田中さんのトークイベントの情報は、けっこうTwitterで流れてきます。日本全国で精力的にご活動されているようですね。ただ、私自身は、羽生君および関係者の方々を「遠くから離れて見ていたい」という所があって、だからこそ、このようなイベントに参加する行動力のある方はすごいなぁ・・・といつも感心しています。
とはいえ、イベント等でどのようなお話をされているのか、とても気になっていたのも事実で、この動画の大元は日テレのCSで放送された番組のようですが、とにもかくにも、アップ主さんに感謝です。
今回、田中さんもおっしゃっていましたが、フィギュアスケートの試合におけるカメラマンの待機ポジションは「抽選制」なんですよね。そもそも試合の数もそんなに多くないし、同じ選手の同じプログラムを撮影するにしても、位置が違うから、毎回撮りたいアングルで写真を撮れるとは限らない。
撮影したファイルは「PCで見てみないと分からない」という部分もあって、「抽選制」の件も含めて、プラン通りにいかないことだらけで、不確定要素があまりに多い。たいへんなストレスとプレッシャーのかかる仕事なんだなと改めて感じました。
動画の中では、田中さん一押しの写真が2枚紹介されています。
1枚目は、ホプレガ(16年NHK杯)での手のひらの向こうの鋭い眼光を捉えたショット。羽生結弦展で販売されている「写真集」の表紙は、おそらく連続写真の一枚です(写真集の中にも収められています)。たしかにとても印象的ですよね。
私は、このホプレガのショットを見たときに、田口有史さんのNumberのこの写真を思い出しました。FaOIフォトブックは、今年も能登、田中、田口の3人のカメラマンの「合作」なので、ますます楽しみです。
2枚目の「オススメ」のレクイエムのショット(15年ファイナルEX)は、たしかに意外性のある表情でしたね。原理主義的なファンは「なぜ、よりによって隣にメドがいる写真を・・・」とお怒りかもしれませんが、まぁ、彼女は下を向いているからいいじゃないですか(笑)。
ところで、少し脱線しますが、最近、古本で入手して読んでいる『愛され笑顔のつくり方』の中に、「作り笑い」と「ほんものの笑顔」は科学的に違うという議論が展開されていました。「ほんものの笑顔」は、眼の周りの眼輪筋(がんりんきん)と、唇と眼輪筋をつなぐ大頬骨筋(だいきょうこっきん)という二つの筋肉(表情筋)が収縮して起こる。眉毛や上下のまぶたが下のほうへ引き下がって少し垂れ目気味になり、目尻に優しげなシワが刻まれる。そして同時に口角が目尻に向かって引き上げられて、「にっこり」という顔になる。
一方、「作り笑い」の場合、いくら「笑顔をつくらなきゃ」と頑張っても、口角を引き上げる大頬骨筋は動いても、目元の眼輪筋は動いてこない。いわゆる「目が笑っていない笑顔」になってしまう。では、眼輪筋はどうやったら動くのか?という話になるんですが、ポジティブな感情が沸いてこないと、この筋肉は動かない場所なんだそうです。
この説は決して「トンデモ」の類ではなく、表情筋の働きを測定する実験データはかなり蓄積されていて、アメリカでは取り調べの際の「ウソ発見器」的な分析の材料としても用いられているようです。
さて、話を羽生君に戻して、ファン目線だからの意見かもしれませんが、そういえば、羽生君の作り笑いを見た記憶って、私はほとんど無いんですよね。その理由を思い返すと、彼は、「作り笑い」を「強要」されるような場所(例えば、地上波のバラエティ番組等)に出ることが無いからでしょうね。
彼が姿を見せる場は、仙台パレードや被災地訪問で地元の方々に感謝を伝える場であり、CiONTUやFaOIのように仲間たちと大好きなスケートをファンに披露する場であり、園遊会や総理官邸のようなその偉業を称えられる場であり、クリケットクラブのリンクや試合会場のような真剣勝負の先に、彼自身が充実感を得られる場である。
そのすべてが、ポジティブに自分自身と向き合い、ポジティブに自己を表現し、我々ファンからポジティブなエネルギーを感じ取れる場所ばかりなんだなと。
「羽生結弦にはずっと笑顔でいてほしい」という観点で言えば、やはり「生きるべき場所」は選んでほしいなと思います。
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは
先日、田中さんの講演会に行ってきましたが、噂に聞いていた以上の凄い内容でした。(レポ禁止なので書けません)
さて、Jun様が取り上げて下さった動画を私も大変興味深く見ましたが、とっておきの2枚も素敵でしたね☆
1枚目のホプレガはどこかで見たような気がするな、と思っていたら、羽生結弦展のパネル写真(写真集の表紙写真にもなっている)と似た構図でした。
ただ、羽生結弦展の方の写真は、読売の写真だと思っていたのですが、あれも田中さんが撮影されたものだったのでしょうか?
wingさま
講演会のお知らせ自体はよくTwitterで目にするんですが、具体的な内容についてのツイをまったく見たことがないので、そのようなルールがあるのですね。参加者の方はマナーを守られているようで感心します。
羽生結弦展および写真集には、読売新聞のカメラマンの写真が多数使われていますが、能登さんと田中さんも提供していますね。写真集の奥付にもその件が明記されています。
田中さんと羽生選手の間には信頼関係があることが窺えるので、安心できます。能登さんや田中さんだからこそ見せてくれる表情は本当に貴重ですね。
バラエティ番組には、出てほしくないなぁと思います。相手の良いところを引き出そうとするトーク番組のアナウンサーと違い、バラエティの芸人に求められるのは、いかに場を盛り上げ、自身が目立つか、です。出演しても消耗するだけで何のメリットもないでしょう。
たぶん羽生選手とチームは、これからも出演番組は厳選していくと思っています。今季も自然な笑顔を沢山見せてほしいですね。
ととちゃん さま
おっしゃるように、羽生君のリラックスした笑顔が、能登さんと田中さんの写真でしか見られないのは、信頼関係あってのものでしょうね。そう考えると、そろそろ能登さんには「YUZURU 2」を出してもらいたいなと思います。
あの織田君でさえ、テレビとの距離を明確に置くようになったのが、すべてを物語っていますよね。テレビでバカなことをやらされていたら、責任感を持って弟子の指導をできるわけがない。羽生君も当然その辺りはしっかり見ていると思います。
こんにちは
羽生くんの、くしゃくしゃになる笑顔はとってもいいですね
嘘が無いんです
でも、たまに切なくなる笑顔を見ると、羽生くんは色々我慢してるんだなぁ~と
強くて繊細な羽生くんですが、これからもバラエティーには出ませんよね?
スポーツの真面目な番組なら、たくさん話してくれそうです(^-^)
また長野アナウンサーの番組に出て欲しいです
彼女なら心を許してくれそうですよね?
松岡修造さんとの対談も見たい!
所で24時間は、高橋さんとの噂がありますが、羽生くんは出ないのかしら?
岡山が災害にあってるので、高橋さんなのかしら?
それはそれで見なくてすむので構いませんが、変な言い方はしないで欲しいですね
おのさま
もちろん、しっかりしたスポーツドキュメント(例えば、日テレのNNNドキュメント)なら大歓迎です。ただ、NHKスペシャルのようなひどい内容のものもありましたし、そこは羽生君サイドも「受ける仕事」はきっちり選別するんだと思います。
日テレの24時間テレビとは、毎年何かをやっているので、今年もありそうですね。ただ、かりに西日本豪雨関連で大ちゃんとの共演のアイデアが持ちかけられたとして、でも、大ちゃんが「羽生君との共演NG」なんじゃないですか?
そもそも、あの豪雨の直後、「女性自身」に「親に豪邸をプレゼントした」という記事(7月11日)を書かせたのは、完全な大悪手でした。まぁ、相変わらず感覚がズレていますね。
こんばんは
田中さんの羽生くん愛に溢れる動画ですね。
羽生くんも田中さんには心許してる感じですね。
田中さんの好きな手のポーズ私も好きです。
私もロミジュリの似たような構図の下手な絵を描いた事があります。
五輪のバラ1といい、ノッテステラータといい手の動きがすごくセクシーです。
表現力のせいですね〜
羽生くんはだけじゃないと思いますが、感情が目に出ますよね。
2位だった世選の時もハビを祝福しつつ、目が悔しがっていてアンチのエサにならないか心配しました。
平昌五輪の涙目には羽生くんの苦労を感じてグッときたものです。
どちらだったか忘れましたが、本当の感情はどっちかの目に出てしまうと。
羽生くんは心から笑うから人を惹きつけるんでしょうね。
同じくバラエティには出てほしくないです。
マリィさま
指先までを含めた上半身の動きは、今回のFaOIのコラボプロでも特に光っていたので、実は、FaOIフォトブックには期待しています。他誌でもWings of Wordsの写真は見れますけど、「春よ、来い」が気になりますよね。
ハビに負けたワールドの表彰式のショットでは、ちゃんと切り替えていた印象でしたが、くまなく調べたら、そんなショットも、もしかするとあるのかもしれませんね。
再度失礼します。
Jun様のご返信をいただいて、図録をもう一度見直してみました。
p6の凡例の3番目に、「本書に掲載した写真は、著作権、撮影者、出典の特記がない限りすべて読売新聞社による。」とあり、それに従って、目次にある練習着の足上げ写真には(撮影:田中宣明)と記載されています。能登さんも同様です。
一方、表紙にもなっているp62のホプレガ写真には撮影者名が記されていませんので、やはり読売の写真ではないでしょうか。
wingさん
よくよく考えてみると、読売新聞が主催しているイベントですから、写真集の表紙は、自社のカメラマン撮影の写真を使っている、と考えるのが普通かもしれませんね。