フランス大会のレビューが間に合わないので、スケカナの刑事君と真凜ちゃんの振り返りをしておきます。リザルトは「こちら」。
刑事君のSPは80.11の5位。異論はあるかもしれないですけど、間違いなく「ジョジョ」によって、表現が吹っ切れたと思うんですよね。このヒプチンもハマっていて、4回転なしだったことを忘れてしまうような、ダイナミックな演技でした。
刑事君がシーズン序盤から調子が良い印象はあまり無かったんですけど、少なくとも、スケアメの友野君&島田君よりも、はっきり状態は良いと思います。フリーで、4Sを2本成功していることを考えると、なぜこのSPでミスしたのか不思議・・・。「現役を続けてくれているだけエライ」なんて言ってたんですが、まだまだ存在感を見せてくれてますね。
フリーは169.91の3位。合計250.02で3位入賞!4S、3Aをすべて成功!そりゃ、合計250点を超えるスコアになるはずです。てか、ショートで4Sを降りていたら、2位のナム君と僅差になっていたと思います。
2本目の4Sはフェンスギリギリで、そのままだったら減点になる所を、根性で1Tをつけている所が素晴らしかった!たしかFSTVだったと思いますが、オリンピアンの彼が、小中学生ぐらいの男子と一緒に夏合宿を泥くさくやっていた姿が印象的で、浮ついた気持ちの無い所が、この踏ん張りに効いているんじゃないかと。
曲はシャーロック・ホームズで、「刑事が探偵?」なんて煽りはともかく、ゴゴレフ君の昨シーズンのFSで使われていましたね。明るくてノリノリのSPとは好対照でよい組み合わせだと思います。
真凜ちゃんのSPは59.20で10位。大会開催中は、怪我のニュースがあって、さらに、紀平さん、ユ・ヨン、トゥルソワ、テネルのような強豪が高得点を連発していて、「やっぱりダメか・・・」みたいな論調でしたが、いま見ると、全体として悪くないと思うんですよね。
ダブルになったフリップ以外はしっかりまとまっていて、しかも、この「Seven Nation Army」は持ち越しプロなので、ノーミスできれば70点近くまで出るプログラムに仕上がっていると思います。中国杯に十分に期待を持たせてくれる可能性を感じます。
フリーは120.06の6位。合計179.26で6位。もし、怪我のニュースがシークレットになっていて、テーピングをしていなければ、交通事故で負傷したスケーターの演技とは誰も思わないんじゃないかと。
まさに刑事君とかぶりますが、例年に比べたら、仕上がりはかなり早いと思います。そして、「ラ・ラ・ランド」は、女子シングルの超定番曲ではあるんだけど、彼女の明るいキャラによく合っていて、ローリーも奇抜な方向に走ることなく、ストレートに良さが伝わるプロを作ってくれたなと思います。
ジャンプの低さを流れのあるスケーティングに直結できるのが、彼女の特長。これは、例えば、宮原さんにはないストロングポイントで、ぜひこの長所を生かしてほしいです。
230点とか240点を基準にして考えてはいけない。ラファのチームに移って2年目。確実に進化の跡を感じます。頑張ってもらいたいですね。
というわけで、明日からは4日間、フランス大会のレビューをお送りする予定です。
では、また明日!
Jun