藤井竜王、本日対局!(NHK杯)

藤井竜王、本日対局!(NHK杯)

厳密に言うと、「本日対局」ではなく「本日放送」で、すでに収録済の対局です。もちろん、結果は公表されておりません。放送は、NHKの「Eテレ」で9月11日(日)午前10:30からです。

対戦相手は伊藤匠五段。藤井竜王と同い年の19歳で、プロデビューこそ藤井さんより3年遅れの17歳でしたが、2020年10月のデビュー以来、前評判通りに勝ちまくっていて、間違いなく藤井さんの将来のライバル候補の1人です。

最近のNHK杯は、ABEMA将棋チャンネルのように評価値や読み筋も画面上に表示されるようになり、将棋のことがよく分からない視聴者にとっても、親切な番組になりました。

ちなみに、解説は渡辺明名人です。将棋の腕が超一流なだけでなく、解説力も間違いなく棋界トップで、歯切れよく、ズバズバとコメントしてくれます。もちろん、指し手自体の解説も正確で深い。ぜひ渡辺さんの解説も楽しみにしていただければと思います。

私は、この日曜日の午前中~午後にかけて仕事なのでリアルタイムでは見られないですが、しっかり録画して後で楽しむつもりです。

メタルジョギング・チャレンジは94日目。THIN LIZZYの『Black Rose: A Rock Legend』(1979年4月)です。THIN LIZZYは、60日目にご紹介した『Jailbreak』以来の再登場。『Jailbreak』のレビューでも予告しましたが、これまでごく短期間バンドに参加したことのあるゲイリー・ムーアが、本作制作時とその後のツアーと、まとまった期間在籍しています。たしかに、ゲイリーの超絶ギターテクが聞ける部分もありますが、基本はTHIN LIZZYの音楽です。しかも、『Jailbreak』と比べて、かなり引き出しが多くなった印象です。

まずは、6曲目の「Got To Give It Up」。シンプルなギターロックなんですけど、フィル・ライノットの野太いヴォーカルと、日本語的に言うと「字余り」的な歌詞の乗せ方が本当に面白い。こういう「字余り」って、ボブ・ディランとか吉田拓郎のようなフォークの世界ではよくある手法ですけど、英詞のハード・ロックではすごく珍しいと思います。そのまさに極端なぐらい象徴的な曲が、9曲目の「Roisin Dubh(Black Rose)」。のっけから、歌詞がぶちこまれていて、本当に独特です。この曲は7分以上あって、なんだか日本の昭和の歌謡曲みたいなメロディだなぁ・・・と思っていると、アイルランドのトラッド曲でつないでいるようです。ラストの盛り上がりも素晴らしい。

MVのある4曲目の「Waiting For An Alibi」は、映像のフィルの強烈なキャラと、一発でサビを覚えてしまうポップな曲調の落差がいいです。コンパクトにまとまった曲でドラムも良い仕事してます。

それでいて、5曲目の「Sarah」のような曲も書けるのだから、本当に多才で、ロックとかメタルという枠を超えた才能が炸裂しています。そして、フィルの顔を見ていると、最近よく言われてるんですが、大泉洋さんが頭に浮かんでしょうがないです(笑)。

本作収録曲ではないですが、この曲を紹介しないわけにはいきません。本作のツアー中、ゲイリーが職場放棄して、険悪な状態で脱退。実は「パリの散歩道」にはもともとフィルのヴォーカルが入っていたのですが、その後、削除されたバージョンが流通されたり、この業界ではよくあるんですけど、関係が最悪になります。

しかし、その後、1985年にゲイリー作詞・作曲の本曲「Out In The Fields」のヴォーカルをフィルと分け合って、ゲイリー&フィル名義でリリースし、ヒットします。これを聴いていると、ギターはめちゃ上手くて、曲も書けて、歌もうまいゲイリーは、そりゃバンドに留まる人じゃないよなと。そんな感じで、「パリ散」はゲイリーだけの曲ではなく、フィルという人も深く関わっていたのです。

ちなみに、ゲイリーが抜けたTHIN LIZZYは、その後、金髪の若手凄腕ギタリストのJohn Sykesが加入して、83年に『Thunder And Lightning』という傑作アルバムを完成させます。時代によって音楽性を進化させつつ、そのどれもがホントいい作品ばかりです。

では、また明日!

Jun


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