将棋雑談(引き角女子)など

将棋雑談(引き角女子)など

実は、将棋界でバズっているネタがあります。先日、ミス日本2024というコンテストが行われて、椎野カロリーナさんというウクライナ出身で日本国籍を持つ方が優勝されました。カロリーナさん自身は5歳から日本に住んでいるので、当たり前ですが、彼女の話す日本語は日本人そのものという感じです。

で、今回の話はカロリーナさんではなく、同コンテストでファイナリストとなり、ミス日本「海の日」を受賞された有馬佳奈さんについてです。以下、スポニチの「記事」に記載されていた、プロフィールをご紹介します。

◇有馬佳奈(ありま・かな)鹿児島県出身の22歳。東京大学教養学部理科1類に在学中。趣味は将棋で、高校時代は全国大会に3度出場。戦術にこだわりはないが居飛車、飯島流引き角戦法にハマっていた。1メートル57

ミス日本コンテスト自体がスポニチの後援らしいのですが(*スポニチは、現在進行中の王将戦の主催紙です)、明らかに将棋担当歴のある記者が、彼女を取材してるでしょ?と。

飯島栄治八段ってどういう棋士かと言うと、44歳の中堅棋士で、若手のようにAIを駆使して最新流行型を追うというよりは、独自の研究を進化させるスタイルの戦略家です。「飯島流引き角戦法」という指し方も、日本将棋連盟の升田幸三賞(新手・妙手を指した者、定跡の進歩に貢献した者に与えられる)を受賞しています。あとはもう、飯島先生といえば、基本「自虐キャラ」でありつつ、解説中でも隙あらば「自分の自慢話」を盛り込むことがネタ化していて、でもそのベタさが期待されているという、将棋界屈指の「愛されキャラ」でもあります。しかも、話すと長くなるので割愛しますが、縁あって「凄十」という栄養ドリンクのCMにも出演しました。

ただ、引き角戦法自体はかなりマイナーな戦法で、藤井八冠や羽生九段が公式戦で採用して流行るような指し方ではありません。そう考えると、高校時代の有馬さんはかなりガチな将棋女子で、「人気棋士が指してる戦法だからそれを真似するのではなく、自分で実際に引き角戦法を指してみて、それが自分に合っていて勝ちやすいと思ったから、ハマった」ということなんだと思います。それって、将棋を指す上ですごく共感できるというか大事なことで、例えば、藤井八冠が「角換わり」が得意だからそれをアマチュアが誰でも指せるかというと、相当な勉強量と正確な読みの力がベースに無いと、すぐに負けてしまうんですよ。

これはもうNHKさんでもABEMAさんでも、ぜひ有馬さんをお呼びして、さすがに番組のアシスタントとは言わないですが、企画を考えてもらいたいです。彼女の今後のご活躍、そして飯島先生のご活躍も心よりお祈りしております。

では、また明日!

Jun


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