今日は、「Life」のレビューの続きです。予定では、無良君のジャンプ講座をご紹介するつもりだったんですが、けっこうボリュームがあって、「1回じゃ無理だな・・・」ということで、他の企画もパラパラとめくっていました。すると、一つ面白いインタビューがありました。
「ニッポンのフィギュアスケートをつくる人・支える人」で取り上げられていた、衣装デザイナーの原孟俊さんのインタビューです。シングルに現役復帰した時の高橋さんの衣装をデザインした方ですが、2015年頃からFaOIのグループナンバーの衣装に「コンセプト提案」という形で関わっていらっしゃいます(*衣装のデザイン担当は2017年から)。
これまで制作された衣装の中で、「1ミリも変えるところがない」という自信作は、ランビさんの「Slave to the Music」、高橋さんの「Pale Green Ghosts」、そしてFaOI2018(前半戦)のオープニング衣装とのこと。
参考までに当時のキスクラの表紙画像を貼っておきます。CHEMISTRYさんとコラボしたFaOIで、私も金沢公演を現地で観ました。
さて、本題はここからです。原さんが、「羽生選手について印象深いエピソード」を語ってくれています。
「2019年のファンタジーのフィナーレで、ちょっと袖がフレアがかっているオペラ風のトラディショナル衣装にしたことがあったんです(上記画像参照)。・・・最初は羽生選手のチームの方から『アンコールでジャンプが跳びにくいかもしれないから相談させてほしい』という話があったんですよね。僕らもアンコールでそういうことがあるのは知っていたので、衣装の調整をすることはいつもできるようにしています。むしろ、そういうことがある前提で現場に入っているんです」
「・・・でも、ご本人とお話をした時に『この袖は曲のこういう風な世界観を表現しているからこのデザインなんですよね?』と僕におっしゃってくれて。『これを減らしたら世界観が崩れてしまいますよね。それは僕は違うと思うから、アンコールの前に早着替してTシャツで出るので変更しなくて大丈夫です』と言ってくださって。それに、当時僕はかなり感動しました」
「羽生さんは自分の演技とフィナーレの間も時間がなくてとても大変なんですよ。それなのに、世界観を大事にしたいからと言って、アンコール前にもわざわざ着替える手間をかけてくれた。世界観やクリエイションをきちんと受け止めてくださる彼の人間性に感動しましたね」
上に画像を貼った当時の「キスクラ」には、原さんのインタが掲載されているんですよね。キスクラのインタの方も読み直してみましたが、このエピソードは語られていませんでした。ただ、先述の18年オープニング衣装や、19年の衣装について詳しく語られているので、このキスクラをお持ちの方は、ぜひこの機会に再読してみると良いかなと思います。
話を「エピソード」に戻すと、衣装の重量に拘る様子を知っていた「羽生さんのチームの方」が、この方の判断で「相談させてほしい」と言ったんでしょうね。ただ、自分のプログラムの衣装でもないのに、羽生さんが「調整」をリクエストするとも思えないし、羽生さんの人柄から想像するとすごく納得感のある話だなと感じました。
残念ながら20年、21年とFaOIは中止になりましたが、FaOIがまた再開されたら、原さんの「攻めたデザイン」の衣装を楽しみにしています。原さんご本人は、羽生さん自身の衣装も担当したいと、プロフィールに書かれていましたが、まぁ、羽生さんと伊藤聡美さんとの絶大な信頼関係を思えば、なかなか難しいかもしれません。
では、また明日!
Jun
コメント
原さんという方は存じ上げてないですが、あの大ちゃんの衣装を作った人ですか?
正直言わせてもらうとデザインはいいなと思いましたが大ちゃんが暑苦しく感じた衣装で滑るのに邪魔じゃないのかと思ってました。
アイスショーの衣装はとても気に入ってるんですよね。原さんなんですね?覚えておきます。
確かに結弦くん着替えてますね?4回転とぶような衣装じゃないですんね?でもあれは王子様風と言ってフアンには評判良かったですね?
羽生結弦チームって誰のこと?お母さん以外衣装のこと言う人は考えられないですね?
今後の衣装、原さんはフアンとしてもやめて貰いたい。大ちゃん思い出す。傾向が同じデザインだからです。伊藤さんのデザインはドレッシーから爽やか系からカモンカモンや
プリンスやマスカレイドから千差万別にバラエティに富んだものが作成されてますのでかなう人はいないでしょう 😂
Senninさま
原さんはミュージシャン出身の方なので、そのテイストはすごく感じます。
そして、ランビさんやデニス君の衣装も作っているし、まぁ、FaOIの衣装デザイナーを誰にするかは、いろいろと事情があるんじゃないでしょうか。