「KISS & CRY 北京五輪Premium号」(4)

「KISS & CRY 北京五輪Premium号」(4)

引き続き、入手困難な状態が続いているようです。一か八かで各通販サイトを巡回するよりも、書店で予約をする方が確実なようですね。

さて、まだまだ、「キスクラ」のレビューは続きます。今日は無良アニキのインタからご紹介します。

――羽生選手に会ったらどんな言葉をかけたいですか?

『もう1回やったら降りれそうだよ』って言っちゃいそう。全日本選手権の後にゆづと話して、『よくここまで(成功に近いレベルまで)持ってきたね』『無謀な挑戦なんかじゃなくて、成功を見据えたジャンプを大会で見せたわけだからそれがもうすごいよ』と伝えました。ゆづは『もうちょっといいかたちにしたいから、見守ってください』って言っていて。僕は27歳になる年に引退しましたが、ゆづが昨シーズンの全日本選手権の時に、『4回転半のために体を作り直した』と言っているのを聞いた時、『自分なら絶対に無理だ』と思いました。結果的にはその副産物としてほかの4回転ジャンプもさらに安定して、その上であの五輪の演技で…いやぁ、本当にすごいな。そうですね、まずは『お疲れ様』を伝えたいです」

コロナが無ければ、成美さんと同様に、無良君も現地だったよなぁ・・・と。そして、テレ東の都築先生の企画じゃないですけど、現地で無良君との「対談企画」なんてあったら、きっと素敵な言葉をかけてくれたことでしょう。

ところで、フィギュアスケーターたちの人間関係について、私たちの知っていることなんてごくごくわずかですけど、無良君に関しては、それこそ2011年の震災直後から羽生さんのことを気にかけてくれた恩人の一人であると、羽生さん自身が語っているんです。

ウチの本棚にある、『Cutting Edge 2012』(43頁)で、彼はこのように感謝の弁を述べています。

「リンクがなくて、ふだんの練習がちゃんとできていないのに、どうして4回転の調子が上がってきたのか?それは本当にいろいろな方の支えのおかげです。まずは、無良選手です。いつもアドバイスをもらってるんですよ。豊橋(*PIW・2011年5月7日)でサルコウを教えてくれたのも無良選手ですし、ザ・アイスの大阪でも名古屋でも、アドバイスしてくれました。いつも、『一緒に練習しようよ』って声をかけてもらえるし、僕のアクセルもすごく褒めてくれて……嬉しかったです

このインタの中では、無良君以外にも、本田武史さん、田中総司先生、ランビさんからもアドバイスをもらって、さらにザ・アイスの練習でリッポンの4Lz練習を参考にした、と言う話も出ています。上にリンクを貼りましたが、まぁ、時代を感じさせる表紙なんですけど、この頃は記者・ライターさんたちも、修行時代の羽生さんには余裕で(!?)直接取材ができたようで、いま改めてめくってみても、なんて贅沢な時代だったのか・・・としみじみ感じます。

なんだか、他誌の宣伝(休刊誌ですが)になっていますが、モノによっては安値で入手できるものもありますので(*上の写真は能登直さん撮影です!)、ぜひチェックしてみても良いかと思います。

メタルジョギング・チャレンジは33日目。ようやく3分の1まで来ました。Hawkwindの『The Space Ritual Alive in Liverpool and London』(1973年5月)。本作は72年にイギリスで録音された「ライブアルバム」で、当時はレコード2枚組での発売。約86分ほどあるんですが、もちろん、ジョギング自体は1時間で切り上げて、残りは帰宅してから聴きました。

まぁ、例のごとく予備知識を入れずにジムで走りながら聴いてみると、序盤は「ひたすら砂漠を歩かされるような」感触。なぜ「砂漠」かと言うと、2曲目の「Born to Go」は、わりとシンプルで軽快なロックに思えるんですが、バックでシンセサイザーが常に怪しく鳴り響いていて、この曲は9分55秒もあるので、徐々に幻覚を見ているような錯覚すら覚えてくるんですね。もちろん、冷房の効いたジムのトレッドミルで眩暈を覚えたら即刻運動を中止すべきですが、もしこれを炎天下の日中のロードを走りながらイヤホンで聴いてたら、すぐに具合が悪くなりそうな、そんなトリップミュージックの雰囲気が漂います。

話は砂漠だけでは終わりません。「延々と砂漠を歩かされていると思ったら、気がついたら月の上を歩いていた」。そんな月面着陸の瞬間を「Electronic No.1」でお祝いされ、間髪入れずに続く「Orgone Accumulator」は、「宇宙人との遭遇ソング」とでも言えるでしょうか。

当時のライブ映像を物色してみると、これは72年らしいですが、素人がKISSのメイクを真似したらこーなっちゃいました的な、白塗りメイクのお姉さんの役割がよく分かりません(笑)。「こんなのシラフじゃ聴けないよー!」と思いつつも、60分しっかり走り切った自分自身の体力強化を感じた1日なのでした。

では、また明日!

Jun


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