将棋雑談(棋士編入試験)など

将棋雑談(棋士編入試験)など

写真は「読売テレビニュース」からお借りしました。岩手県釜石市出身の小山怜央アマが、見事にプロ編入試験に合格しました。報知の記事の中にもありますが、

プロ育成機関「奨励会」の未経験者の棋士誕生は初めて

これは凄いことなんです。将棋のプロ棋士になるには、全国各地で「将棋の神童」と呼ばれてきたような子どもたちが、この「奨励会」の門を叩きます。ひふみんも、羽生九段も、藤井竜王も、誰もがこの「奨励会」に入会し、熾烈な競争を勝ち抜いて、プロになりました。同時に、かつて「神童」と呼ばれた子たちも、この「奨励会」を26歳までに突破できないと、強制退会となります。

小山さんは、1993年7月2日生まれの29歳。彼は、この「奨励会」の試験を中学3年の時に受験して不合格。さらに、大学2年の時にアマ名人となり「奨励会三段リーグ編入試験」を受験しますが、不合格。大学卒業後は一般企業に就職し、サラリーマン生活の傍ら、アマチュア将棋界で好成績を上げ、プロ編入試験を目指して、2021年4月に退職。見事に2年で結果を出したことになります。

なぜ彼がアマ棋界で活躍し、さらに編入試験でもプロ相手に勝てたのか。これまでの編入試験の棋譜を見る限り、プロレベルの最新の序盤研究が印象的でした。その点では、「個人でもAIを活用することでプロ並みの序盤研究はできる」ことを証明したと思います。ただ、将棋は「王様を詰ました方が勝ち」で、つまり「終盤で決まる」ので、終盤力は絶対に必要です。終盤のセンスは一朝一夕に磨くことはできないですから、そこはもともと備わっていた才能なのかなと。

藤井聡太さんのような天才は、それこそ次に現れるのは何十年も先だとは思いますが、今回の小山さんのようなルートでプロを目指す人は、間違いなく増えてくるでしょうね。

興味のある方は「文春オンライン」のインタビューが非常に詳しいので、ぜひご一読ください。

メタルジョギング・チャレンジは127日目。EXODUSの『Bonded By Blood』(1985年4月)です。アメリカ西海岸を活動拠点としたスラッシュメタルバンドで、「ベイエリア・スラッシュ」の重鎮です。Metallica、Megadeth、Slayer、Anthraxの「スラッシュ四天王」の方が知名度的には「格上」なんですが、今もなおビシっとスラッシュ魂を貫いて、速さに拘ったクールなメタルを続けているレジェンドです。

「スラッシュメタルとは何か?」と問われたら、本作4曲目の「A Lesson in Violence」は、まさにそのお手本ですね。カミソリのようにシャープなギターリフをザクザク刻みながら、音の塊が爆速でかけぬけていく。頭を振らずにはいられない音楽です。

本作は、時代状況もあって音質がチープなのが残念ですが、曲自体はスピードの面で妥協がなく、40分間突っ走る作風です。正直、1度聴いただけでは曲の区別がつかない部分もあって、個人的にはもう少し緩急つけてほしかったですが、そこは好みの問題でしょう。

2005年頃の作品になると、名手アンディー・スニープの手がけた硬質的で分厚いサウンド作りにより、音質が劇的に改善されています。

実はこのExodus、私は生でライブを観ていまして、2006年3月2日の渋谷O-EASTでした。The Haunted、Nile、そしてExodusの3バンドによるツアーで、3つとも凄かったのは確かなんですが、YouTubeに映像が残っていて、懐かしいですねぇ・・・。何が一番印象的だったかって、ポール・ボスタフの重戦車のようなドラムで、「何を食ったら、こんなにパワフルなドラムを叩き続けられるんだろう?」と、すごい馬力でした。自分がこの会場のどの辺りにいたのか記憶に無いですが、たぶん柱の辺りで大人しく観ていたはずです(笑)。

では、また明日!

Jun


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