続・将棋雑談(どうやって楽しめば?)

続・将棋雑談(どうやって楽しめば?)

お写真は「スポニチ」さんから。王将戦第六局を勝利し王将位防衛を達成した翌日の「勝者の一枚(勝者の罰ゲーム)」です(笑)。

藤井さんが凄いのは分かった。性格も素晴らしい。でもルールが分からないし、どう楽しめばいいかわからない。あるいは、ルールと駒の動かし方までは分かるけど、藤井さんの将棋のどこが凄いのかまでは分からない。

・・・大丈夫です。大した勉強は必要ありません。ちなみに、私の母は70代で、駒の動かし方とルールを知っている程度で、将棋は指しません。でも、私よりもよっぽどABEMAの中継を見ていて、藤井聡太さんについて詳しくなっています。

「レベル1」駒の動かし方・ルールが分からない(出費→0円)

ググればいろんなサイトで説明されています。どこでも良いと思いますが、子ども将棋大会を長年主催している「JT杯」サイト内の「早わかり将棋入門」をオススメしておきます。「将棋とは」「駒の動かし方」「基本ルール」を軽く眺めるだけで良いでしょう。

「レベル2」将棋の対局はどこで見るの?(出費→0円)

ABEMA将棋チャンネル」の一択です。スマホやタブレットにABEMAのアプリを入れてもいいですし、「abema 将棋」あたりのワードでググれば、アプリを入れなくてもブラウザでも視聴できます。藤井聡太さんの大半の対局はABEMAで無料生中継されるので、この段階でも出費の必要はありません。

「レベル3」ABEMA将棋チャンネルをどんな感じで見ればいい?(出費→0円)

ラジオ代わりにつけっぱなしでいいと思います。実はこれがベストの視聴法です。画面に常に評価値と残り時間が出ていますので、「ああ、まだ互角なんだ?」とか「お!藤井さんが劣勢なんだ?」とか、なんとなく分かります。実を言うと、上記「レベル1」を通過しなくても、この評価値を見るだけで「どっちが優勢か?」はなんとなく分かります。持ち時間の長い棋戦ほど手が進みませんから、その合間に上記JT杯のサイトを見たりしてルールを確認してもいいかもしれません。ABEMAのプレミアム会員(月額960円)になると、見逃した配信の視聴も可能ですが、その検討はもっと後で良いと思います。

「レベル4」藤井さんの指している将棋の意味を知りたい!(日本将棋連盟ライブ中継(日本将棋連盟公式)→月額550円)

このアプリを入れる段階になれば、もう立派な「観る将棋ファン(観る将)」です。スマホやタブレットに入れて、藤井さんの対局を検索すると、現在対局中の棋譜や、過去の棋譜を確認できます。最近は評価値も出るようになりましたので、ABEMAの放送を見れない状況でも藤井さんの対局の形勢を確認できる、というメリットがあります。通称「モバイル中継(連盟モバイル)」と言われてますが、私も母もこれを開かない日はありません。藤井聡太さんはもちろん、プロ棋士も毎日このモバイルを開いている必須ツールです。

「レベル5」将棋を指してみたい!(出費→0円「ぴよ将棋」)

「自分でも指してみたい!」と思ったら、「観る将」の域を超えて、「指す将」になります。それこそ、アイスリンクに日常的に遊びに行って、「スケートを滑れるスケオタ」に匹敵すると言えるでしょう。アイスリンクで滑るにはお金が必要ですが、将棋を指して上達することに、出費は必要ありません。これは地味に凄いことだと思うんですよね。まずは、ぴよちゃんのLv1「ひよこ」と指してみてください。おそらく、「何を指していいかわからない!」と悩まれるかと思います。そこで必要になるのが、「定跡」の知識です。長年、初心者の入門に適した定跡として「棒銀」という戦法がオススメされています。ひふみんこと加藤一二三九段が愛した作戦で、「棒銀」でググればどう指せばいいかの説明がヒットすると思います。もし、多少の出費を厭わないであれば、高橋道雄九段の『丸暗記 原始棒銀戦法』(Kindle版・1,050円)が初心者向けとしては最適です。

ちなみに、「棒銀」戦法は居飛車戦法で、藤井聡太さんや羽生善治さんは「居飛車党」ですから、「棒銀」で勝てるようになると、彼らの将棋のベーシックな部分を理解し、それを指せていることになります。私自身は居飛車党では無いですが、それでも高橋九段の本はとてもいい本だなと思いました。

ちなみに、高橋九段は詰将棋作家でもあって、私は高橋先生の詰将棋を毎日解いて、トレーニングしています。以上、とりあえずこんな所でしょうか。

藤井聡太さんの八冠達成(全冠制覇)は、最短で今年の9月末ぐらいになると思います。ぜひこの機会に、将棋の知識を蓄えて、偉業達成の瞬間に立ち会っていただけたらと思います。

では、また明日!

Jun


にほんブログ村

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)