藤井竜王の対局も詰まっていますが、24日の羽生さんの動画も凄くて、年末だからと言って、ダラケてられないですね!
さて、以下、出遅れましたが、ANNGの感想をまとめておきます。
・羽生さんは番組にずっと出ているわけではなかったですが、2時間最初から最後まで面白くって全て聴いていました。しかし、何気なくかかった「恋人がサンタクロース」が、「そっかこの人の曲なんじゃん!」と勝手に感動している自分がいましたね。それぐらい、日本人に浸透しているというか、この曲に限らず、もはや日本文化の一部になっていると言ってもいいと思います。
・羽生さんのお話が、いきなり「採点」の件から始まって、「どうなっちゃうんだろう?」と若干心配しながら聴いていました。2015年のN杯・GPF以降、上手くなっているのにそれがスコアに反映されない。しかも、その葛藤を記者には話していなかったと。いわゆる「採点批判」にあたる部分は、フィギュア番記者は基本スルーでしたから、話したところで無駄というのは羽生さん自身も分かっていたはず。辛かったと思いますね。
・「言葉が出なくなったときどうしてますか?」という羽生さんからユーミンさんに投げかけた質問が興味深かったですね。ユーミンさんは「もう無理!限界!と思ったところからでも、まだ出る」とご自身の経験を語っていたかと思います。ということは、やはり「GIFT」はスタッフに丸投げしている部分は無くて、羽生さんのアイデアを具現化するショーということなのでしょう。『プロローグ』の映像編集も羽生さん自身でギリギリまでやっていたという話にも驚きましたが、いやぁ、あなたは当日スケートを滑らなきゃいけないのだから、体調管理はくれぐれも気をつけていただきたいですね。
・「完璧と思っていないから、完璧さを求める」という羽生さんの発言も印象的でした。これって、藤井将棋にも言えるところで、「8割勝ってる」「五冠も持っている」という現状に満足せず、修正すべき点があればそれを改善すべく努力していく。「勝つこと」だけを目的にしていないから、向上するために努力を重ねるし、その努力が苦痛にならない。プロに転向した羽生さんは、もはや「誰かに勝つ」という立場にはいないので、自由に、自分の思うがままにやってもらいたいですね。
ユーミンさんとこれだけ話が噛み合ったのも、プロ転向後だからという点も大きかったのかなと思いましたね。競技者時代だったら、「話せないこと」が多すぎて、羽生さんも腹を割って話せないことだらけだったんじゃないかと。
しかし、羽生さんは「GIFT」の「制作総指揮」ですから、見聞を広める意味でも、このような対談をどんどんやってもらいたいですね。きっといい刺激になると思います。
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは 更新ありがとうございます。
羽生さんのお母さんがユーミンファンということで、かかった「やさしさに包まれたなら」これが収録されたLP持ってましたよ「ミスリム」、CDじゃないです。
「春よ来い」が震災後の避難所で朝ドラを見る人達の「震災の記憶」として残ってしまうのはちょっと悲しい・・・とユーミンが言ったのは胸に残りました。
ユーミンほどのヒットメーカー、クリエイターでもそういうことを気にするんですね。
いや、ヒットメーカーだから気にするのかな。
でもそれが羽生さんの「春よ来い」に上書きされたのはうれしかったようですね。
「自分は直接の被災者ではないけど」と羽生さんが言ったのは配慮から出たのか、
天井が落ちたアイリンリンクから命からがら逃げた人が被災者でないはずはない。
負わなくてもいい「被災者のアイコン」として十分働いてきた、もう十分ですよ。
細かな進歩が点数として評価されなくなった、というくだりは率直であーやっぱり、という感じ。
私みたいなただのおばさんにバックヤードのからくりやあさましい思惑が見透かされる競技、連盟ってどうなんですかね。
羽生さんはまだまだ進歩中であることがわかり、とても充実した内容でした。
みつばちさま
東日本大震災に被災された方も、いろんな方がいらっしゃるんですよね。
例えば、将棋のプロ棋士になるまであと1勝に迫った小山怜央アマは岩手県釜石市出身で、羽生さんの1歳年上。津波で家が流されました。でも、避難所(釜石高校体育館)には共有のパソコンがあって、毎晩ネット将棋を指していて、腕を磨いていました。
「今は将棋どころじゃないと思ったことも、言われたこともありません。眠れないようなこともなかったです」
最近のロングインタビューでこうコメントしていますね。
https://bunshun.jp/articles/-/58427?page=2
羽生さんもアマチュア時代は、某悪質方面の動向を無視できなかったんでしょうけど、個人的には「もう十分なのでは?」と思います。
全日本は千葉さんのSPしか見ていません。まぁ、相変わらずやってるなぁ・・・と苦笑しています。