棋王戦(挑戦者決定トーナメント)

棋王戦(挑戦者決定トーナメント)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」で。

もともと、11月17日には、赤枠の「羽生九段・佐藤九段」戦と、青枠の「藤井竜王・伊藤五段」戦が二局同日開催というスケジュールが組まれていました。ところが、伊藤五段がコロナに罹患したことで藤井・伊藤戦が延期になり、羽生・佐藤戦が解説・聞き手付きでABEMA将棋チャンネルで放送されることになりました。

伊藤五段とほぼ同じ時期に、里見女流五冠も罹患して、対局が延期になっています。お二人ともに「将棋一筋」「研究の鬼」という生活を日々送っている先生なので、「遊び歩いて・・・」というケースは考えにくい。ここに来てジワジワと拡大していますので、皆さまも引き続きご注意ください。

さて、羽生・佐藤戦です。例のマスク問題をモノともせずに藤井竜王を破ってここまで勝ち上がった佐藤天彦九段。そして、今期キレキレの活躍を見せる羽生善治九段。対戦成績は、羽生さんから見て「10勝14敗」で、佐藤九段がややリード。ただ、二人の対局は特に「名人」を争った2018年までに集中していて、19年以降は勝ったり負けたりという感じで、こればかりはやってみないと分からないでしょう。正直まったく予想ができないので、勝負としては楽しみです。

さて、棋王戦挑決トーナメントの仕組みを改めて確認しておきます。赤枠の「羽生・佐藤」戦の勝者が「挑戦者決定二番勝負」に進出します。一方、敗者は、青枠の「敗者決定戦」の「C」の枠に入り、「藤井・伊藤」戦の勝者と当たります。

そして、なぜ挑戦者決定「二番」勝負かと言うと、赤枠の勝者は、この二番勝負のうち「一勝」で棋王戦挑戦者に決まるのですが、青枠を勝ち上がった棋士は、二番勝負で「二勝」しないといけません。つまり、プロ野球のCSでの、ペナントレースの順位上位チームのようなアドバンテージが与えられているわけですね。

というわけで、藤井竜王が棋王戦の挑戦者になるには「あと4つ」勝たないといけません。彼の実力から考えればまったく不可能ではないですが、竜王戦や順位戦もあって、スケジュールも過密気味。まったく楽観できません。

じゃ、「誰が勝ち上がってほしいの?」と言われれば、羽生さんには王将戦の挑戦者になってもらって、年明けから「藤井・羽生」の王将戦七番勝負を。棋王戦は藤井竜王に勝ち抜けてもらって、2月から六冠を目指して「渡辺・藤井」の棋王戦五番勝負。この形になってくれることを願っております。

では、また明日!

Jun


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