

番組HPは「こちら」。放送はEテレにて、10:30開始です。
佐藤康光九段は現在55歳。タイトル獲得は通算13期(竜王1期、名人2期、棋王2期、王将2期、棋聖6期)で永世棋聖の称号も保持しています。羽生善治九段と凌ぎを削った「羽生世代」のレジェンド棋士であり、日本将棋連盟会長の職を2017年2月から2023年6月まで務め、現会長の羽生先生にバトンを渡しました。将棋が強いのはもちろんのこと、実務能力・リーダーシップにも長け、プロ棋士間だけでなく将棋ファンからも絶大な信頼と尊敬を集めている先生です。
将棋のプロの世界では30代に差し掛かるとガクっと衰える棋士も少なくないのですが、55歳の康光先生が早指し棋戦のNHK杯でベスト8まで勝ち上がるというのは凄いことです。ちなみに、トーナメントの左の山(Aブロック)で勝ち上がっている郷田真隆九段も同じく羽生世代のレジェンドの一人で現在53歳。羽生先生を中心に競い合ったこの世代は本当に息が長いのですが、これが例えば、藤井七冠の同世代ということだと、トップ争いをしているのが伊藤匠叡王のみというのは寂しい所です。
両者の対戦成績は、藤井聡太七冠から見て「2勝0敗」。対局数はそれほど多くないのですが、藤井七冠の優位は動かないでしょう。とはいえ、康光先生は常識に捕らわれない「奇襲戦法」を開発する作戦家でもあり、もしそれがクリーンヒットしたら、展開としては非常に面白くなります。
ちなみに、解説は現在王将戦を戦っている永瀬拓矢九段。永瀬さんの解説ってめったに聞けることが無いので(*少なくともABEMAでの解説歴はゼロだと思います)、そこも注目ポイントです。NHKプラスでも後日配信がありますので、ぜひチェックしていただければと思います。
では、また明日!
Jun
