藤井王座、本日対局!(王座戦第一局)

藤井王座、本日対局!(王座戦第一局)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」で。両者の対戦成績は、藤井聡太王座から見て「15勝7敗2千日手」です。

「リターンマッチ」がいよいよ開幕します。昨年秋、藤井聡太七冠として最後の一つのタイトルを獲得すべく臨んだのが、この「王座戦五番勝負」でした。当時、このタイトルを4連覇中だった永瀬拓矢王座を「3勝1敗」のスコアで破って、八冠制覇を達成。その決定局となった第四局の最終盤、永瀬さんが痛恨のミスで負け将棋にしてしまい、頭をかきむしって悔しがる様子が地上波のワイドショーで何度も流れていました。

王座失冠後、永瀬さんの「弱気な発言」がチラホラと報じられて、彼のような「将棋に人生を捧げているような棋士」でさえ、燃え尽き症候群的なことが起こり得るんだなぁ・・・と驚いたものです。そんな彼も、他棋戦で黒星を喫することがありながらも、しっかり王座戦の挑戦者としてこの舞台に勝ち上がったきたことはさすがと言うべきでしょう。

永瀬さんは今年31歳でなんですけど、おそらく「オフ」というものが無い人で、盆もクリスマスも正月も将棋を指しているような方で、いまどきの強豪校の甲子園球児とか、オリンピックでメダルを獲るようなトップアスリートでもここまでストイックな人っていないんじゃないでしょうか?そして、その膨大な研究量により、昨年の王座戦の計4局はすべて永瀬さんが優勢に進めていながら、最後の最後で逆転されるという展開でした。「終盤の逆転術」というのは人に教わって身に着くようなものではなく、そこが藤井聡太さんが大天才たるゆえんなのです。

とはいえ、「叡王戦五番勝負」で伊藤匠さんが3勝2敗のフルセットで叡王位を奪取しました。実は、藤井聡太さんという人は「持ち時間が長ければ長いほどミスが少なくなる」というのはよく知られている所で、先日の「王位戦七番勝負」(2日制)も、終わってみれば渡辺明九段を4勝1敗で退けました。前述の「叡王戦」は、持ち時間4時間(チェスクロック方式)の比較的短いタイトル戦で、いくら藤井さんと言えども1分将棋になるとノーミスで勝ち切るというわけにはいきません。

王座戦は持ち時間5時間(チェスクロック方式)で、叡王戦ほどではありませんが、1日制ですし、「短時間のタイトル戦」の部類に入ると思います。おそらく、永瀬さんの作戦としては、とにかく「とっておきの作戦」を準備して、藤井王座を悩ませて持ち時間を削れるだけ削る。そして、時間に追われる藤井さんのミスを誘発させる、という所なんだと思います。まずは、永瀬さんの作戦選択に注目です。そして、その作戦に藤井王座がどう対応していくか?という点が見所ですね。

第一局は、将棋の聖地「陣屋」での開催。昨年は名物の「陣屋カレー」に伊勢海老が乗っていましたが、今年も伊勢海老なのか?あるいは、別の高級食材が飛び出してくるのか?ここも楽しみです。

では、また明日!

Jun


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