対談のリンクは「こちら」で。展覧会の宣伝を兼ねた軽いノリかと思ったら、かなり専門的な内容を含んだ本格的な話になっています。
彼らのマニアックなお話を、自分用のデジカメすら持っていない私が軽々しく引用するのも申し訳ないので、以下、ファン目線で「個人的に少しびっくりした部分」をご紹介します。
能登「あとファンの方の見ている目も肥えてきているから」
田中「いやー、ホントですよね。俺らの何十倍って写真を見てるじゃない、ファンの方々は。一般紙、スポーツ紙を含めて、一つのプログラムで何百枚見てるのかというぐらい見てる。そこに写真集とか出さないといけないから、変なの出せないというストレス、プレッシャーは常にあるのよね。後出しじゃんけんなのに勝てない。先に出されちゃうからねえ(苦笑)」
能登「ほかの人の写真は極力見ないようにしています」
田中「同じですわ。ゆづの写真は全然見ないです」
能登「たまたまタイムラインとかで見かけて、《いいね!》が付いてると、ファンの方はこういうのが好きなんだろうなというのは認識しつつも、『ここに寄っていったら、まねごとになるな』、『これに寄せても自分はいい方向に行かないな』という頭が働くんで、極力、ほかの人のは見ないようにしています」
よくよく思い返してみると、フリーでお仕事をされている、田中さんや能登さんはTwitterで写真を共有する、ということはほとんどありません。基本的には新聞社のカメラマンさんたちが最近やられている印象です。
田中さんに関しては、新村香さんとの対談動画シリーズでもありましたけど、「かわいい」に寄る所が他のカメラマンさんにあまり無い個性かなと思っています。羽生さんとの付き合いが長くならないと、なかなかあのような写真自体が撮れないですよね。能登さんの写真にももちろんそういうショットはたくさんありますが、『YUZURU』シリーズや『光―Be the Light―』は、「レイアウトからかなり狙っている」という感じはします。だからお二人の意見に少々驚きつつも、納得する部分もあります。
私の完全な個人的な好みで言えば、それこそ「北京落ち」のようなビギナーの方含めて、広くオススメできるのは、小海途さんの『YUZU’LL BE BACK』シリーズかなと思っています。カッコよさ、力強さ、スピード感、美しさ、うまく盛り込んでいる感じがします。表紙もシンプルで気に入っています。
メタルジョギング・チャレンジは34日目。Mott The Hoopleの『Mott』(1973年7月)です。昨日のHawkwindがあまりに異質な音楽だっただけに、この1曲目の「All the Way from Memphis」の明るい歌メロを聴いて、心が洗われましたね。もちろん、メンバーの風貌はいかついロッカー風ですけど、何よりも音楽が健全ですよ!
あのデヴィッド・ボウイが彼らのファンで「楽曲を提供した」という話が有名で、つまり「ボウイのおかげでヒットした」なんて言われた時期もあるそうです。まぁ、そういう事情を抜きにしても、肩ひじ張らずに爽やかに楽しめるロックです。
では、また明日!
Jun