期間限定販売の「世界フィギュアスケート国別対抗戦2021 オフィシャルブック」が到着しました。
私がネットで注文したのは5月7日で、販売価格は3,500円。送料込で4,380円でした。本のサイズは、CiONTUの愛蔵版ブック(黒本)と同じで、ハードカバー仕様(表面はあそこまで豪華ではありませんが)。ただ、こちらは全75ページあるので、黒本よりは分厚いです。巻末には「写真・田中宣明、能登直」「文・編集、長谷川仁美」というクレジットがありました。
本のコンセプトから考えて、そこまで「ゆづ尽くし」というわけにはいかないだろうと覚悟しつつ、表紙からめくっていきます。まず、各国別に出場全選手が紹介されています。日本選手は各見開き2ページ、他国選手は各1ページ。羽生さんは、LMEYが4ショット、天と地とが3ショット。LMEYのキック写真に1ページ使われています。この全選手紹介とリザルトで51ページまで。残り25ページで羽生さんが何回登場するのか・・・と一抹の不安が。
そこからは、「Photo Gallery」が69ページまで。FaOIオフィシャルフォトブックの「Exclusive Photo Gallery」のような、小さな写真の「詰め合わせ」的なレイアウト。羽生さんの練習時のショットから始まり、コリヤダとのエアグータッチの写真が目を引きます。その後、応援席や表彰式でのチーム写真を挟んで、EXの「花は咲く」が3枚、それから、「We are the World」のショットも収録。羽生さんがマスクをしながらハイドロをしている写真があって、その下に、以下のようなメッセージが添えられています。
「この曲との出会いは、中学のころ。マイケル・ジャクソンにとてもハマって、ずっと聴いていました。皆さんもこの曲から、前に向かってみんなでつながって進んでいこうというメッセージを強く感じると思うので、音楽と演技と絆の力を感じていただけたらと思います」(羽生結弦)
羽生さんが生まれるよりも、はるか前のプロジェクトですが、よく知っていましたね。また、中学生時代にプログラムで滑る曲でもないのに、MJを聴いていたということは、率直に驚きました。
最後に、Team JAPAN各選手のショートインタビューが掲載されています。羽生さんのコメントは、基本的にはマガジンでも読める「リモート会見」の内容を要約した内容ですが、その中で、非常に共感を覚える部分がありました。
震災にしてもコロナにしても、誰一人、同じ状況ではない。だからこそ、皆さんに届く言葉って、寄り添う言葉って、なんて少ないんだろうとも思います。
自分の演技は言葉ではないので、一人ひとり、まったく違う背景、現在を持っている方々の気持ちに、自分の演技によって何かしらのものがともってくれればなと思います。
自分がここにいて、誰かの何かしらの意味になるような、誰かの存在価値になれるような演技をしたいという風に、今は思っています。誰かの光になれるような演技をしたいです。
そうなんですよね。コロナによる苦しみは、その人の置かれている状況によってまるで違うんです。特に、アスリートの場合、いま何を発言しても、「あなたなんてまだマシじゃないですか?」という反応がやっぱり怖い。羽生さんの中にもそういう気持ちはあるんだと思います。でも、自分がスケートをすることで、それを生きる活力として受け取ってくれる人はいる。そんな責任感に背中を押されて頑張っていく、という決意表明にも感じますね。
日々を前向きに生きるためには、自分の中に光の灯る趣味を持つことがとても大事であると、この1年とくに思います。私の場合、羽生結弦さんと藤井聡太さんの活躍や、ソダシちゃんの頑張りとか、漫画を読んだりして、そんな感じで1日1日を生きています。コロナをめぐる情報をうまく遮断しながら、もう少し頑張っていきたいです。
では、また明日!
Jun
コメント
国別オフィシャルフォトブックのレビューありがとうございます。
羽生ファンでも購入した人は少ないと思うので、これは貴重ですね。
それにしても、マイケルのヒットソングは知っているかもしれないと思っていましたが、「We Are The World」 を知っていたのには驚きました。フィギペディアの総集編で、曲を聴いてもらった反応を映していましたが、羽生さん以外、「?」って顔でしたね。みんな生まれるずっと前だからね。この曲の前にイギリスの 「Do They Know It’s Christmas? 」というチャリティーソングがあったんですが、それも良い曲でした。
羽生さんて不思議ですよね。フィギュア一筋の人生を送っているけど、社会全般にアンテナ巡らせてる。今の社会情勢にも、地方の名産にも、食に興味がないと言いながら、食べ物にも結構詳しかったりするし。彼の一日は普通の人の24時間以上に濃いんじゃないかと思います。
雪女さま
普通は知らないですよね。もしかしたら、家族でMJを好きな人がいて、家庭でよくかかっていたのかもしれませんね。私も子どもの頃は、家で井上陽水がよくかかっていたので、初期の曲はかなり覚えています。
食事といえば、何年か前のFaOI金沢の開催期間に、羽生さんが地元の女子アナから、お寿司の話を投げられた様子を思い出しました。生ものは手を出せないはずですが、興行で来ているのだから話を合わせないといけない。
ご両親の教育もあるでしょうが、若い頃から、羽生さんのその辺りのプロ意識は素晴らしいと思います。