「KISS & CRY 羽生結弦―THE STAGE 2―」(1)

「KISS & CRY 羽生結弦―THE STAGE 2―」(1)

2023年6月29日発売。定価「1,430円」。

前作の「THE STAGE」と同じ仕様ですね。そんなわけで2冊セットで机の上に出していて、なにげなくパッと取ってめくっていたら、「あれ?これ読んだ記憶無いかも?」と思ったのが、内村さんのインタの以下の部分でした。

――次はどんなコラボをしたいですか?

僕の理想は、スケートリンクのど真ん中に鉄棒置きたいです(笑)。鉄棒は離れ技もありまして、最後の着地のところがフィギュアのアクセルジャンプやループジャンプなどに近い動きですが、フィギュアは着地で止まらないのでちょっと難しいと思うんですけど…。羽生くんが鉄棒がど真ん中にあるリンクを作ってくれたら。ただ、僕しかそのリンクは使えないですね(笑)

そうなんです。間違って「前号」を手に取ってしまったので、このインタを偶然目にしたわけですが、こちらの発売日は4月4日だったので、当然今年のFaOIの移動式ステージのお披露目前の記事です。やろうと思えば、それできるんじゃないの?と。ただ、今年のあのステージだとかなり狭そうだったので、もう少し面積が必要でしょうが。

そんなわけで、あの移動式ステージの写真を凝視しながら本号をめくってしまいましたが、今回も全体としてはよく出来ていて、両面ピンナップは「If…」(FaOI幕張)と「オペラ座」(SOI)です。ただ、いずれもワンマンショーではないので、前号(「プロローグ」「GIFT」「ノッテ」収録)と比べると、オンリーショット率が少なめなのは仕方のない所。

で、今回は関係者のインタビューが非常に充実していて、しかもフィギュア専門誌のような膨大なテキスト量でも無いので、気軽に読むことができます。ぜひチェックされると良いかなと思います。

まず、FaOI衣装デザイナーの原孟俊さん。いやぁ、面白かったなぁ。この方はギタリストでもあるので、衣装それ自体の話よりも、むしろ「音楽論」「楽曲解説」の方が印象的でした。特にフィナーレの「U.S.A.」の楽曲の背景とそれを踏まえた上での衣装デザインに込められた意味に、なるほどねぇ・・・と納得です。そして、原さんは「オープニング衣装」について、以下のようなコメントをしています。

「羽生選手はオープニングで4回転ジャンプに加え、激しいスピンも披露されますので、幕張の初日と2日目はフードの固定方法をそれぞれ変え、3日目はフードを取ってハイネックのようなかたちにしました。日々アップグレードを重ねていくような形式になりましたね」

メディアが入ったのは初日(5/26)でしたので、本書掲載ショットで「フード」の存在を確認できます(10頁参照)。で、テレ朝チャンネルで生放送があった幕張公演は最終日(5/28)ですから、録画映像を確認してみた所、たしかに羽生さんはフード無し&ハイネックになっていて、他のスケーターのフードはそのままになっています。そりゃ、アンサンブルスケーター含めて全員分お直ししたら大変な作業ですから、そうなりますわな。

というわけで、ゆづ濃度は若干薄めながら、有益な情報も多く、楽しく読めます。シェイ&ブライアンのインタは後日ご紹介します。

では、また明日!

Jun


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