やはり「お墨付き」がないと・・・。「フィギュアスケートMemorial グランプリシリーズ2018 in ロステレコム杯」

やはり「お墨付き」がないと・・・。「フィギュアスケートMemorial グランプリシリーズ2018 in ロステレコム杯」

2018年12月1日発売。1,300円+税。

すでに読者さまから情報提供いただいていましたが、通信ロステレ号とは違って、全編ゆづという作りにはなっていません。「もしかしたら」と、まず奥付を見てみると、通信には記載のあった「協力:スケ連」という文言がありません。なるほど・・・と、勝手に納得した次第です。おそらく、この点がクリアされると、Memorialもかつてのような誌面に回帰できるのではないか?と想像します。

ゆづ濃度ということで言うと、5割前後という所でしょうか。全95ページのうち、具体的には、ロステレゆづ(1~37頁、プルさん&ジョニーのショット含む)、ヘルシンキ春来い(76~77頁)、ロステレ公式練習&記者会見(78~84、90~91頁)、追悼デニス・テン(93頁)、表1~4、で羽生君が登場します。

というわけで、通信ロステレ号をすでにお持ちの方には、なかなかオススメしづらいというのが正直な所です。一方で、友野君の写真がこれほど掲載された雑誌は史上初だと思いますので、友野君のファンでもある方は、マストアイテムと言えます。他には、ロステレ杯に出場した男子シングル選手をかなりマニアックにフォローしているので、その辺りに関心のある方も、要チェックですね。

話題のこちらのツイについても・・・。つくづく、「フィギュアスケート・ジャーナリズム」は貴重な人材を失ったものだなと痛感します。ほんの数行読んだだけで、マルセイユ・ファイナルのあの紫を基調としたリンクと、レックレの演技が生き生きと脳内で蘇ってきます。

今回、明らかにされた衝撃の事実は、もちろん、「行ってまいります」のくだりで、こんなに素敵なエピソードを披露してくれたことを思うと、山口さんは、まだ我々ゆづファンのことを気遣ってくれているのだなぁ・・・と感謝の言葉以外見つかりません。

ただ、こんなに素晴らしい山口さんが、平昌五輪をもってスパっとこの仕事から身を引いたのは、やはり、当時からフィギュアスケート雑誌をめぐるアレコレをすでに察知していて(というか、相当なプレッシャーを受けていて)、これまでと同等以上のクオリティとボリュームを兼ね備えた雑誌を発表できないと感じていたからだと思うのです。

ところで、「山口さん、どうしたんですか」と聞いてきた女性記者は、おそらく、報知の高木記者だと想像しますが、「だから彼女は、Webだけの配信に留めているのか・・・」と、妙に納得している所があります。目立たないように、目立たないように・・・と、山口さんの意思を受け継ぐには、どのような形がベストなのか、考え抜いた末の方法なのかもしれません。

「高木さん、一刻もはやく書籍化してくれ!」などと、ブログの中で何度も書いてきた私ですが、我欲を恥ずかしく思います。

山口さんには、いま携わっているアイス・ホッケーの仕事がうまく行くことを心よりお祈りいたします。

では、また明日!

Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. みつばち より:

    こんばんは

    羽生さんはトロントにいるみたいで、でもその方がいいのかな、寂しいことですが。

    全日本は女子FSだけあたりました。そのあとのメダリスト・オン・アイスも当たりましたので、大阪行ってきます。

    • Jun より:

      みつばちさま

      てっきり日本かと思っていたのですが、すでにトロントにいるようですね。もちろん、その方が良いに越したことはありません。

      女子、いいじゃないですか!ファイナルの結果次第では、ものすごい銀河点が見られるかもしれませんね。ぜひ歴史的瞬間に立ち会ってください。

  2. ごろ寝 より:

    表紙の写真が良いので迷いました。スケートはともかく、写真やテキストは羽生さん以外は興味ない自分には不要かな?友野選手、JUNさんのおかげで演技は好きですが、このお写真を見ると、近所の小柄なお兄ちゃんみたいな方なんですね(お顔まで見てなかった)

    遅まきながら山口氏のコラムも知りました。米のホッケー試合が好きな自分ですので、成功をお祈りするばかりです。

    フィギュアスケートなど見ないであろう炎上webライターの記事に無駄な感情は使いたくないものですが、フィギュアも取材する記者ならば、記者としての矜持ぐらいは持っていてくれと願うのは無理なのでしょうか。高木氏は、少しでも長く担当でいていただきたい方です。
    チームブライアンは買いましたが、野口氏の名が目に入るたび、嘆息の思いが湧いてきます。

    • Jun より:

      ごろ寝さま

      もし、通信が復刊していなければ、このMemorialも、「まずまずの良書」という評価になっていたと思います。ただ、本当に友野君ファンでなければ、ゆづファンがわざわざ本書を買う意味は・・・あまり無いと言わざるをえませんね。

      野口さんは、Numberを読んでみると興味深いのですが、ブライアンについての記事を書くことはあっても、羽生君の試合のレポートは本当に書かなくなったなぁと(今回のNumberは松原さん)。もしかすると、ヘルシンキやロステレに取材に行ってない可能性もありますね。理由は不明ですが・・・。

  3. ととちゃん より:

    通信で満足してしまいました。junさんのご紹介で、よりその思いを強くした感じです。
    羽生選手は来週トロントでオーサーと話し合うようですが、きっと全日本欠場で結論は出ているのでしょうね。むしろ、そうあって欲しいです。

    色々な下げ記事の後、今日は羽生夫人が強力なツィートをして下さり、本当に心強く思いました。

    ロシアではプルシェンコやタラソワさんがメド擁護をして下さっている一方、日本の重鎮達から声が聞こえないのは寂しい限りですが
    羽生夫人や山口さんのように寄り添って下さる人も増えていっていますね。

    今日が良い誕生日になっていることを願っています。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ブライアンはジュンファン君の付き添いでファイナルにいますので、羽生君との相談は「その後」ということになるでしょうが、まず間違いなく全日本は欠場でしょう。

      むしろ全日本ではなく、ワールドでもなく、その間の四大陸はどうするのか?に個人的には興味があります。羽生君は四大陸を勝ってないですからね。

      羽生理恵さんも、結婚して間もない若い頃は「やくみつる」とかに誹謗中傷まがいのことを週刊誌で書かれて、書いた当人は「いまさら覚えていない」の一点張りですから、彼女はその辺りの気持ちをよく分かっている人ですよね。高須先生も含めて、立派な人たちの羽生君に対する眼差しはやはり共通しています。