2023年12月7日発売。定価「4,620円」。
まず最初に、これだけは言っておきます。本書は「RE_PRAY」埼玉公演(初日)のショットを掲載しています。「鶏と蛇と豚」「破滅への使者」「あの夏へ」を中心とした、計7頁。市販の書籍としては、世界最速ではないですか?巻末の「SPECIAL THANKS」の欄に「team Sirius」の名があるから、なるほど・・・という感じではあるんですが、オフィシャル本でも無いのに、よく許可が出たものだなと衝撃を受けています。
さて、「まえがき」の部分から、はやくも発見がありました。
「雑誌やweb媒体からまず要求されるのは、速報性になる。プログラムの前半が終われば、後半を撮影しながら送信する。そうなると、ステップを含む後半の見せ場を撮った写真は、雑誌掲載分以外なかなか表に出ない。この写真集ではそれらを公開できればと思った」
2022年2月の北京五輪までの記憶を思い返してみると、羽生さんが(国内外問わず)試合で演技をすれば、一般紙・通信社・スポーツ紙が、まず写真と結果(スコア)を伝えるのが一般的だったかと思います。演技の途中でもカメラマンは写真を送って、ペン記者が結果を添えて、「第一報」ということになっていたのでしょうか。たしかに、ステップやスピンの写真は無かったかもしれません。
そんな記憶を呼び起こしつつ、1枚めくると、07-08シーズンの「ムーラン・ルージュ」と「Sing, Sing Sing」のショットに迎えられます。これは懐かしい!そして、巻末の「撮影コメント」をチェックすると、07年や08年のショットについても言及がなされていて・・・というか、この段階になってようやく、箱の表・裏写真・本体表写真についても「語られて」いることに気づきました。ちなみに、箱のSEIMEIはプロローグ横浜公演のものです。
これはもう、1枚写真を見るたびに、巻末に行って、また本編に戻って・・・という往復運動をする楽しみがありますね。こんな写真集、いままであったでしょうか?ただ、私の性格上、はやく写真を見てしまいたいので、本編を一通り見てから、巻末のコメントをチェックしたことを、ここに告白します(汗)。
そして、22頁からの11-12シーズンですよ。GPF、全日本、ワールドの3試合からピックアップ。坂本カメラマンはあのニースでも取材されていたので、ロミジュリのあの「雄叫び」を真正面から撮った連続写真は貴重です。
いやぁ、しかし、これは語りたいことが多すぎます!「何ページのどの写真がよかった」という話だけなら1回のレビューで済ませられますが、巻末のコメントも併せて改めて読み込んでみたいです。続きもお楽しみに!
では、また明日!
Jun