画像は、「ABEMA TIMES」から。いやぁ、トップ棋士同士の対局とはいえ、こういうことが起こるのだなぁ・・・という展開でした。朝9時に2日目の対局が再開されて、午前10時前に豊島竜王の指した50手目の△7五銀という手が痛恨の悪手で、これをきっちり咎めた藤井王位がそのまま押し切った将棋になりました。あの緻密な豊島さんがまさか・・・。魔が差したとしか思えないというか、これが人間対人間の将棋ですね。
これにより、藤井さんは、4勝1敗で王位を防衛。7月に渡辺明名人の挑戦を3勝0敗で退けた棋聖とともに、両タイトル防衛となりました。最強の挑戦者二人を相手に、スコア的には大差でタイトル防衛となったので、藤井さんからいったい誰がタイトル奪取できるの？という状況になりつつあると言えるかもしれません。あの羽生善治さんが初めてのタイトル竜王を獲ったのは19歳2ヶ月の時でしたが、実は初防衛戦は失敗して、一時的に無冠になりました。そう考えると、これは間違いなく偉業と言えます。藤井二冠は、先月19歳になったばかりです。
とはいえ、藤井二冠の過密日程は続きます。まずは、8月28日（土）17:00から、ABEMAトーナメントの「チーム藤井 vs チーム広瀬」。
そして、8月30日（月）10:00から、竜王戦挑戦者決定戦第二局の「永瀬拓矢王座戦」。第一局を藤井二冠が勝っているので、これも勝利すると、藤井二冠は竜王挑戦となります。竜王保持者は、もちろん、豊島さんです。
藤井二冠は、徳島から一度瀬戸の実家に戻る時間はあるでしょうが、土曜のアベトーは渋谷のシャトーアメーバで収録、月曜の竜王戦の挑決は東京将棋会館だと思うので、土曜日から東京滞在ということになりますか。竜王戦の挑戦を2連勝で決めると、藤井二冠も9月のスケジュールは少し余裕が出てくるはずなので、健康に気を付けて乗り切ってもらいたいです。
では、また明日！
Jun
