ABEMA TV 将棋チャンネルでの生放送は「こちら」で。
斎藤四段は、神奈川県川崎市出身の23歳で、19歳でプロ入りしたバリバリの若手です(とは言っても、7月に19歳になった藤井二冠より年上ですが)。先日、王位戦のABEMAの解説にも来てくれました。デビュー当初は星の取りこぼしもあったのですが、今期はこれまで17勝9敗の「勝率0.739」と絶好調です。ちなみに、藤井二冠は今期これまで24勝5敗の「勝率0.828」ですが、この方は異次元なので、基準にしてはいけません(笑)。
この棋王というタイトルは、渡辺名人が保持していて、もし藤井二冠がこのまま勝ち続けて挑戦権を獲得すると、来年1月からタイトル戦が始まります。棋王戦五番勝負の対局地と言えば、「冬の北陸めぐり」なんです。例えば、コロナ以前の2年前(2019年)は5か所の対局場のうち、金沢、富山、新潟で開催されていて、「ちょっとこれどこのFaOI?」という、将棋とフィギュアの勝手な縁も感じます(アイスショーは夏ですけども)。
真冬の北陸の地を訪れる藤井二冠もぜひ見てみたいんですが、私の予想では、藤井二冠は、この斎藤戦で「実験段階の新研究」をぶつけてくるのではと。
三冠達成がかかっている、叡王戦第五局(9月13日)は振り駒があるので、先手か後手かは当日にならないと分かりません。しかも相手は豊島さんですから、生煮えの研究をぶつけるのはリスキーすぎます。とっておきの研究は13日のために温存しておいて、なるべく手の内は見せない。そういう判断になるんじゃないですかねぇ・・・。
ただ、天才の考えていることは分かりません。そんなわけで、「藤井さんの楽勝でしょ?」と安易に予想できない注目の対局になると思いますので、お暇な時に、ぜひアベマの方をチェックしていただければと思います。
では、また明日!
Jun
コメント
Junさん こんばんは!
藤井さん、高校を辞められてから、益々凄い棋士になられましたね。
やはり高校に通学するのは、かなり時間を取られますものね。スケーターでは、通信を選ぶ人もちらほら増えてきましたが。
もちろん日本のスケート界と違って、将棋の世界では、突出した天才を大事にされているんですよね?
雪女さま
めちゃくちゃ強いですよね。たしかに、学校行かずに済むようになって、将棋の勉強の時間は増えたと思います。ただ、これだけの過密日程で、しかもタイトル戦でトップ棋士ばかり相手にしながら、依然として8割以上勝っているというのは、驚異的です。
最近、藤井二冠と同じスペックのPCを他のプロ棋士も購入して研究に使っていることが話題になっていますが(有名な所だと、渡辺名人や木村九段)、だからと言って、8割以上勝ててるわけじゃない。
これは渡辺名人がコメントしていたんですが、同じパソコンを使って同じ時間勉強しても「藤井二冠は、AIが示す手を理解するスピードと能力が違う」とのこと。だから、並の棋士より少ない勉強時間でも高度な研究ができるのだろうと。
普通これだけチヤホヤされたら色々な誘惑に負けてしまいそうですが、実家住まいで親御さんが目を光らせている環境も大きいと思います。これって、ゆづさんにも通じますよね。自分の生活環境を変えずに、ストイックに本業(将棋・フィギュアスケート)に捧げている。
天才がそういう環境をあえて選んで、人一倍の努力を継続したら、そりゃ並の同業者は敵わないわけです。