ジュンファン君。フリーは156.40で1位。合計245.52で優勝。2位の選手とは51点差開いていて、完全に一人旅でした。
冒頭の2本のクワドで刺さっているんですけど、どうも身体が重そうで、いつもはもう少しジャンプに高さがあるような気がします。3本目の3Lzも含めて、着氷で踏ん張りが効いていないのも心配。怪我とかでなければいいですが・・・。
ただ、3Aはショートも含めて計3本ともキレイに降りているので、そこは好材料でしょうか。しかし、ジューリエーーーーッ!の後のジャンプが決まらないと、見ている側としては、ズコって感じで、その意味でハードルの高いプログラムだなぁと改めて思いました(笑)。
ウンス。フリーは127.06で2位。合計194.20で2位。ショートと同様に、3Lz-3Tのセカンドでミスが出ましたが、カメラが近すぎて詳細がよく分からなかったですね。いわゆる「転倒」というより、フェンスに近すぎたことが原因でしょうか。
2A-3Tのセカンドの着氷も流れ気味で、どうもこの大会では、コンビネーションジャンプに苦労していたようです。「シカゴ」は、おなじラファ門下のマライア・ベルが使用していて、彼女も小顔で手脚の長いスケーターなので、なんか若干かぶってない?と、今季感じていました。このタイプの曲は、日本の女子だったら、本郷さんのような子じゃないと似合わなそうだな・・・と思います。
ユ・ヨン。フリーは130.95で1位。合計198.63で優勝。これはいい演技でした。動きがとにかくシャープでキレていて、終盤では観客を煽るような仕草も見られて、ロシアナショナルのコフトゥンのフリーのような魂のスケートという感じでした。これは見ておいた方がいいです。
昨日の記事で「二人は似たタイプ」と書いたのですが、やっぱりちょっと違いますね。ユ・ヨンの方がクイックネスがあるというか、ジャンプを降りた後の次のエレメンツへの動き出しが速いですし、単純に運動能力が高い!
ウンスはすでにシニアの選手で、今季ロステレ杯で3番に入っていますから、実績に基づく評価も上かなと思っていました。しかし、このフリーの出来を比べたら、たとえジュニアとはいえ、ユ・ヨンの方にPCSを高くつけているのは納得感があります。単純にどっちの演技が良かったか?という視点でスコアを出していて、感心します。本来、PCSはこうやって出した方がいいと思うんですよね。
韓国スケ連のサポートの酷さというのはいろんな所で言われてますけど、男女含めて、いまはヨナのような国民的知名度を誇るスターがいないこともあって、こういう正常な採点が成り立っているのかもしれません。「冬スポの一つ」というマイナーな扱いの方が、ルールや採点が正しく機能するということなのでしょうか。
日本も、かつてのように「冬の時代」に戻れば、まともな採点がなされるのでしょうか?皮肉な話ですね。
では、また明日!
Jun
コメント
ジュンファン、あまりキレを感じませんでしたね。ジュリエーーットの後転けなかっただけ良かったのかも。
ただ、この演技でも断トツ1位を取れることを考えると、単純にナショナルにピークを合わせてないだけかな、と。ブライアンは四大陸で台乗りする方に照準を合わせているのかも、と思いました。
ユ・ヨンにはショート同様スピードを感じました。本当にすっきりする、爽快感のある演技ですね。個人的には衣装がもう少し魅力的なら…と、残念でした。
junさんの 点数に関する分析、興味深いです。人気があれば利権が生じ、そこに思惑が入り込んでくるという負のループ、あるかも知れませんね。日本のフィギュア界が大きく刷新されるには、色々な要因が変わる必要がありそうですね。
ととちゃん さま
おっしゃる通り、ジュンファン君は、韓国ナショナルでは1位になりさえすればワールドに出られるので、ちょうどハードにトレーニングしている時期だったかもしれませんね。
ユ・ヨンはまだ14歳ですが、ジュニア2シーズン目になるので、もしかすると来季シニア昇格はあるかもしれません。すでに3Aを着氷している(おそらく練習で)という情報もあるので、今後の成長が楽しみです。