第5回ABEMAトーナメント・ドラフト会議&叡王戦挑決など

第5回ABEMAトーナメント・ドラフト会議&叡王戦挑決など

今年もいよいよ始まります。各チームリーダーのインタビュー映像は「こちら」から。

どういう棋戦かと言うと、まず14人のリーダーでプロ野球のようなドラフト会議を行って、2人のチームメイトを指名します。もし指名が競合した場合はくじ引きによって決定。その後、ドラフトで指名されなかった棋士たちでトーナメントを行って、勝ち上がった3名から成る「エントリーチーム」も結成されます。そして、計15チームが優勝を目指して、リーグ戦→トーナメントと戦っていきます。4月から始まって、決勝は9月頃になると思います。優勝賞金は1,000万円で、それを3人で山分けすることになります。

このようなチーム戦になったのが一昨年の第3回大会からで、第3回大会はチーム永瀬(永瀬拓矢二冠・藤井聡太二冠・増田康宏六段)、昨年の第4回大会はチーム藤井(藤井聡太三冠・伊藤匠四段・高見泰地七段)が優勝。ちなみに、個人戦だった第1回・第2回大会はともに藤井さんが優勝しているので、これまでの4回の大会は全て藤井さんが制しているわけです。

各チームのメンバーが決まる「ドラフト会議」が、4/2(土)の夜7時から行われます。あの藤井竜王が誰をチームメイトに選ぶのか?「今年は年上の棋士を選びます」と先行動画で語っていましたが、まだあなたは最年少棋士なので全然ヒントになっていないんですが・・・。

実は、4/2(土)午前10時から「重要な対局」があります。「誰この二人?知らないんだけど?」とお思いの方、そりゃ、そうです。むしろ知ってたら、相当な事情通の将棋ファンですから。

「第7期・叡王戦・本戦決勝」とありますが、この対局を勝った方が、藤井聡太叡王の挑戦者となって、叡王戦五番勝負に登場することになります。出口若武」五段が26歳で、「服部慎一郎」四段は22歳。どちらが挑戦者になっても、タイトル戦初出場となります。五番勝負の日程と開催地は、挑戦者が決まってから発表されると思いますが、4月下旬~5月上旬に第1局がセッティングされると予想します。

両者の対戦成績は、出口五段から見て「2勝0敗」。ただし、どちらも出口さんが振り駒で先手番を引いているので、その点で幸運だったと言えるでしょう。統計的に、プロの将棋は先手がやや有利とされているので。

ちなみに、去年の第4回アベマトーナメントのドラフトで、藤井さんは、一巡目に伊藤四段を指名して、一本釣り。二巡目に指名したのが、この服部四段だったんですが、くじ引きで負けています。案の定、二人ともにめちゃくちゃ勝ちまくったので、さすが藤井さんの眼力!といった所でした。

というわけで、朝10時から叡王戦挑決、そして夜7時からアベトードラフトと、久々に将棋漬けの1日になります。いやぁ、楽しみです!

メタルジョギング・チャレンジは29日目。Captain Beyondの『Captain Beyond』(1972年7月)です。本作、YouTube MusicにもAmazon Musicにも無く、YouTubeにアップされていたものを視聴しました。ストリーミングサービスに無かった作品としては、「Lucifer’s Friend」に続いて2枚目です。

じゃあ、マイナーだから凡作かと言うと、まったくそんなことはありません。ここまで29枚聴いてきて、個人的には1、2を争うカッコよさでビックリしました。「Deep Purpleの初代ヴォーカリストだったロッド・エヴァンスを中心に結成されたバンド」というのが、このバンドの典型的なプロフィールなんですが、むしろロッドは脇役にすら思えるぐらい、このバンドはドラマーのテクニックが凄すぎます。

彼らの音楽を一曲も知らない状態でYouTubeで流しながらジョギングを始めたら、数分でド肝を抜かれましたね。ライブではなくアルバムの方を試しに流してみて欲しいんですが、1曲目の「Dancing Madly Backwards (On a Sea of Air)」は、気だるい感じのヴォーカルにギター&ベースが重く腹に響きます。すると、1:37辺りから急にテンポアップしていって、そのまま駆け抜けていくかと思ったら、複雑なリズムを刻みつつ牛歩的なスローテンポで終わっていく。ここまでまだ4分しか経っていません。続く2曲目の「Armworth」も、まぁ70年代のレトロな感じのロックなんですが、この曲もただでは終わらせてくれません(笑)。どの曲も明らかに司令塔となって引っ張っているのが、ドラムのボビー・コールドウェル(AORヴォーカリストとは別人)で、50年も前にこんなに優秀なドラマーがいたとはビックリでした。帰宅して当時のライブ映像を見てみると、長髪を後ろで束ねたピンクのシャツの男性が彼ですが、カメラ台数が少なすぎて、ご尊顔はよく分かりません。

ちなみに、ボビーはその後、Armageddonというバンドに加入して、75年に「アルバム」も発表しています。1曲目の「Buzzard(邦題・肉食鳥)」がまた超カッコいいじゃないですか!しかし、アマゾンの各レビュアーの指摘の通り、この超個性的なギター&ドラムと比べると、ヴォーカルが弱い・・・。そう考えると、Captain Beyondでのロッドはいい仕事してたんだなぁ・・・としみじみ思います。

では、また明日!

Jun


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