ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。両者の対戦成績は、藤井聡太王位から見て「21勝5敗1千日手」です。
第二局は、先手番の渡辺明九段の作戦に対して、藤井王位は有効な対処ができず、一方的に負けにした将棋でした。藤井さんのここまで無抵抗で不出来な将棋はちょっと珍しいというのが率直な感想です。
少し前まで私も「いまの将棋界は実力差がありすぎてエンタメ要素が薄い。藤井聡太さんの技を見るためのもの」なーんて言ってましたが、だとしたら1-1のタイになったのは願っても無いことです。本局は藤井王位の先手番ですから、「必殺の作戦」を準備していることでしょう。「逆襲の藤井」をぜひ見せてもらいたいですね。
ところで、前局の函館対局から約2週間空きましたが、本局までの間、渡辺九段は友人の棋士と軽井沢に旅行に行ったり大いにリフレッシュされていた様子。ご本人のXでも現地写真がアップされていました。
一方、藤井王位は、7月23日に棋聖祝勝会(沼津)、翌24日に名人就位式(東京)に出席。そのための上京に際して、様々な取材もこなしていたことでしょう。彼はSNSを一切やらないため、プライベートはベールに包まれています。仕事をしている姿しか我々は知りません。
もちろん、愛知県瀬戸市の実家が引き続き拠点であることも理由ではあるんですけど、第一人者ゆえの孤独性にどこか羽生結弦さんに通じるものを感じずにはいられません。だから、応援したくなるんですよね。コロナが猛威を振るっていますが、体調を崩さずに頑張ってください。
では、また明日!
Jun