リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。すでに最終順位は確定していますが、後追いで見ていきます。
「坂本さん」。76.56で1位。「2A 3Lz! /3F+3T」。「スケアメ」では、後半のコンビネーションジャンプでミスが出ましたが、今回はきっちりノーミスできました。ルッツにアテンションがつきながらも、PCSの35.80というのは、凄いですね(スケアメでは34.64)。スケカナのリーザ(35.51)より出ています。自国開催で甘めというのはありますが、3A無しでこれだけもらえるなら、やはりSPは確実にノーミスしておきたい所です。
「河辺さん」。73.88で2位。「3A 3Lz-3T /3F!」。「スケカナ(フリー)」の3Aは「q」がついて、あと少し・・・という感じでしたが、今回の3Aは完璧なジャンプでした。しかも、その後の2本のジャンプも堂々としたランディングで、これまでとはまるで別人のように自信に溢れていました。この選手はジャンプだけじゃなくて、矢口カメラマンの写真からも伝わるように、所作もキレイで高い技術の持ち主。この演技を、今後出場する試合でもどんどん続けて、評価を上げてもらいたいですね。
「ユ・ヨン」。68.08で3位。「3Afall 3Lz+3Tq /3F」。スケアメでも、SPでは3Aを転倒していました。その時は、70.73のスコアでしたが、トゥルソワ、ウサチョワ、シニツィナ、坂本さんが上にいて、5位発進だったんですね。今回は怪我による欠場者が相次いで、3位という順位でフリーを迎えることになりました。近年の韓国女子選手は、ジュニア時代はロシアに次ぐ選手層を誇りながら、シニアに上がると、パタっと伸びない。彼女一人がトップ戦線で踏みとどまっている状況です。やはり、3Aという武器の存在は大きいようです。
「アリサ」。67.72で4位。「3A<fall 3F /3Lzq+3T<」。この選手も冒頭の3Aを転倒しているんですが、ユ・ヨンと比べると、URを2つと「q」を1つ取られているにも関わらず、ユ・ヨンとそれほどスコアの差はありません。なぜなら、PCSが「33.28」も出ているからです。一方で、河辺さんは「31.17」でユ・ヨンは「32.97」です。ちなみに、「スケカナ(SP)」では、3Aは転倒しなかったんですけど、PCSは「33.23」で今回よりも低いんですね。試合が違うので単純比較はできませんが、「アリサには、演技の内容関係なく、33点を出そう」とまるで申し合わせているかのようです(汗)。
「松生さん」。63.34で7位。「3Lz<+3T 2A 3F」。この選手は、個人的に今季の日本女子の台風の目になると思っていて、昨シーズンもジャンプでミスした記憶がほとんど無いんですよね。今回の演技も、ルッツにURこそつきましたが、ほぼノーミスと言っていい内容です。ステップがレベル1と判定されて7位スタートとなりましたが、65点前後がダンゴ状態だったので、フリーで十分に巻き返し可能な位置につけました。今季も安定感は健在と言っていいですね。
日本女子は3選手ともにSPではよいスタートを切りました。イタリア大会の三原さん&宮原さんも含めて、良い練習を積めているなぁと思いますね。
竜王戦については、明日スポーツ新聞を買い揃えてから書きたいと思います。
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは!
ルッツとフリップの跳び分けは、ルールが厳格になって、浅田選手が苦労していた頃から、足元に注目して見るようになりました。トップ選手でも皆苦戦していますね。
跳び分けている選手でも、大抵どちらかが得意、もしくはどちらもフラットに近い、という印象です。以前は子供時代に、ルールが厳格でなかったせいで、それほど詰めて練習しなかったせいかと思っていました。ところがそれから何年もたっているのに、やっぱり状況はあまり変わらないところをみると、やっぱり素人にはわからない難しさがあるのでしょうね。
脚の形で決まる説?もありますが。どうなんでしょう。
雪女さま
ジャッジが行き当たりばったりの判定をしているので、正しい技術が必ずしも必要ではない。「だったら、ラクな跳び方をすればよくね?」という現場の判断なんだと思いますね。
諸悪の根源はISUにあり。自分たちの否はぜったいに認めない、きわめて官僚主義的な連中ですから、自浄作用はあまり期待できないでしょう。