将棋界の一番長い日(第82期A級順位戦最終局)

将棋界の一番長い日(第82期A級順位戦最終局)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。囲碁将棋TV(朝日新聞社)のYouTubeチャンネルは「こちら」。A級順位戦最終局イベント告知ページは「こちら」で。

藤井聡太名人への挑戦者を決める最終決戦が、静岡市の浮月桜で行われます。なぜ「将棋界の一番長い日」と呼ばれるかと言うと、持ち時間各6時間(ストップウォッチ)と1日制の棋戦としては最長であることと、特別なケースを除いて「名人挑戦者1名とB級1組への降級者2名がその日に同時に決まる」ので、最後の最後まで真剣勝負が繰り広げられるという点で、将棋ファン・関係者もてっぺん越え覚悟の日になるという意味も含まれていると思います。ちなみに、現地には現名人も解説者として訪れることが慣例になっていて、藤井名人も参加予定です。

まず、リーグ表をおさらいしておくと、現在豊島将之九段が6勝2敗で単独トップ。2番手で永瀬拓矢九段と菅井竜也八段が5勝3敗で追いかけています。名人挑戦の可能性が残っているのはこの3名です。

で、豊島さんと菅井さんがこの最終戦で直接対決します。豊島さんが勝てば文句なしで名人挑戦者に。一方、菅井さんが勝つと、豊島・菅井の2人が6勝3敗で並んで、後日プレーオフが行われます。別のケースとして、菅井勝ち&永瀬勝ちという結果になると、豊島・菅井・永瀬の3名が6勝3敗で並ぶので、3者でプレーオフとなります。この場合、パラマス方式のトーナメント戦となり、順位が下の永瀬・菅井戦が先に行われ、その勝者が豊島さんと戦って、勝った方が名人挑戦となります。

ちなみに、豊島・菅井戦は豊島さんから見て「10勝11敗」。一方、永瀬・中村戦は永瀬さんから見て「4勝3敗」と拮抗しています。おそらく、藤井名人との直接対決で最も良い勝負をするのは永瀬九段だと思いますが、前述のように豊島九段が負けることが大前提で、さらに中村八段、菅井八段、豊島九段と3つ勝たないと挑戦者になれません。

いずれにせよ、誰が名人挑戦者になるかまったく読めません。長丁場になりますので、お時間のある時にチェックしていただければと思います。

では、また明日!

Jun


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