藤井竜王が3勝1敗で六冠達成を決めた棋王戦は、共同通信社が主催で、読売新聞からすると「他棋戦」なんですが、若杉カメラマンを日光まで派遣していたんですね!本局で決着しないと「無駄足」になる可能性があったわけですが、1週前の週末はノッテの現地取材をされていましたし、若さまも健康に気をつけていただきたいと思います。それにしても、この第四局の藤井竜王のお着物はオシャレでした。羽織は渋い色ですが、襟元の指し色の水色というかセルリアンブルーというか、鮮やかで素敵です。
ところで、あまり将棋に詳しくない方からの、「藤井さんっていつも勝ってない?勝つと分かって見てて面白いの?」といった意見は、ネット界隈ではけっこう見かけます。
たしかに、2022年度も終わってみれば「53勝11敗(勝率0.828)」と勝ちまくっていますが、負けた対局は「ド完敗」の将棋もけっこうあって、その度に匿名掲示板はアンチが大喜びして「藤井も衰えた」とか叩いてたんですよね。
そんな完敗があっても、今期は「連敗が無かった」ことが大きい。彼の場合、2016年のデビュー以降の全公式戦の対局を通して、「3連敗以上をしたことが無い」んです。すると、「負けを引きずらない」というのが彼の強さの根底にあるような気がします。
それでいて、睡眠時間は「毎日7~8時間確保」と言われていますし、タイトル戦の決着局だろうが、通常の対局だろうが、負けたから、あるいは勝ったからと言って、生活の上で「一喜一憂」しない。あとは、酒を飲まないとか、外に遊びに出歩かないというのもあるでしょうが、「ストイックに同じような生活をすることが、安定した成績につながっている」と言えると思います。羽生結弦さんもまさにそうですし、プロ野球の大谷翔平選手も外食をしないそうですね。超一流の結果を出し続けられる人は、やはり共通していますね。
こちらは、羽生善治さんの六冠達成時の「週刊将棋」の記事。「1994年12月14日号」とありますが、対局自体は12月8・9日に山形県天童市で行われて、12月9日に羽生六冠誕生というわけです。羽生結弦さんの生誕から2日後ですね。当時羽生先生も24歳ですから、若いです。
では、また明日!
Jun