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トゥルソワ。「77.69」で1位。ジャンプ構成「2A 3F /3Lz+3T」。ジャンプは全て成功しているんですが、ジュニア時代で無双していた頃と比べると、着氷が危なっかしいですね。これでPCSが「35.48」も出てるんですか?
参考までに、「フィンランディア杯」の女子SPのPCSは、リーザ(35.64)、コストルナヤ(35.73)、ワリエワ(35.31)です。試合が違うので単純比較はできないですが、この3人がスケアメでノーミスしたら何点出してるんですかねぇ。
「ウサチョワ」。「76.71」で2位。ジャンプ構成「2A 3Lz /3F+3T」。めっちゃいい演技です。トゥルソワよりぜんぜんいいと思うんですが、PCS「34.47」というのは、なんなの?と。演技を見る前から、選手の知名度・格付けで決めてるでしょと。ジャッジがそんなイイカゲンなスポーツって、他にありますか?しかし、選曲もこういう明るいポップスにするだけで、急にメジャー感が出てきます。
将棋用語で、かつて豊島将之竜王の将棋を「序盤・中盤・終盤、隙が無い」と評する表現があったんですが、このSPでの彼女もまさにそんなクオリティで、ジャンプは上手いし、腕の使い方もしなやかで、最後のスピンも上手。それでも、たぶんロシアの五輪代表は無理でしょうから、なんというレベルの高さ!そして、日本だったら余裕で代表になれるはずで、ロシアとの差が開いているなぁ・・・としみじみ感じます。
「シニツィナ」「71.51」で3位。ジャンプ構成「2A 3F /3Lz+3T」。ロシアの「シニツィナ」と言うと、アイスダンスの選手の方が有名ですが、JGPの頃の「彼女」の演技もよく覚えています。あれから2年が経ち、もう17歳なんですね!
エテリのチームではなく、いまもパノワコーチの元で頑張っていて、このチャイコフスキーのSPも格調高くて、品があっていいですね!ちょっとジャンプは厳しい感じはしますが、バレリーナのような振付が美しい。PCSの「31.89」というのを見て泣きたくなりますが、ウサチョワ、シニツィナと質の高い演技を見て、久々にスケートを見て興奮している自分がいます。この2本と、後述する宮原さんは見ておいた方がいいですよ!
坂本さん。「71.16」で4位。ジャンプ構成「2A 3Lz /2F+3T」。後半のフリップは当然トリプルを予定していたはずですが、よく、後ろに3Tをつけられましたね!コンボ抜けになっていたら、大変なことになっていました。
しかし、女子のSPでは高難度ジャンプは3Aしか入れられないですから、それ以外のジャンプでのミスは許されません。どうも平昌五輪以降の彼女は、フッと集中を欠くような演技があって、それが全日本や北京で出ないことを祈りたいですが・・・。
宮原さん。「66.36」で8位。ジャンプ構成「3Lzq+3T< 2A /3F<」。「小雀に捧げる歌」は、感情を揺さぶるようなロマンティックなメロディラインに、彼女の表現力がマッチして、個人的に大好きなプログラムです。
ホームビデオ撮影の動画しか上がっていないので、こちらを埋め込みましたが、わりと見やすくていいじゃないの?と思ったり。回転不足を取られた2本のジャンプは、ジャンプに入る前のスピードがちょっと足りない感じはします。
とはいえ、ジャンプミスがあっても、宮原さん独自の世界観を感じ取ることができました。そういえば、彼女の場合、選曲がダメということもほとんど無い気がします。本人の納得いくまで頑張ってほしいです。
横井さん。「54.77」で12位。ジャンプ構成「2A 3Fq+3T /1Lz」。このフリップで「q」を取るんですね!ホームビデオで分かりにくいのかもしれませんが、ちょっと厳しいように感じます。パンクしたルッツは得点が入っていません。
さすがに、宮原さんを見た後だとスピードが足りない印象ですが、全日本に向けてこれから調子を上げていってもらいたいです。
では、また明日!
Jun