お写真は主催紙のスポニチさんの「記事」から(*小海途神撮影ではありません)。
第一局目の1日目が終了しました。いやぁ、藤井竜王が指した41手目の▲8六歩という手が、将棋界に衝撃を与える一手でした。
「▲8六歩がいい手だというなら、私が習ってきたことは、すべて間違いだったことになる」(神谷広志八段)
「何が起きたのか、すぐにはわからないくらい衝撃的な手でした。・・・もしこれがいい手なら、藤井竜王は未来の感覚を持っていますね」(森内俊之九段)
ちなみにこの▲8六歩は、べつにAIが推奨するような手でも何でもありません。でも、AIに検討させると悪手でもなく、互角の形勢のままなんです。渡辺王将は、藤井竜王の放ったこの一手に大いに悩んで、約1時間半の大長考(昼食休憩を入れると2時間半!)により、持ち時間を削られることになりました。
渡辺さんといえば、昨年夏に「130万円のPC」を購入したことが話題になっていましたが、藤井竜王はそれを当然承知した上で、「じゃあ、この手の意味があなたにわかりますか?」と、「あえてのAI外し」というか、PCを使って予習&暗記なんてできないような、相手が確実に悩むであろう研究手をこの一局のために温めていたのでしょう。
前日の記者会見では、「渡辺王将はタイムマネージメントが上手いので・・・」と謙遜していた藤井竜王。恐るべし勝負術。これが、19歳の青年の考えることなのか・・・。
まだ藤井竜王が勝ったと決まったわけじゃないですが、第一局から面白いものを見せてくれるなぁ・・・と楽しんでいます。月曜日の夕方頃には、第一局の決着はつくと思います。
では、また明日!
Jun