富山のプログラムも神戸と形式は似ていて、「ゆづ&ジェフ対談」と「The history of Fantasy on Ice 10th Anniversary」を収録。対談については後述するとして、後者は写真のかぶりがなく、羽生君関連で言うと「Hello, I Love You」と「レクイエム」(2015)が追加され、神戸プロでも掲載されていた演技写真も別のアングルに差し替えられています。小さい写真であることがもったいない!
そうそう、巻末の「Memory of Fantasy on Ice 2018」という写真詰め合わせの所に、「舞依ちゃん・織田君・羽生君」の3ショットの写真があるんですけど、舞依ちゃんの着ているTシャツから「羽生、半端ないって」という文字が見えます。これって、どこかで公開されてましたっけ?「織田君の泣き顔写真」がプリントされているかどうかは確認できませんが、たしかそーいうデザインじゃなかった?という気がします。
さて、ゆづ・ジェフ対談から、印象的な部分をご紹介します。
・FaOIの魅力
Y 僕から話させていただくと、振り付けの方が常に一緒にいるという特色があります。例えば今回(幕張・仙台)はデヴィッドとジェフが共同作業をして、何かを作っている。それがファンタジーならではだと思います。その中のグループの演技やアンサンブルの振り付けだったり、もちろん僕たちも滑るオープニングやフィナーレの振り付けもそうなんですけど、それがとても楽しい。やっていても「アッ、これはジェフの振り付けだ!ジェフの間の取り方だ」というのは分かるし、時には「これはデヴィッドだ!」というのもあったりして…。それがミックスされているのがやっていてとても楽しいし、すごく新しいものをクリエイトしているんだなという感じになれますね。
プログラムの巻末の「Choreographers」の所には、ジェフとミヤケンさんの写真だけなんですが、「The history of~」には、振付師のさらに詳しいクレジットが掲載されています。2018年でいえば、前半の幕張・金沢はジェフ&ミヤケン、神戸・新潟・静岡はブライアン&デヴィッドと記載されています。
ちなみに、2010年~2012年はすべてナハーロさん、2014年の幕張はカメレンゴさんがクレジットされていますね。
・アーティストとのコラボレーション
Y 何かファミリー感もあるけど、ファンタジーは日本のアイスショーツアーなのに海外のスケーターがすごく多いんですよね。それにもちろん、アーティストとのコラボレーションも多いし。そういう中で海外のスケーターとずっと一緒にやっていますが、そこには壁が全然ないんです。それがファンタジーならではだと思いますし、すごく良好な暖かい関係がギュッと詰まっていて、それをそのまま氷上に出しているという感じですね。だから今回のオープニング前半のグループ演技の時も、滑っているみんなでスクリーミングしながら楽しくやっています(笑)。
・これからのFaOIに期待するもの
Y もちろん今回もそうですけど、新しいスケーターが入ってきたり、もしかしたらこれから抜けてしまうスケーターも出てくるかもしれない。僕が一緒にやっていても、プルシェンコさんはすごく体を酷使していて大変だということも分かるし、ジェフも練習している姿を見ていて「本当に辛そうだな」というのも分かります。本当にみんな、体をすごく使っているんですね。確かに体力が続かなくなった人たちが抜けてしまうというのはとても寂しいと思ってしまうけど、それと同時にこのファンタジーがいつまでも、いつまでも……。たとえジェネレーションが変わったとしても、とても固い絆みたいな、暖かいホーム感みたいなものがずっと続いていけばいいな、というのが僕の願いですね。
最近、読者の方と「ゆづはいつまでFaOIを続けるのだろう・・・」という話題になりましたが、このインタでは自身についての明言を避けている感じはします。
しかし、いまの「暖かいホーム感」を継承するというのは、羽生君を欠いてしまってはきわめて難しい。海外から五輪やワールドのメダリスト級をたくさん招待して、そんな彼らをまとめあげるためには、彼らに匹敵する実績と知名度を兼ね備えた日本人スケーターの登場を待たなきゃいけないわけです。
もちろん、羽生君のコンディションとモチベーション次第なんですけど、なかなか周囲の環境が彼の「卒業」を許してくれないような気がしますね。
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは 更新ありがとうございます
このプログラムは持ってるんですが、舞依さんのシャツには気づきませんでした。
今回はじめて羽生さんは自分の出番以外では寝ている事が多いと聞きました。
個室をもらうだけのスペースはなさそうですから、用心深い猫のように、壁の角になったところで丸くなって寝てるんでしょう。皆そっとして近寄らない。
そのまわりでToshlくんさんがケータリングに感心してたり、リーザ様が「今日は日本料理食べにいきたいわ、サトコ紹介してくれる?」「ランビコーチが行くなら僕も!」とラトデニ君が寄ってきたりして、写真撮ろうよ、とかなるんでしょうか。
楽しそうですね。(ってか想像しすぎだろ、おばさんは)セルフ突っ込みに付き合わせてすいません。
N杯は空前の競争率になりそうですね。家人は「カナダ行ってもいいよ」と言ってくれてるんですが、母がいまいち調子悪いとか言って不安そうなので外国はあきらめました。
GRFや世選の旅行CMメールがたくさんくるんですが、なんなのこの高額は、というお値段。
もうカモですね、日本人は。
みつばちさま
羽生君が「寝ている」という話、ありましたね!
まぁ、海外からのゲストスケーターには、せっかく日本に来たんだから、美味いモノをナンボでも食べてもらいたいです。ここ最近のFaOIは、ほぼ確実に「寿司が美味い公演地」が含まれているので、いい思い出を作ってもらいたいです。
恐ろしくて、諸々の価格面はまったく調べておりません。それ以前に、しばらく質素に暮らさなきゃいけないという感じです。
舞依ちゃんのTシャツの羽生半端ないは本当ですか?
昨年の、FaOIで確か、ノブ君が「羽生結弦くん半端ないって!2連覇するなんてある?
先に言っといて!」と言うようなツイートしてましたよね?でもTシャツは知らないので作ったんですか?または、そのツイートをみた羽生フアンが作ってノブ君にプレゼントした?でもそれを舞依ちゃんが着るってとこが驚き?私は気に入ってますけど(笑)
今回は舞依ちゃんとの絡みが見えなくて寂しかったんです(笑)
今年はプログラムに力が入っていませんか?
写真が小さいとはいえ、歴代の結弦くんの写真が富山も入っているんですもんね?
来年は、東京オリンピックで結弦くんの名前もチラホラ出てますよね?どうやら東日本の復興もテーマになっていて石巻だかからスタートするという記事も見たんです。そうすると羽生結弦使う可能性あるでしょう?それと幕張も工事入りますし、東京近辺は早くから規制はいりそうな気配。P&Gは終了など、プログラムのコメントなどやはりチョット考えますね?24時間TVも出なさそう、結弦くんのなんか一旦整理みたいな雰囲気を感じている私なんです。プルシェンコもどうだろう?今年はPIW出てない気がします。でも、結弦くんはCwWに移行するのではないか?アイスショーをしないわけではないとは思います。
アイスショーは確かに羽生結弦だからリーダーシップをとって盛り上げるものになっていて豪華なんですけど、他のアイスショーは普通に淡々と進行されてるのでFaOiもそれで行けるでしょ?と思ってます。集客は知りません。
そんな訳で来年は結弦くんの出場については早く発表して欲しいです。
senninさま
舞依ちゃんのTシャツは本当です。より正確に言うと、
羽生半
ない
という5文字が舞依ちゃんの胸元から見えていたのでした。
おっしゃるように、FaOI以外のショーは、それこそ集客はともかく、粛々と毎年行われていますね。言われて気づきました。我々が望むのはCiONTUの毎年開催ですけど、そうなると、FaOI以上にチケットを取るが大変なことになるだろうな・・・と。テレ朝チャンネル2での放送や、ライブ・ビューイング、グッズの通販等、万全な環境を作ってくれるはずですが、やっぱり生で見たいですね。
富山のパンフレットご紹介、ありがとうございます!
海外スケーターとの間に壁がなく、とても良好で暖かい関係が築けていることが改めて確認できて、本当に良かったです。でも、それは言語化されなくても みんな感じていましたよね。そうでなければ、神戸楽で4Lz成功させた時にみんながあんな反応を見せる訳はありませんから。本当に目の前で見たあのシーンは圧巻でした。
だからこそ、junさんが仰るように、羽生結弦抜きでそういった関係性が作り出せるのかは難しいところだと思います。
FAOIのクォリティの高さは、実際に行った他ショーに比べても歴然としています。ただ、私自身は特にFAOIファンという訳ではないので、今後 彼が出演するショーにのみ足を運びたいと思っています。
ととちゃん さま
「FaOIファンではない」というお気持ち、私もよく分かります。今年は、期待を遥かに上回る内容だったとはいえ、もう少しスケーターを厳選してスリム化してもらいたいです。
特にOB・OGに関して、「毎年呼んでるから、呼ばないわけにはいかない」という「義理人情の世界」の発想で演者を選んで、そんな「代わり映えのしない面々」を毎年見せられる身にもなってくれと。
アーティストの選定や選曲面で武部監督が関わっているのは明白で、実際よくなりました。つぎは、スケーターだぞ!と。若手を抜擢してもらいたいものです。