「羽生結弦展2019-20(後編)」感想

「羽生結弦展2019-20(後編)」感想

オンライン羽生結弦展(2019-20)の「後編」がアップされました。「前編」と若杉カメラマンの解説動画「第一弾」のレビューもご参照ください。

前編のスライドショーは、Otonal(オータム・N杯・GPF・全日本)、バラ1(4CC)、春よ来い(N杯)、SEIMEI(MOI)、ホプレガ(4CC)と、19-20シーズンのSPとEXで構成されていました。前回の記事では、後編は「OriginとSEIMEI、そしてパリ散とスワンかな?」と予想していたんですけど、「OriginとSEIMEIとオフショット」という内容でした。

GPFのスワンについては、若杉カメラマンが、フリーの後に、トリノからスウェーデンにノーベル賞の取材に行かねばならず、EXを見れなかった、と動画で語っていますね。そうなると、パリ散だけ入れるのもバランスが悪いので、オフショットをある程度盛り込んだのかな?と予想しています。

若杉カメラマンの解説動画も最高ですね。トリノGPFのOriginについて、こう語って下さっています。

ドキドキして見ていて、ちょっと怖くなるぐらいの凄いフリーでした。「やめてっ!もういいからやめてっ!」って思っちゃうぐらいの凄いフリーでした。

これは「沼落ち」認定していいでしょう。本物のファンですね。話はそれだけではなく、なぜ今回のスライドショーで「トリノファイナル率」が高いのか、今回の解説動画でよく分かりました。

羽生さんが、Originを全身全霊を込めて滑り終えて、険しい顔で氷上に膝をつくショットを、若杉カメラマンはピックアップしてくださっていましたが、

じゃあ自分は、いままで生きてきた中で、こんなに何かに、立てなくなるまで、全力を出し切ったことってあったかな?と、自分の胸に手を当てさせられました。

こう回想しています。私自身は、トリノと全日本は、採点のこともあって、あまり思い出したくない試合なんですけど、でも、若杉さんはそれだけの感動と衝撃を受けたのだから、彼にとってとても意義深い演技だったことは間違いありません。

採点や順位を超えて、見る者に感動を与えるのが羽生結弦のスケートなんだ!と、改めてその素晴らしさを痛感した次第です。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. おの より:

    こんばんは
    若杉さんの言う通りですね
    立てなくなるほど全力で挑む姿を見れば、心に響くものです
    フィギュアスケートでこれ程全力で挑んでいる選手がいだろうか?
    ジャッジの見えない所で回る選手が増えてしまうのでしょうか?
    そう言う人達の中で羽生くんの演技は特別の感情が湧くと思います
    心を掴まれるんですよね
    魂の演技です
    そう言うカメラマンさんは沢山いると思います
    羽生結弦選手のような人はこれから先現れないでしょうね
    現役でいて下さり、見ることが出来てありがたいです

    • Jun より:

      おのさま

      高難度ジャンプの比重が大きいからこそ、技術的に拙くてもドンドンいけ!というのが、昨今の指導者の考え方なんでしょうね。

      他方で、羽生さんは、都築先生の薫陶を受け、クリケットで世界最高の技術を学んでいるのだから、そういうアレコレとは無縁の存在。

      私たちは私たちで、「良いものを見る」というスタンスでフィギュアスケートを楽しめばいいのかなと思っています。

  2. ひととき より:

    こんばんは

    私もファイナルは辛くて、殆ど演技を見返すことができず、この写真も正直見ていて辛いものがあるのですが。
    でも、若杉さんのお話を伺って、2019~2020年シーズンの中で、重要な瞬間だったということがよく分かりました!若杉さんの解説は最高でしたね♫感動を覚えました。

    ところで、今日の読売新聞に羽生結弦展の特集ページがあり、若杉さんの文章が載っていましたが、「昨シーズンは羽生選手出場6大会のうち、5大会を撮影」とのこと。
    スケカナは行かれてないのでは?
    ショートもフリーも、スケカナの写真がなかったと思います。だからパリ散の写真も撮られていないのでしょう。

    • Jun より:

      ひとときさま

      ファイナルについて、私と同じ意見の方がいらっしゃって、安心しました。

      おっしゃるように、私も改めて確認しましたが、ショートだけでなくフリーもスケカナの写真が無いので、若杉さんは取材に行ってなかったんでしょうね。パリ散「不在」の件、そして後編に「オフショット」が入ったのもこれで納得です。