅行にいって山を登ろうなんていうと苦しいから嫌だと拒否します。
    以前は出番前に吸入してる姿を何回もテレビで見ました。運動性誘発発作を予防してるんでしょうけど、あと2年前の全日本と同じ崩れ方であの時終わった後直ぐに別室に入りました。あー吸入してるなと感じました。ジャケットのポケットかプーさんテッシュのなかかどっちかに入れてるんでしょうね?私なんか親気分になっちゃいまして切ないです。よくぞ転倒しないでやれたなと思います。結弦君もそう感じたでしょうね?諦めないという姿勢を見せてくれました。国別では順調でありますようにと願っています。
    昨日改めて公式練習の動画を見たんですよ、本当にジャンプ全部成功してますよね?
    その後に発作のトラブルにあったと言うのは明確ですね?でも結弦君が言ってるように
    次は「光」がきます。生観戦したフアンの方が白く光ってると言う人が多いですよね?
    そのように今度は元気で光りますね。

    • Jun より:

      Senninさま

      「アマチュアスポーツだから」ということで許されると思ってるんでしょうね、スケ連は。現場レベルでドクター帯同の重要性を訴える声があったとしても、単なる置物の素人会長ですし、握りつぶされていることもありそうです。

      国別は、ワールドのような「無理」は必要ないですし、感染対策と健康第一で乗り切っていただければと思います。