男子4×100Mリレーなど

男子4×100Mリレーなど

私は中学・高校と陸上部出身だったので、男子4×100Mリレーの決勝は、うわぁぁ・・・という感じて見ていました。日本は1走と2走の間でバトンが渡らずに途中棄権となりましたが、私も高校時代に2走を走って、バトンを受け取れずに失格になったことがあります。高2の秋の大会だったので、「また来年頑張ろう!」という気になれましたが、チームには申し訳ないことをしました。

私の頃は、日本代表チームのような「アンダーハンドパス」ではなく、「オーバーハンドパス」でした。日本男子の採用しているアンダーの場合、前を走る走者が腕を後ろに振り上げたまま走る必要が無いので、加速の低下を抑えられるメリットがあります。その代わり、後ろを走る走者が前の走者にかなり接近しなきゃいけないので、前を走る選手が早くスタートしすぎるとバトンが渡らないリスクがあります。

日本、バトン渡らず途中棄権 陸上男子4×100mリレー決勝

上のリンクでぜひ映像を見ていただきたいんですが、私もこの「gorin.jp」のライストで観ていて(日本は一番外側の9レーン)、2走の選手がいつもより早くスタートを切ったので、「これ追いつけるか?」と直感的に思いました。そうしたら案の定・・・という感じです。

実を言うと、「決勝進出8チームのうち、日本チームの予選のタイムは8番目」で、正直バトンがちゃんと渡ってもメダルは厳しいと思っていました。それはチームでも分かっていたはずで、おそらくコーチの指示で「早くスタートをするように」ということだったと思います。

まさに、一か八かの賭けですね。フィギュアスケートで言えば、試合での成功率の低い高難度ジャンプを、逆転を狙って無理やりフリーで組み込む感じでしょうか。でも、それは、弱者の作戦ですよね。他国と比べて走力が劣っているから博打に頼らなきゃいけないわけで、それを「攻めた結果」と言っているようでは、本当の意味で強豪国とは言えない。

あとは、「どうせ日本以外の国のバトン技術なんてテキトーだろう?」という、陣営の見通しの甘さもあったのではないかと。今回優勝したのはイタリアでしたが、2走の選手は100Mで優勝して9秒80のタイムを持っていますが、それ以外の3人は9秒台のランナーではありません。むしろ日本の選手よりも持ちタイムは悪いのですが、それを勝ち切ったのは、コンディションのピーキングだったり、バトン技術も認めないわけにはいかないでしょう。

まぁ、3年で次の五輪が来ますからね。今回の結果を踏まえて、パリではメダル奪還を目指して頑張ってもらいたいです。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. Sennin より:

    Junさん陸上部でリレー選手とは凄いですね❣️👍
    素人がみてもそうでなくても弾丸スタートを切る2走が既にトップスピードに乗っちゃってて100m走ってきた選手は追いつけないと皆んなでライン会話をしましたが、アナウンサーも解説も仕事とはいえ最後まで実況したのはプロだなと思ったことと、ガッカリしているであろう3走がすぐ飛んでったとこは立派だと思いました。日本は運良く決勝に残れたって感じではありましたがでもやってみないとわかりませんので今後糧にするしかないです。
    1走が謝ってたのでそれだけ胸が痛かった。2走は呆然としているという感じでしたね。
    人生何があるかわかりませんこれが人生です。実は予選が少しこの2人詰まったんですよね?それでもっと攻めてになったんでしょうか?私は子供の頃の運動会のリレーしかでてないのでわかりませんがこのクラスになるとギリギリでやるし私などがとやかくいうことではないですね?オリンピックの借りはオリンピックでしか返せないので3年後また応援したいです。
    因みにワイドショーで隣のレーンの選手を避けたっぽく元選手が話したそうですが今の映像を再確認しても1走が俄然トップで最高の走りをしているのでそれはないなあと思いました。
    私は桐生選手が好きで彼のフォームが好きなんですよ。遠くてもわかります。それは観たかった。あと今日は男子マラソンラストランの大迫選手素晴らしかったです。あとのお二人も諦めずに完走して感動しました。

    • Jun より:

      Senninさま

      実はウチのリレーメンバーも第3走者にエースの人を配置していました。通常、コーナー走の上手な人を3走に置くんですが、最終走者の4走に良い位置で渡すために、3走に速い選手を置く戦略もあります。

      「隣のレーン」云々というのは、おそらく、塚原さんがワイドショーの取材にも答えたのだと思いますが、ここで言う「避けた」というのは、8レーンの「第二走者」のことなんです。

      大外の9レーンの第二走者の山縣さんは一番先頭で待っているので、レーンが違うとはいえ、8レーンのイタリアの第二走者を多田選手は追い越さないといけません。

      https://news.yahoo.co.jp/articles/9a23b616204990a7f3881b12f9f93bbf2aebd745

      ちなみに、イタリアの第二走者は100Mで優勝した選手なので、多田選手も山縣選手も当然分かっていたはず。多少意識はしていたかもしれません。

      男子マラソンの大迫選手、頑張りましたね!ラストランということでしたし、心に期するものがあったのでしょう。

      優勝したキプチョゲ選手が強すぎました。36歳ですけど、力感があって、でも美しいフォーム。さすが世界記録保持者にして、リオに続く五輪マラソン連覇。いま世界で一番強い人は、こういう走りをするんだなと。別次元でした。