マイレピ YUZU DAYS(第32回)

マイレピ YUZU DAYS(第32回)

3月7日にYUZU DAYSの第32回がアップされました。第31回(2月14日)はユーザーからの応援メッセージ募集企画で、純粋なインタビューとしては第30回(2月12日)以来となります。

今回は「羽生結弦が語る、羽生結弦」と題してあるんですが、インタビューの内容は、簡潔でありつつ濃密。言葉の意味を噛み締めて、じっくり考えてみたくなるものでした。

まず、「小学生の頃から、自分自身を客観的にイメージする力が強い」「視覚的にイメージできる」という部分。これは、フィギュアスケートという採点競技に身を置いていることも理由の一つだと思います。

ぶっつけ本番の平昌五輪であれだけの演技が出来た原動力として、「リハビリ期のイメトレ」を羽生君は語っていましたが、もしフィギュアスケーターの誰もがイメージ能力に長けていたら、大怪我後の復帰戦であっても、みんなが大活躍できているはずです。羽生君は、特にその能力が際立っていることを証明したことになりますね。

つぎに、やはり子どもの頃から、「なぜ?どうして?」という疑問を持ち、「自分自身で腑に落ちないと満足できない」という性格について。このようなマインドは、ややもすると「あれもやだ」「これもやだ」という性格に思われがちですが、大事なのは、「さまざまな方法論を自分自身で試した上で、自分でアレンジすること」ですよね。それについて、羽生君はここでも、本や論文で得た知識を「自分の体を使って、実験するように体感していく」「実際にやってみて納得したら、プラスアルファでいろんなことを試してみます」と語っています。

最新科学の成果を練習に貪欲に取り入れて、ある意味での「セルフコーチング」を行っているという点で、ハンマー投げの室伏広治さんを彷彿とさせられます。彼は、旧ソ連圏や東欧諸国の巨漢選手たち(しかもドーピングでメダルを剥奪された選手も多い)の中で、独特な練習法でもって世界のトップで戦ってきました。前人未到の領域に足を踏み入れるトップアスリートというのは、やはり独創的な感性が無いとなりえないんだなと痛感します。

最後の「ひとりで練習していて、ただただ感情の赴くままに滑っているときが、幸せを感じる瞬間」という部分。競技用のプロもアイスショーのコラボプロも、全てに対して緻密に計算し尽くしたものを創り上げ、つねに全力投球の彼ですから、 そうなんだろうなぁ・・・と心から納得します。

「感情の赴くままの滑りも見たい!」という気持ちも正直ありますが、それを求めてしまってはいけませんよね。完璧主義者の彼のスケートを、まず、受け入れるということ。そして、そんなパーフェクトなスケートの中に、彼の「感情の赴く部分」を探してみたいなと私は思います。

では、また明日!

Jun

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